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ボルボ&ポールスター、初のコンプリートカーに試乗

2014-9-26 12:55| post: biteme| view: 452| コメント: 0|著者: 文:小沢 コージ /写真:中野 英幸

摘要: やや強引に喩えるとスウェーデンのトムス? いやマジもマジマジ、オオマジだわ! ボルボがこの度上陸させた世界限定750台、日本割り当て90台の新時代スポーツスペシャル、「S60&V60ポールスター」であーる。昔あっ ...

ボルボ&ポールスター、初のコンプリートカーに試乗

やや強引に喩えるとスウェーデンのトムス?

いやマジもマジマジ、オオマジだわ! ボルボがこの度上陸させた世界限定750台、日本割り当て90台の新時代スポーツスペシャル、「S60&V60ポールスター」であーる。

昔あった940ポラールや940Tackなど、北欧流サブネームを付けた限定車両と思いきや全く違う。同じ限定でもある意味、メルセデス・ベンツのAMGやBMWのMモデルのような存在で速さに特化させたモデル。それもちょちょっと社内で作り上げたお手軽系じゃない。まず「ポールスター」は現役のスウェーデンNo.1レーシングチームで、精鋭45人からなる日本で言えばトヨタのトムスのような存在だ。

歴史を辿ると1996年にレース活動のオフィシャルパートナーとなって850セダンでBTCC(イギリス・ツーリングカー選手権)に出場。その後S60やC30でレースにチャレンジし、地元STCC(スカンジナビア・ツーリングカー選手権)では何度もシリーズチャンピオンに輝いた知られざる一流コンストラクターである。

ただし、それだけに留まらないのがスウェーデンのマジメさで「最初はこちらから提案した」とPRマネージャーのヨハン・マイスナー氏が言うように、2009年からパフォーマンスパートナーとなって市販車チューニング分野に進出。数台コンセプトを発表した後の初の市販モデルがこのS60&V60ポールスターなのだ。

目指したのは全天候型スポーツスペシャル

これまで他ブランドほどに速さを売りにしてこなかったボルボ。それだけに逆に力が入っているようで、今回はPRマネージャーのほか、レースメカニックのクリスチャン・ストロンバーグ氏やSTCC・3年連続チャンピオンでテストドライバーでもあるテッド・ビョーク氏まで来日。本国から専用タイヤを運び、エア圧を現場でストロンバーグ氏がチェックまでする。

PRマネージャーのマイスナー氏は言う。「今回、我々は“誰にとって素晴らしいものであるべきなのか”を考え抜いた結果、次の結論に達しました。“どんな天候でも、どんな路面でも、どんな季節でも、アクティブなドライビング性能、正確性、ドライバーに自信を与えてくれるクルマ”であるべきだと」

つまりサーキットを意識し、足をトコトン固めたマニアック型ではない。万人に受け入れられる“全天候型スポーツスペシャル”を目指したのだ。そうじゃないとAMG他との違いを出せないとも考えたのかもしれない。

とはいえ中身はどうしてハンパない。ベースは今どき珍しい横置き3リッター直6ターボのS60&V60で、ボルグワーナー製の新ツインスクロールターボや専用インタークーラーにより、最高出力350ps/5250rpm、最大トルク500Nm/3000-4750rpmにアップ。そのほか専用アクティブ・エキゾースト・システムや3.5インチ・ツインテールパイプ、パドルシフト付き6速ATも備え、極めつけは同じくスウェーデンブランドのオーリンズと共同開発した専用ダンパーとRデザインモデル比で80%も強化されたスプリング。さらにスタビライザーも15%強化されたことを考えるとガチガチ。ところが全然そうなってないからビックリする。

本気は本気なのだが、異様に素直

いよいよ試乗だが、遠目では専用のレーベルブルーやアイスホワイトのボディカラーが目立つだけ。しかし、近くに来ると本気度はかなりのレベル。専用のリップスポイラー、ルーフスポイラーにコーナースプリッターやディフューザーはもちろんマフラーカッターまで違うし、窓枠とサイドミラーをわざわざブラックアウト。

目立つのは専用アルミホイール。スポークがリム面からハミ出してるだけじゃない。フロントホイールの中はボルボ久々のブレンボ製6ピストンキャリパー式で、リアもブレンボ製ブレーキパッドで強化している。

インテリアもセンターの操作パネル周りがカーボン調になっているだけでなく、バケットシートやドアトリムはバックスキン調で、ブルーのステッチ入り。今までにない体育会系のボルボなのだ。

エンジンをかけるとそこはさらにイメージ通りで ファンと乾いたエンジンサウンドが響く。だが、この辺りから気づいてくるのだ。本気は本気なのだが、異様に素直だと。サウンドもスーパーカー的な過度な作り込みはしてないし、音質は自然そのもの。

乗り心地も確かに硬いのだが、路面の継ぎ目で多少ゴリっと響くものの不快ではないし、顕著なのがヒョコヒョコする上下動が極端に少ないこと。大抵のチューニングカーは硬めすぎてスッと下に引っ張られるようになるのに……。

化学調味料なしの自然な味

なによりもハンドリングである。最近この手のクルマでは電子制御がバリバリで、意図的に軽くもクイックにもできるが、S60&V60ポールスターはあくまでもナチュラル。低速でもかなりのハイスピードコーナーでも意図通りに曲がり、非常に安定している。ほとんどアンダーを感じさせず、常にニュートラルなフィーリングを保つのだ。この辺りの丹念な仕上げはライバルたるドイツ勢とも違うかもしれない。

このフィーリングの秘密は、ランボルギーニ・アヴェンタドールも採用しているデュアルフローバルブ式のオーリンズDFVというダンパー。高価だが性能が高く、前後30段階で硬さ調整ができ、今回リアシートでの乗り心地は多少の上下動が残ったがそれもチューニング次第で抑えられるとか。

またハルデックス式のAWDシステムも専用制御でコーナリング時にリアにトルクを多めに配分しており、タイヤもミシュランのパイロット・スーパー・スポーツのみ。非常にきめ細かく練り上げられた味の逸品なのだ。

聞けば、今後のボルボのメインエンジンたる2リッター直4ターボの「ドライブ-E」に関しても、ポールスターは開発から深く関わっており、既にレースにも出ているという。つまり、ボルボ&ポールスターは、単なるメーカーとレーシングチームのコラボ以上に密なパートナーとしてやっていくつもりなのだ。

S60&V60ポールスターもスウェーデンのトースランダ工場でノーマルモデルと一緒に生産され、保証および保守点検サービスの規定は全く同じ。それでいて50カ所以上も手を入れたスペシャルモデルだから、まさにイイとこ取り。ほぼ800万円のお値段にも納得なのだ。

昨年の東京モーターショーに出展したエレガントデザイン「コンセプト・クーペ」に始まり、先日発表された2世代目のXC90など、今までにない革新プレミアム路線を開拓しつつあるボルボ。今までにないこのスペシャルモデルも、そのブランド改革の一環なのである。今後、ボルボはもっとエレガントかつ味の濃いブランドを目指すのかもしれない。

S60 ポールスター・主要スペック

全長×全幅×全高=4635mm×1865mm×1480mm
ホイールベース=2775mm
駆動方式=4WD
車両重量=1780kg
エンジン=3.0L 直列6気筒DOHC・インタークーラー付ターボ
最高出力=258kW(350ps)/5250rpm
最大トルク=500Nm(51.0kgm)/3000-4750rpm
トランスミッション=6速AT
JC08モード燃費=9.6km/L
車両本体価格=799万円


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