クロスオーバーとペースマンがMCハッチバック・モデルが3世代目となる新型へとフルモデルチェンジしたミニ。既に本国では5ドアもその姿を公開している。その一方で、先代ミニの派生モデルとして登場した通称“大きなミニ”のクロスオーバーと、そのクーペ版として登場したペースマンはまだまだ現役を続投するようだ。 というのも、そのためのマイナーチェンジ(MC)モデルの試乗会がデンマークのコペンハーゲンで開催されたからだ。果たしてどんなMCなのか? と心躍らせながらコペンハーゲン行きのエアに搭乗。もしかしたら新型ミニと同様の1.5L 直列3気筒ターボ・エンジンが搭載されるのだろうか? 見た目はほぼ変わらず空力特性を改善そんなことを思いつつ、コペンハーゲンの試乗会場に行くとビックリ! なんと見た目がほぼ変わっていなかったのだ、2台とも。ならば今回のトピックは何なのか? 実は欧州市場で展開される全てのエンジンがユーロ6対応となったことだったりする。 日本国内で販売されるクロスオーバー/ペースマンはガソリン仕様の1.6Lエンジンのみのラインアップ。だが、本場欧州では1.6Lと2.0Lのディーゼルもラインアップされる。これらの全てがユーロ6をクリアしたのだ。 併せてクロスオーバー/ペースマンのホットモデル「クーパーS」の1.6L直列4気筒ターボも、最高出力が184psから190psへとアップ。また空力特性が改善されて、全モデルの燃費性能やCO2排出量も向上した。そしてエクステリア/インテリアもブラッシュアップされた、というのが今回のマイナーチェンジの内容となっている。 3気筒ターボの搭載は?密かに期待していた新型ミニと同様の1.5Lの3気筒ターボの搭載だが、これはクロスオーバー/ペースマンと新型ミニとはシャシーアーキテクチャが異なるため、現在のシャシーを使う限りは3気筒の搭載はないという。 先に記したように、実際の見た目にはほぼ違いがない。外観ではまず、フロントグリルの内側デザインが微妙に変更されており(気づくかな?)、存在感を強調する。さらにフロント/リア/サイドにシルバーに塗られたアンダースポイラーが与えられた。これが先に記した空力性能の改善に寄与する。 LEDランプやピアノブラックでより精悍にまたヘッドライト、テールレンズ、フェンダーマーカー、ルーフレール等は、カラーがこれまでクロームのみだったが、ピアノブラックが選べるようになった。その結果、精悍な見た目が演出されている。 そして顔つきで最も大きな違いが、LEDデイタイムランニングランプ/フォグランプの採用だ。これは先日発表されたコンセプト「ミニ・スーパーレッジェーラ・ヴィジョン」とも共通性があるのがポイント。 加えて新カラーとして、ジャングルグリーンメタリック、ミッドアイトグレイメタリック、スターライトブルーメタリックの3色が加わっている。 ミニ随一のしなやかな走りでは実際に走ってどうなのか? 今回はドライブトレーンおよびサスペンションに変更はなく、走り自体は以前と変わらない。既にハッチバックのミニは新世代モデルとなり、BMWの技術とノウハウを存分に感じる乗り味走り味を手に入れている。が、今回クロスオーバーとペースマンを走らせてみて、新型ミニと比べても遜色ない走りがある、と改めて感じた。 特にサスペンション・ストロークは車高が高い分だけあってとても豊かで、乗り味は大分しなやか。乗り心地とハンドリングのバランスはこの2モデルの美点であり、ミニ・シリーズ随一のものといえる。 ユニークな展開に期待大そんな実力の高さはスポーツ性の高い「JCW」でも感じられる。スポーティさやダイレクト感が高められても、サスペンション自体は確実にストロークを感じさせる深みのあるものだった。 見た目から走りまで、常に愉しさを提供するクロスオーバーとペースマン。その魅力を改めて感じた今回の試乗だったが、風の噂では日本仕様にも、“ユニークな展開”が図られるということなので今後が楽しみである。 クーパーS クロスオーバー & ペースマン JCW・主要スペック【 ミニ クーパーS クロスオーバー ALL4(AT)】 【 ミニ JCW ペースマン(AT)】 |
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