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フォレスターtS、こだわりが生んだユニークな存在

2014-11-25 12:00| post: biteme| view: 242| コメント: 0|著者: 文:石井 昌道/写真:中野 英幸

摘要: STIが目指す「強靱でしなやかな走り」 STIのコンプリートカーは、ただハードにしただけの体育会系チューニングカーとわけが違うということは認識していたが、フォレスターtSは走りの楽しさと上質感という、ともすれ ...

フォレスターtS、こだわりが生んだユニークな存在

STIが目指す「強靱でしなやかな走り」

STIのコンプリートカーは、ただハードにしただけの体育会系チューニングカーとわけが違うということは認識していたが、フォレスターtSは走りの楽しさと上質感という、ともすれば相反することになりそうな要素を同時に高める技術力が、これまで以上の高みにあった。

一般的には走りの楽しさ(スポーティ)と上質感(コンフォート)は、どちらかを上げればもう一方が下がるものだが、クルマの性能の基礎となるボディのポテンシャルが底上げされているからこそフォレスターtSは両立ができる。また、そのボディのポテンシャル向上にしても、ただ剛性を高めるだけではなく、硬くするべきところは硬くし、いなすべきところはいなすようにするという剛性バランスに踏み込んでいるところが、シャシーチューニングにこだわりを持つSTIらしい。いわば柔よく剛を制す的な発想もあるわけだが、それは「強靱でしなやかな走り」と表されている。

走りにこだわった多彩な専用装備

フレキシブルスタビライザー、フレキシブルドロースティフナー(フロント・リア)、フレキシブルサポートサブフレームリアなどは、その名が示す通りいなすべきところはいなす考えを実践したボディパーツ群。クランプスティフナーの板厚アップ、サブフレームとスタビライザーのブッシュは専用品とされる。

19インチのBBS製鍛造アルミホイール、245/45R19のブリヂストンTURANZA ER33タイヤ、brembo製17インチ対向4ポットフロントベンチレーテッドブレーキ、同2ポットリアベンチレーテッドブレーキ、専用ECU(エンジンコントロールユニット)、専用TCU(トランスミッションコントロールユニット)、CVTオイルクーラーなどが、走りに関連する専用装備だ。

どんな路面でも自然な乗り味、静粛性も改善

ベース車両のフォレスターXT(2.0L直噴ターボ)が18インチのオールシーズンタイヤを履くのに対して、19インチのサマータイヤを選択したtSはオンロード重視と言っていい。幅広で低扁平なタイヤになったので、低速域でアタリの硬さを感じることはあるものの、乗り心地は悪化していないどころかむしろ良くなっている。

15mmローダウンのサスペンションは、スプリングやショックアブソーバーが相応に強化されているにもかかわらず、嫌な硬さがなくしなやかなのだ。これこそボディチューンの恩恵だろう。インチアップしているが、軽量なBBS製ホイールのおかげでバネ下は重くなっていないのも貢献している。

ベース車両も、背の高いSUVで然るべき安定性を持たせつつ、乗り心地との両立を図っており、サスペンションの縮み側はあまり硬くせずに伸び側でボディの動きを抑え、またスタビライザーでロール剛性を高めるという方向性をとっている。それは、綺麗な路面ならば狙い通りの効果を発揮するが、凸凹が連続する場面などでは、伸びを規制しようとする動きが上下の揺さぶりを引き起こしてしまうことがある。

それに対してtSは、ボディの進化でサスペンションのバランスを適正化できているので、どんな路面でも自然な乗り味になっているのが上質だ。また、ブッシュ類はハンドリング向上だけではなく、騒音・振動を抑える効果もあるという。フロアマットやインシュレーターの強化とあいまって、静粛性も改善されている。

高い安定性と、気持ちのいいハンドリングフィール

走りだしてまずは快適性の高さに感心させられたが、やはり真骨頂はハンドリングだ。コーナーへ向けてのブレーキでは制動力が強まっているのに加え、コントロール性の高さに目を見張る。ABS が作動するかしないかのスレスレを微細に操れるのがいい。ブレーキ自体の性能の高さもさることながら、ピッチングが適正に抑えられ、前のめり姿勢になりすぎないのも効果的だ。

ステアリングの切り始めから、ノーズは応答遅れを感じさせず即座に反応。じつに機敏な動きだが、決してピーキーではないのは、ボディチューンの恩恵だろう。SUVだというのを忘れさせる少ないロールでコーナーをクリアしつつ、脱出でアクセルを踏み込んでいくと、ここでもピッチングを抑えた効果でノーズが持ち上がり過ぎず、プッシングアンダーなどになりにくかった。高い安定性とともに、どんな場面でも舵の効きがいいのが何とも気持ちいい。

エンジンの美味しい領域を生かすS♯のチューニング

TCUやECUのチューニングは、3つあるドライビングモードのうち最もスポーティな「S#」でベース車両との違いがある。エンジンはアクセルを深く踏み込まなくてもトルクフルで、まるでクルマが軽くなったように感じさせる。

リニアトロニックCVTはベース車両も「S#」で8段ステップ変速制御となるが、tSはクロスレシオ化された。エンジンの美味しい領域を活かすのでキレのある加速感なのはもちろん、じつにリズミカルで気持ちいい。その他、VDC(車両安定装置)やアイサイトといった電子制御系の専用チューニングに踏み込んでいるのも、フォレスターtSの特徴だ。

エクステリアは各スポイラー類、グリルやウインドーモールのブラック塗装、STIとtSのオーナメントなどでベースと差別化。19インチ&ローダウンで、ホイールアーチとタイヤ&ホイールのバランスが視覚的に絶妙でスポーティだ。インテリアも、シートやシフトノブをはじめ、随所の素材を変更して質感を高めるとともに、STIロゴ刺繍やレッドステッチなどで程よく洒落をきかせている。

車両価格に見合った価値

車両価格は435万円。装備内容を見れば高くはないが、この価格帯になるとVWティグアンはもとより、BMW X1やアウディQ3なども買えてしまうことになる。見た目の上質さに関してはフォレスターtSも頑張っているとはいえ、欧州プレミアム・ブランドにはさすがにかなわないというのが正直なところだろう。

だが、動的質感では量販車とは違う、職人が手間暇かけて細かい領域までこだわって造った味わい深さがあり、舌の肥えたドライバーには、それが感じられるはず。また、視界の良さ、重心が低い水平対向、絶大な安定性を誇るAWD、日米のアセスメントで高評価を得ている衝突安全性など、スバルならではの本質的な安心・安全が基本として備わっていることを考えれば、リーズナブルでもある。クルマのどこに価値を見出すかは人それぞれだが、フォレスターtSが他にはないユニークな存在で、車両価格に見合った価値があるのは確かだ。

主要スペック

【 フォレスター tS 】
全長×全幅×全高=4595mm×1795mm×1700mm
ホイールベース=2640mm
駆動方式=4WD
車両重量=1620kg(※参考値)
エンジン=2.0L 水平対向4気筒DOHC直噴ターボ
最高出力=206kW(280ps)/5700rpm
最大トルク=350Nm(35.7kgm)/2000-5600rpm
トランスミッション=CVT
車両本体価格=435万円
発売日=2014年11月25日
※限定300台(受注期間:2015年4月5日まで)

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