国内の自動車の販売台数はどのくらいなのか?自動車の販売台数は、月ごとや年ごとにブランド別・車種別で集計され発表されています。特に、年間の自動車販売台数ランキングは人気車種を把握できる他、販売台数の推移から産業全体の景気動向を読み解くことも可能です。 2020年以降の統計データでは、新型コロナウイルス感染拡大の影響による自動車販売台数の減少が顕著に表れています。こうした状況の中で販売台数を伸ばしてランキング上位になった自動車はどのメーカーのどの車種なのでしょうか。 この記事では2021年の自動車販売台数ランキングから、需要が増加している中古車の探し方のポイントまで詳しくご紹介します。
自動車の新車販売台数について整理しよう毎年1月初旬になると、前年度の新車販売台数ランキングが発表されます。ランキングはメーカーごと・車種ごとに作られるため、その年に人気の自動車を把握できるのです。 また、集計されたデータは消費者の購買活動を把握する統計資料として活用され、国内の経済状況を読み解く統計データとしても利用されています。 新車販売台数は経済指標のひとつ新車販売台数は、消費関連の経済指標として毎年はじめに発表される、速報性が高い統計データです。国内の登録車と軽自動車の新車販売台数が毎年・毎月公表され、さまざまな場面で活用されています。 登録車(普通車)の新車販売台数は「日本自動車販売協会連合会(略称:自販連)」が、軽自動車は「全国軽自動車協会連合会(略称:全軽自協)」それぞれの前月・前年における新車販売台数をとりまとめたデータを公表しています。なお、輸入車のみの販売状況の公表は、「日本自動車輸入組合」です。 新車販売台数から見えること新車販売台数の統計データには車種別・ブランド別で情報が掲載されます。動向は、消費者のニーズや経済政策の影響を受けやすい傾向です。また、自動車産業のマーケットが広大なこともあり、新車販売台数は産業全体の景気を読み解く指標として活用されています。 例えば、自販連と全軽自協が発表した2021年度の新車販売台数は前年度比3.3%減の444万8,340台です。2020年度に続いて、500万台を割り込む結果となりました。新型コロナウイルス感染が急拡大した前年と比較すると反動買いの傾向も認められましたが、海外拠点で生産される半導体の供給不足による影響で供給が停滞したことが示されています。 【乗用車編】自動車販売台数ランキング2021年ここからは自販連公表の「乗用車ブランド通称名別順位2021年」から、2021年1月~12月までの新車販売台数ランキングをご紹介します。 2021年もコロナ禍の影響で450万台割れとなりましたが、トヨタは年半ばまで生産調整が比較的少なかったことで堅調にシェアを維持した結果となりました。5位までは、販売台数に併せてその車種の特徴もご紹介します。 1位:トヨタ「ヤリス」トヨタ「ヤリス」の販売台数は、212,927台、前年比140.3%です。なお、ヤリスの販売台数には「ヤリスクロス」「GRヤリス」も含まれます。 国内コンパクトカー市場において、高い走行性能・低燃費性能や高品質な内装などが理由となり高い人気を誇る一台です。人気のため納期遅延は続いていますが、そのなかでもヤリスは強い人気で受注を集めて2021年の新車販売台数トップを獲得しています。 2位:トヨタ「ルーミー」トヨタ「ルーミー」の販売台数は、134,801台、前年比154.5%です。ルーミーはダイハツがトヨタにOEM供給しているトールタイプのコンパクトカーで、標準モデルと各パーツに変更を加えた「カスタム」が用意されています。 コンパクトなボディと広い室内空間を両立したことで人気を集め、全長が短い(3,700mm)割に高い全高(1,700mm)を持っていることが特徴です。町中で運転しやすいサイズ感に広々とした室内は快適性も良く、たくさんの荷物を載せられます。 3位:トヨタ「カローラ」トヨタ「カローラ」は、販売台数110,865台、前年比93.7%です。カローラは1966年に販売開始され、2021年7月に世界累計販売台数が5,000万台に到達しました。 現在は、最新モデルがセダン・ハッチバック・ステーションワゴンの3タイプで販売され、旧世代モデルも「アクシオ」と「フィールダー」が併売されています。このなかでもステーションワゴンタイプの「カローラ ツーリング」が好調なセールスを記録し、販売比率では約45%を占めています。 4位:トヨタ「アルファード」トヨタ「アルファード」は、販売台数95,049台、前年比104.7%です。アルファードは2020年初頭から人気が上昇し続け、2年連続で新車販売台数上位にランクインしています。 ミニバンのなかでもLサイズに位置づけられるアルファードは、ミニバンに高級感を求めるファミリー層から人気です。また、アルファードは高いリセールバリュー(再販売価値)が高いことも魅力のひとつで、車検などのタイミングで乗り換えの際に大きなメリットがあります。 5位:日産「ノート」日産「ノート」は、販売台数90,177台、前年比124.9%です。ノートは2020年のフルモデルチェンジから全モデル「e-POWER」専売となり、現在はノートに加えて「ノート オーラ」「ノート AUTECH」「ノート AUTECH クロスオーバー」「ノート オーラ NISMO」のラインナップが用意されています。 なかでもプレミアム感が増したモデルの「ノート オーラ」は、上級グレードにもかかわらずシリーズ全体で3割以上のセールスを獲得している一台です。 6位~15位6位~15位の登録車販売台数ランキングは以下の通りです。 6位:トヨタ「ライズ」81,880台 【軽自動車編】自動車販売台数ランキング2021年軽自動車も登録車と同様の理由で全体的に販売台数がマイナスで推移しています。しかし、未だに自動車販売台数の半数近くを軽自動車が占めているのが現状です。 軽自動車のなかでも特にスーパーハイトワゴンの人気が高く、2021年の販売台数ランキングでは1~5位がほぼスーパーハイトワゴンの車種となっています。ここではランキング5位までの軽自動車販売台数と各車の特徴をご紹介しましょう。 1位:ホンダ「N-BOX」ホンダ「N-BOX」は、販売台数188,940台、前年比96.4%です。N-BOXは2015年に約21万台で新車販売台数トップを獲得して以降、7年連続でランキングトップの座をキープしています。 また、2021年5月末の時点でN-BOXシリーズの国内累計販売台数が200万台を突破しており、ホンダ車として最速200万台到達を記録。N-BOXは快適な室内空間や利用シーンに合わせた多彩なシートアレンジ、さらに優れた燃費性能や走行性能が小型車以上と評価されていることが人気の理由です。 2位:スズキ「スペーシア」スズキ「スペーシア」は、販売台数128,881台、前年比92.2%です。スペーシアの販売台数には基本タイプのスペーシアの他に、シャープなスタイリングの「スペーシア カスタム」、SUVタイプの「スペーシア ギア」が含まれています。 特にアウトドアで活躍する装備が充実しているスペーシアギアは、スズキが持つSUVのノウハウが活かされていおり、2018年の販売開始からスペーシアシリーズの売り上げ向上に貢献しています。 3位:ダイハツ「タント」ダイハツ「タント」は、販売台数116,912台、前年比90.2%です。タントは軽自動車で主流とも言えるスーパーハイトワゴンのパイオニア的モデルであり、2007年の販売開始から安定した人気を集めています。 タントの大きな特徴は助手席側のドア開口部が広い「ミラクルオープンドア」です。さらに、最新モデルではさらに室内の快適性を向上させた「ミラクルウォークスルーパッケージ」が採用されてさらに利便性が向上したほか、予防安全機能スマートアシストなどその他の装備も充実しています。 4位:ダイハツ「ムーヴ」ダイハツ「ムーヴ」は、販売台数95,840台、前年比92.0%です。販売台数には基本タイプとなる軽トールワゴン「ムーヴ」に加えて、派生モデルのスーパーハイトワゴン「ムーヴキャンバス」があります。 ムーヴ全体の販売台数のうちムーヴキャンバスが半数以上を占めており、レトロモダンなデザインと両側にスライドドアを装備した利便性の高さが人気の理由です。基本タイプのムーブにはノーマルモデルとカスタムタイプが引き続き用意されています。 5位:日産「ルークス」日産「ルークス」は、販売台数84,748台、前年比116.4%です。ルークスは低床フロアを採用したことで軽トールワゴンのなかでも広々とした足元空間を備えています。 便利な両側スライドドアを装備することに加え、日産の先進安全技術「プロパイロット」もグレード別に用意されるなど装備が充実。人気のカスタムグレード「ハイウェイスター」も引き続き設定され、特別感のある車を求めるユーザーに支持されています。 6位~15位6位~15位の軽自動車販売台数ランキングは以下の通りです。 6位:スズキ「ハスラー」82,486台 人気車種を購入するなら新車と中古車どちらがよい?自動車の新車販売台数ランキング上位の人気車種を購入したいと考えたとき、新車で購入する方法と中古車で購入する方法があります。新車購入と中古車購入のそれぞれの購入方法には、どのようなメリット・デメリットがあるのでしょうか。 ここでは、自動車を購入するとき、新車と中古車でそれぞれどのような差があるかをご紹介します。 新車で購入するメリット・デメリット新車で購入するメリットは内外装のカラーやエンジンの種類などを選択できることです。ガソリンエンジンやハイブリッドエンジン、安全機能、そしてボディカラーなどをオーダーできるのは新車購入の大きなメリットと言えるでしょう。 一方で、購入価格が高かったり、納車までに時間が必要になったりする点はデメリットと言えます。特に人気車種はコロナ禍の影響もあり半年以上の納車待ちを覚悟しなければならないのが現状です。 中古車で購入するメリット・デメリット中古車で購入する最大のメリットは、新車よりも価格が安くなることです。年式と走行距離によりますが、割安で自動車を購入できます。さらに、中古車は在庫車両を販売するため、納車までの時間が短いこともメリットです。 一方で中古車は、車両状況の確認に手間がかかります。また、新車と比較すると中古車は保証期間が短い傾向にあるため、車体状態の確認を怠ると後々余計な修理費用が発生する恐れがあるでしょう。 |
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