大学生でも中古車は買えるのか？おすすめの車種と注意点も併せて解説【購入ガイド】

大学生でも中古車は買えるのか？

免許取得が可能な年齢に達しており、時間の融通も利きやすい大学生は、在学中に自動車免許を取得する方が多い傾向にあります。免許が取得できたら、自分の車を持つことに興味が湧く方もいるでしょう。

実際に大学生で車を購入することは費用面などにおいて可能なのでしょうか。この記事では、大学生でも中古車の購入が可能かどうかという点に加えて、大学生におすすめの車種と購入時の注意点について解説します。大学生で中古車の購入を検討している方は、ぜひ参考にしてください。

• ※目次※
• 1.大学生でも中古車は買える？
• 2.【目的別】大学生におすすめの中古車
• 3.【軽自動車3選】大学生におすすめの中古車
• 4.【コンパクトカー3選】大学生におすすめの中古車
• 5.大学生が中古車を購入する場合に選べる決済方法
• 6.大学生が中古車を購入する際に注意すべきポイント
• 7.購入前に中古車販売店の見極め方をチェック

大学生でも中古車は買える？

車は社会人にとっても大きな買い物のひとつのため、大学生のうちに車を購入するのは難しいと考える方も多いでしょう。しかし、新車は厳しくても中古車であれば手が届くものも存在します。まずは、大学生で車を所有するメリットや購入後の維持費について確認しましょう。

大学生では中古車購入が主流

内閣府発表の交通安全白書（令和2年度）によると、およそ大学生に相当する20～24歳の運転免許保有者の割合は男性で76.7％、女性で69.3％となっています。免許を保有している方が過半数を占めていますが、愛車の所有率は約15％程度と低いのが現状です。

とはいえ、大学生でも車は購入できます。なお、新車は高額な上、学生であると新車のローンも通りにくいことから、中古車が主流となっています。

大学生が車を持つメリット

大学生が車を持つメリットには多くの点が挙げられます。

・公共交通機関のように天候などに左右されず行動ができる
・通学やアルバイトへの通勤が楽になる
・自由に活動できる行動範囲が広がる
・終電など時間を気にせず活動できる
・交通費が節約できる　など

大学生だからこそ使える自由な時間を満喫したい方や、時間を効率的に使いたいという方は、車を所有することによって充実した時間を手に入れられるでしょう。

購入後の維持費にも注意

車は購入後、所有しているだけでもお金がかかります。自動車税・車検代・自賠責保険料・自動車重量税・任意保険料などの維持費に加え、洗車やガソリン代・駐車場代も必要です。

維持費の平均は年間で約20万円前後、月単位だとおよそ1万7千円かかると言われています。購入後も維持費を継続して支払っていけるか、あらかじめ検討しておくことが必要です。

【目的別】大学生におすすめの中古車

中古車を購入するなら、目的に合わせて車選びをすることがおすすめです。ここでは、いくつかの目的別におすすめの車種を紹介します。自分の状況に合う車はどのようなものがあるのかチェックしていきましょう。

【一人乗り向け】通学やバイトでの使用におすすめ

通学やバイトなど一人で乗ることが多い方は、コンパクトカーがおすすめです。運転がしやすく走行に安定性もあり、初めて車を持つ場合でも扱いやすいしょう。コンパクトカーは小回りが利き、ある程度荷物を積むことも可能という強みを持っています。

特に人気のある車種はトヨタ・プリウス、日産・ノート、ホンダ・フィットの3つです。

【複数人向け】デートや友達と遊ぶ時におすすめ

主に複数人での遠出やデートなどで使用する方はミニバンがおすすめです。大人数乗れるタイプが多く車内も広いため、大きな荷物を載せることや車中泊もできます。スライドドア付きの車種であれば乗り降りもしやすく狭い駐車場でも使いやすいでしょう。

ミニバンの中でもおすすめはマツダ・MPV、ホンダ・フリードの2車種です。

【女性向け】かわいい車がほしい方におすすめ

女性は機能面だけでなく見た目にこだわりたい方も多いでしょう。そこでおすすめなのが軽自動車です。軽自動車にはシンプルながらも、かわいい見た目の車種も多く存在します。また維持費も普通車と比べると安いので、手を伸ばしやすい車種です。

軽自動車を選ぶならホンダ・N-BOX、スズキ・ジムニー、ダイハツ・タントの3車種がおすすめです。

【アウトドア派向け】アクティブ派やスポーツカーを選ぶなら

大学生が持つには大変なイメージのあるスポーツカーですが、中古車であれば購入することも可能でしょう。

アウトドアが好きな方やスポーツカーに乗ってみたい方には、トヨタ・セリカ、マツダ・RX-8などをおすすめします。購入する際は安いからといって修復歴車などは選ばないよう、保証面も含め販売店によく確認するようにしてください。

【番外編】MT車や外車を選ぶなら

MT車用の免許を取得したなら、軽自動車のMT車を選ぶのがおすすめです。価格が抑えられるものの機能性はしっかりしています。おすすめは三菱・ミニカ、スズキ・Kei、スバル・R2の3車種です。

外車は維持費が高いため所有も容易ではないですが、ゴルフトゥーランなど維持費が国産車とそこまで変わらない車種も存在します。

【軽自動車3選】大学生におすすめの中古車

初めて車を持つのであれば、乗りやすく扱いやすい車種を選ぶと良いでしょう。費用の面から考えても、維持費が安い軽自動車は特におすすめです。

ここでは中古軽自動車の中でも特に人気の高い3車種を紹介します。なお、価格は2022年3月現在のものです。

1.ホンダ N-BOX

N-BOXは、広い車内で後部座席もゆったりくつろげ、乗り降りや荷物の量によって多様なシートスタイルが可能です。走行面では安全運転支援システム Honda SENSINGが全車に標準装備されており、運転に自信がなくても安心安全に使用できるようサポートしてくれます。

中古車価格帯：58.5～259.8万円
定員：4人
排気量：658cc

2.スズキ ジムニー

ジムニーは山や雪道など場所を選ばず走行できるタフさが強みです。スズキセーフティサポートも搭載され、街乗りでも活躍できます。運転初心者でも標識認識機能や誤発進抑制機能などで運転をサポートしてもらえるので、安心して運転を楽しめます。

中古車価格帯：159.8～370.0万円
定員：4人
排気量：658cc

3.ダイハツ タント

タントは、パワースライドドア ウェルカムオープン機能が装備されており、手がふさがっていても近づくだけでドアが開きスムーズに乗り込むことが可能です。安全面ではスマートパノラマパーキングアシストが搭載され、駐車時に音声とモニターガイドに加えてハンドル操作をアシストしてもらえます。

中古車価格帯：78.5～228.0万円
定員：4人
排気量：658cc

【コンパクトカー3選】大学生におすすめの中古車

軽自動車よりさらに広く荷物も運びやすいのがコンパクトカーです。ハイブリッドモデルなども多くラインアップされています。ここでは人気のコンパクトカーの中からおすすめの車種を3つ紹介します。なお、価格は2022年3月現在のものです。

1.トヨタ プリウス

プリウスと言えば低燃費という点が一番のポイントです。また、8インチディスプレイオーディオが標準装備され、スマホ連携機能を搭載しています。さらに、マイカーサーチを設定すると駐車場のどこに停めたか分からなくなっても、スマートフォンのアプリから探せるため便利です。停電の際電気製品が使える機能もあり、災害に備えられます。

中古車価格帯：95.0～371.3万円
定員：5人
排気量：1797cc

2.日産 ノート

ノートは、インテリジェントエマージェンシーブレーキによって、前方の歩行者や車両を検知し衝突回避をアシストしてくれます。標識検知機能や車線逸脱防止支援システムも装備されており、安全な運転をサポートしてくれます。ラゲッジルームが広いのも魅力の一つでしょう。

中古車価格帯：9.5～274.8万円
定員：5人
排気量：1,198～1,597cc

3.ホンダ フィット

豊富なボディカラーで選ぶ楽しさがあるフィットは安定した人気があります。車体に合わせて車内8か所に専用設計スピーカーを配置したプレミアムオーディオを搭載しており、車の中でも臨場感のある音楽を聞くことが可能です。ワイヤレス充電器や充電用USBジャックが装備されているのも、長時間ドライブの際に役立つでしょう。

中古車価格帯：119.0～298.8万円
定員：5人
排気量：1,317cc

大学生が中古車を購入する場合に選べる決済方法

実際に中古車を購入することが決まったら、どのような決済方法が利用できるのでしょうか。大学生ということもあり、購入する前に検討しておく必要があります。ここでは、3つ決済方法をピックアップしました。保護者と相談の上、承諾を得てから購入の手続きに進みましょう。

1.現金（一括払い）

現金一括で支払うことが可能であれば、後々、支払えなくなってしまったということにもならず、手間も少ないでしょう。ローンの審査や販売店を選ぶ必要もありません。

ローンを組んだ場合は、購入額にプラスして金利がかかります。購入時にまとまった金額を用意する必要はありますが、長期的に考えると他の方法より費用を抑えて中古車を購入する方法と言えるでしょう。

2.クレジットカード

中古車であればクレジットカードを使用することも販売店によっては可能です。メリットとして、クレジットカードのポイントやキャッシュバックを受けられる点が挙げられます。

しかし、分割で支払う場合はローンを組む以上に金利が高く設定されていることと、利用できる販売店は限られることがデメリットです。販売店が限定されることで選べる中古車の幅が狭くなってしまうので、クレジットカードの利用を検討している方は事前に確認しておきましょう。

3.ローン契約

オーソドックスな方法としては、ローンを組むことが挙げられます。大学生にローンは利用できないと考える方も多いですが、自動車ローンは大学生でも利用可能です。

ただし、ローンを組むには審査が必要です。安定した収入があるか、成人しているかなど、いくつか審査のポイントがあります。

大学生ということで審査を通過することは容易ではないですが、アルバイトなどで一定の収入を得ていると認められた場合、審査に通る可能性はあるでしょう。

大学生が中古車を購入する際に注意すべきポイント

中古車を購入する際、大学生だからこそ気を付けるべきポイントがあります。車を購入できたとしても、購入して終わりというものでもありません。手続きをする前にきちんと保護者の承諾を得たり、購入後の維持費について検討したりすることも大切です。

以下の点に留意して、購入の手続きに進むようにしましょう。

親への相談も忘れない

大学生で車を購入しようとした場合、保護者の反対を受けてなかなか購入を決められないということもあるでしょう。大きな買い物であるため、返済ができるのか、維持していけるのかなど心配は数多くあります。

とは言え、購入を検討する際は保護者の方へ事前に相談するのも大切です。一緒に販売店や車選びをすることで、保護者の承諾も得やすくなるでしょう。

車購入にかかる「総額」を把握する

中古車を購入する際にチェックしてほしいのが、記載されている販売価格が「総額」か「車両本体価格」か、という点です。中古車を購入すると各種税金や諸手続きの代行手数料、リサイクル預託金相当額などが車両本体にプラスして必要になります。総額を把握しておかないと、いざ購入となった段階で予算オーバーになりかねません。必ず購入予定の車の「総額」を調べるようにしましょう。

購入後のことも考える

車は購入して終わりではなく維持費が必要です。近年、原油価格は高騰しておりガソリン代も高くなっています。そのため、車を購入する際は燃費についても必ず確認しておくようにしましょう。

燃費の良い車であれば、少しでも燃料にかける負担を減らせます。また万が一の事故に備えて、ドライブレコーダー付きの車を選ぶのもおすすめです。どのようなオプションが付いているかも車を選ぶ際の重要なポイントになります。

購入前に中古車販売店の見極め方をチェック

中古車の販売店選びも中古車購入には非常に重要なものとなります。購入先を検討する際は、以下のようなポイントで見極めましょう。

・販売スタッフの提案力や誠実さ
自分に合う車を提案してくれるか、質問にきちんと答えてくれるか
・実績と取扱台数
実績は販売店の規模に見合っているか、取扱台数は豊富か
・保証の有無
保証は充実しているか、自分に合った保証はあるか、アフターケアも問題なさそうか

大学生は初めて車を購入する方が多いでしょう。大学生ということで粗悪品を売られないためにも事前にしっかりと見極めておきましょう。