等級不問の車両保険込みでプリウス月5万円は衝撃「必要な時にすぐに現れ、思いのままに移動できる、まさに『筋斗雲』のように使っていただきたいと考え『KINTO』と名付けました」との豊田章男社長のややオオゲサ気味のコメントと共に発表されたトヨタ初の愛車サブスクリプションサービス、KINTO。ええ? いつでもどこでもクルマ乗り放題? それも国内5000店舗を持つ最大手トヨタが? そりゃスゲェ! と思った人は多く、小沢も大手FMラジオ局から出演依頼がきたほど大注目でありました。 ところが2月5日に発表された詳細を見て、なんだ? と少々拍子抜けだった人もいるはず。 というのも2月6日スタートの本当の意味での乗り換え自由なKINTO SELECTは現状レクサスのみでIS、ES、RC、UX、RX、NXの6車種、それもハイブリッド仕様を半年ごとに乗り換え可能なのはいいけど、月額税抜18万円の税込19万4400円。ぶっちゃけ乗り放題だけどその分カネもかかるよね! のお金持ち仕様。 一方、小沢が最も注目の庶民仕様のKINTO ONEは目玉のプリウスが月額ポッキリ税込4万9788円とアンダー5万円で借りれるのはいいけど当然1台のみの3年縛り。 一見オートリースとあんま変わらないし、任意保険付きだからその分、安いかなぁ…程度。なにより「必要な時にすぐに現れ、思いのままに移動」の高邁な理想像はどこ行っちゃったんだ~と。 しかし後に担当者と話してちと目からウロコが落ちました。トヨタが専門の住友三井オートサービスと組んで新会社KINTOまで作って始めるんだからそれなりのことはありますって。 キモはまず金額で現状オリックス・カーリースの「いまのりくん」を見るとプリウス月額税込5万328円とほぼ変わらずでこちらは2年縛りだから実はオリックスのほうが気楽。 しかし本当の焦点はKINTOが任意保険まで含んでこの金額ってことで、その保険内容がハンパない。ビックリしたのはKINTOは普通のカーリースじゃ不可能な団体保険に加入してることで、使用者の年齢は不問。要は免許取り立て18歳でも、運転歴30年の老獪な50代も同じく毎月5万円以下で新車のプリウスが使え、車両保険までついてるってことなんですよ。 聞けば事故るどころか全損しても「追加料金一切なし」。すべて保険で処理してそこでサラリ契約終了! どころか「次にKINTO借りても保険等級等は問われない」ってかそもそも団体保険なんで等級の概念がないのにビックリ。「クルマを使用することで定額料金を頂く」ことにトコトン徹していて後は考えなくていいわけですよ。 免許取り立ての若者や高齢者ならお得感はさらに高いさらなる驚きは納車時の手間のなさで、大抵の新車契約は事前にディーラーに行って、オプション付けたり価格交渉したり、ネットで保険内容を選んだりするけどその手もまるでなし。 「ネットでご注文を頂いた後は、クルマがそろそろ納車されるというタイミングでスタッフがお客様のところに行きますので、印鑑証明と記入した車庫証明書類をお預かりし、それを警察に届けて車庫証明を作り、後はお客様に『〇日にはディーラーでご納車できます』とご連絡するだけ」。 ある意味スマホをドコモショップで長時間待って買う以上の手間の少なさ。このイージーさであり、リスクヘッジぶりこそが今のKINTOの本質で、まさにクルマを欲しい時にだけ使えるわけです。 ちなみに解約料金は最大5ヵ月分で、それも最初の半年がそれで、1年を過ぎたら4ヵ月分、1年半過ぎたら3ヵ月分と減ってくので、1年乗ってもプリウスなら20万円弱払えば済む。これを安いと取るか高いと取るかだけど、小沢は安いと思うし、なによりクルマを壊すことを考えると超安心。 ってか老練なユーザーは若い息子が18歳で免許を取った時にこの手を借り与える、もしくはいつまでクルマに乗れるかわからない両親に最新安全デバイス付きの新車をKINTOで必要なだけ提供するのではあるまいか…と。 さらに予想するとおそらくこの料金では全損事故等が続くと利益がドンドン減るわけで、このビジネスモデルはネットでドライバーのエコ運転度、安全運転度を評価し、ある程度の安全運転を確保できて成立するはず。 ほかにも年内には「週末レンタカーサービスも可能なら付けたい」というKINTO。こりゃやっぱりトヨタグループの結構なレベルのクルマ販売改革チャレンジなんですって! |
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