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新型WRX S4&STI試乗。継承、そして新たな価値

2014-8-25 11:45| post: biteme| view: 399| コメント: 0|著者: 文:河口 まなぶ/写真:菊池 貴之

摘要: 新時代に相応しいモデル「S4」 新世代のWRXがついに、誕生した。WRCを戦うマシンとして、数々の伝説を残してきたインプレッサWRX時代から年を追うごとに進化を続け、その後はWRXと名前を変えて独自のメカニズムを確 ...

新型WRX S4&STI試乗。継承、そして新たな価値

新時代に相応しいモデル「S4」

新世代のWRXがついに、誕生した。WRCを戦うマシンとして、数々の伝説を残してきたインプレッサWRX時代から年を追うごとに進化を続け、その後はWRXと名前を変えて独自のメカニズムを確立させた。

コンパクトな4ドアのセダンボディに、圧倒的なパフォーマンスを発生する2.0Lボクサーターボを積み、そこから生まれる力をAWDを介して路面へと伝える。そうした成り立ち自体が、WRC時代に独自のものとして注目され、世界中のクルマ好きの心を射止めた。まさに伝説、といえる1台だ。

そうした成り立ちはもちろん、今回の新型でも継承されている。しかし、新世代のWRXが我々ユーザーへ提案する価値は、時代に相応しい新たなものになっている。特に今回から、WRXの名前の後に「S4」というサブネームが加わったモデルは、まさにそんな1台だ。

上質とハイパフォーマンスの融合

これまでスバルでは、レガシィの4ドアセダンにはB4と名付け、現行インプレッサ・セダンにはG4と名付けた。そしてWRXにおけるS4。それはWRXが今や完全にインプレッサとは別の道を歩むモデルであることを意味すると同時に、スバルのセダンシリーズのラインナップを構成する1台であることを示す証でもある。

WRXのセダンとして、S4がもたらすものは「上質とハイパフォーマンスの融合」という表現が相応しい。搭載される2.0Lのボクサー直噴ターボが生み出す力は、最高出力300ps、最大トルク400Nmに達する。かつてのスバル・インプレッサWRXをも遥かに上回り、最近このクラスに投入されたハイパフォーマンスモデル、メルセデス・ベンツCLA45AMGやアウディS3セダンと比較すべき性能といって良い。

しかしながらS4は、普段気軽に乗れる感覚を持っている。組み合わせられるトランスミッション「スポーツリニアトロニックCVT」によって、気楽な2ペダルドライブが可能だからだ。しかもそうして街中を走る時には、2.0L直噴ターボが豊かな力で上質かつ滑らかな走りを生み出してくれる。スポーツセダンなのだが、質の高い感覚を提供する。

そしてもちろん、本来得意とするハイパフォーマンス領域でもスポーツリニアトロニックCVTは遺憾なく実力を発揮できるものになる。かつてはCVTといえば、リニアな感覚が得られなかったが、スポーツリニアトロニックは優れたレスポンスで、スポーツドライビングを実現してくれるわけだ。

S4に新価値を与えるアイサイトVer.3

そして何より、S4に新価値を与えているのが、“スバルといえば”の「アイサイト」だろう。輸入車の世界では、既にスポーツモデルでもこうした安全機能は当たり前のように採用されてきているが、国産スポーツモデルでは手薄だった。

しかもアイサイトは最新のVer.3が搭載されている。これは従来のアイサイト機能に加えて操舵アシスト機能も採用されており、現在考えられうる最新の安全装備を備えているモデル、とも報告できる。

そんなS4を実際に走らせると、インプレッサWRX時代から僕が言い続けてきた「WRXはロードカーとしての質を高めるべき」という言葉はもう不要だなと感じた。そう、アシさばきがとてもしなやかな、良い乗り味、走り味が生まれていたからだ。

スポーツセダンを語るに相応しい爽快な走り

グレード的にはGTとGT-Sがあり、つまりはSではビルシュタイン社製のショックアブソーバー等が備わる点が大きく違うわけだが、今回富士スピードウェイの周回路で走った限りではビルシュタインの方がしなやかに感じた。ただ一方で、GTのノーマルサスも実にバランスに優れている。ここは悩ましい選択とすら思えた。

実はサーキットでも走る機会を得たのだが、その時にはリアのサスペンションが実にしっかりしている上にしなやかに動くことで抜群の安定性を感じさせてくれた。サーキットレベルの入力でも、サスペンションは上質さを失わずにクルマの姿勢をしっかりと制御してくれた。そして圧倒的なパフォーマンスの2.0L直噴ターボのパワーを発揮させると……、そこにはまさに、現代のスポーツセダンを語るに相応しい爽快な走りが感じられたのだ。

 

そんな風に見るとこのS4、走りの愉しさと気持ち良さを様々なシーンで味わわせながら、現代のクルマらしい安心・安全を融合した、まさに新世代の新価値スポーツセダンといえる存在だった。

シャシー性能が進化したSTI

しかし今回のWRXはこれだけで終わりではない。やはり誰もが注目しているのが、ハイパフォーマンスモデルであるSTIの存在だろう。果たして新世代のSTIはどのように進化したのか?

STIの今回のキモはやはり、新たなボディを手に入れたことによるシャシー性能の進化だろう。新骨格のボディを採用したことで、当然ボディ剛性やねじり剛性は大幅に進化している。そしてこれによって、サスペンションはより良く動き、以前よりも高い限界性能とコントロール性能を手に入れている。

また細かなところにまで徹底して改良を施したことも進化の一端。例えばステアリングの取り付け支持等をよりしっかりとさせるなどして、操舵した時のレスポンスの良さを世界の一流スポーツと同等以上にしている。そして何度も何度もテストを積み重ねて、その実力を進化させてきたわけだ。

先代と比べてキャラクターが変化

スターターボタンを押すと、S4より明らかに野太いサウンドが聴こえ、エンジンが目覚める。S4のエンジンは新世代の直噴ターボを搭載したが、STIでは従来のEJ20を踏襲して搭載している。最高出力は308ps、最大トルクは422Nm。もはやその実力は世界レベルにある。今回、改めて走らせてみると、速さは文句なしといえるレベルだ。

しかも搭載エンジンは基本的にかつてと変わらないが、シャシーの進化で確実にクルマが速くなっていることが確認できる。特にハンドリングはこのクルマの命といえるが、今回は先代に比べるとキャラクターが変わりつつあるように感じた。というのも、ボディ剛性がアップしたことによって、リアのサスペンションが実にしっかりと路面を捉えるようになり、踏ん張りや粘り強さは先代を凌ぐものになった。

その結果ステアリング操作に対する反応も良くなった上に、最終的なリアの踏ん張りのレベルも高まっているので、中・高速コーナーでさらに安心して踏んで行けるようになった。富士スピードウェイを走らせても、100Rでの安定性とコントロール性の高さは絶妙。リアがしっかりと粘ることでどこまでもオンザレールの感覚を伝える一方で、ステアリングの切り増しをも受け付けてくれるという懐の深さを見せてくれる。

しかし一方で、コーナリングレベルが上がったことで面白みが薄れたと感じる人もいるかもしれない。特にクルマ全体がスライドを始める領域がより高い次元へと引き上げられたことで、結果的に安定の中で走っている……、という感じを受けるからだ。とはいえ、そうしたキャラクターを手に入れたことで速さが増しているわけだが。

今後のSTIの展開を考えると……

今回試乗してみて、改めてSTIというモデルの独自性を痛感した。4ドアセダンながらも圧倒的なパフォーマンス……、スポーツカーを完全に凌ぐ世界がそこには構築されている。

しかし今回、S4で新たな価値を提案した一方で、STIの今後が気になるところでもある。例えば搭載エンジンを考えても、将来を考えるとそう長くは使えないだろうし、6MTのみというのも気にかかる。そしておそらく今後は、タイプRAやスペックCなどその他のスペシャルモデルが登場することを考えると、特にドライブトレーンには新たな展開が求められる時期に入ってきそうだ。さらに高出力を可能にした直噴ターボや、2ペダルのMT等は想像に容易いところだ。

とはいえ、世界的に高い人気を持つモデルだけにスバルも様々な未来を描いているはず。その意味では、今回のSTIのベースとしての素性の高さには期待がもてるのだ。

WRX STI & WRX S4・主要スペック

【 WRX STI タイプS 】
全長×全幅×全高=4595mm×1795mm×1475mm
ホイールベース=2650mm
駆動方式=4WD
車両重量=1490kg
エンジン=2.0L 水平対向4気筒DOHCターボ
最高出力=227kW(308ps)/6400rpm
最大トルク=422Nm(43.0kg-m)/4400rpm
トランスミッション=6速MT
JC08モード燃費=9.4km/L
車両本体価格=411万4800円

【 WRX S4 2.0GT-S アイサイト 】
車両重量=1540kg
エンジン=2.0L 水平対向4気筒DOHC直噴ターボ
最高出力=221kW(300ps)/5600rpm
最大トルク=400Nm(40.8kg-m)/2000-4800rpm
トランスミッション=CVT
JC08モード燃費=13.2km/L
車両本体価格=356万4000円
※その他はWRX STIと共通。


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