カムリとアコードのライバル、最新ソナタにも試乗毎年末に行く「WCOTY」こと「世界カー・オブ・ザ・イヤー」のLA試乗会。今回「ポルシェ タイカン」に乗れたのもラッキーでしたが、韓国車にイッキ乗りできたのもラッキーでした。それも80年代からある伝統のFFセダン「ヒュンダイ ソナタ」の新型に、新世代の「ヒュンダイ パリセード」と「キア テルライド」の新兄弟SUV、小型SUVの「ヒュンダイ べニュー」、ピュアEVの「キア ソウルEV」の5台にまとめて! 短時間すぎて細かい印象は覚えていませんが、まず驚いたのは出たばかりの8代目ソナタのアグレッシヴデザイン! アメリカでは問答無用、現地ナンバーワンFFセダンの「トヨタ カムリ」「ホンダ アコード」のガチンコライバルで、最近ヒュンダイはイマイチ販売が不調ですが、とにかく攻めに攻めまくってる。写真を見れば一目瞭然、アストンマーチンもビックリの噛み付きフェイスに、前後フォルムもとろけるチーズのように湾曲しており、猛烈スポーティ。見た目の個性という面では完全に日本車負けてます。「トヨタ RAV4」ぐらい頑張らないと! 乗ったのはカムリと真っ向対抗のハイブリッドモデルでなくて残念でしたが、1.6Lターボで十分なパワーがあり、パワートレインはなかなか。一方、乗り心地やハンドリングに強烈な個性はなく、そこは日本車ファンとしてひと安心。最近ドイツ車を意識した車作りが目立つ韓国車ですが、まだ全域には行き渡ってないもよう。 新世代SUVも分かり易いデザインと十分な性能一方、パリセードとテルライドの兄弟SUVですが、コイツが北米で10ヵ月連続で需要が供給を上回る状況とか。そしてこれまたデザインが分かり易くワイルド! 少し三菱風にサイドのエラが張った前後マスクですが、乗ると全長5mで全幅1.99mのSUVとして十分なしっかり感。3.8LのV6エンジンも普通にパワフルで、十分な出来。モノコックボディでフレーム付き「トヨタ ランドクルーザー」のような別モノ感はありませんが、こういう大型車も作れる実力がしっかりあると。同時に賢く今のSUV戦略に対応してるのもわかります。 小型SUVのヒュンダイ べニューも同様の印象ですが、見た目が「フォルクスワーゲン Tクロス」をパクったっぽいのが少々マイナス点。 キューブが広めたボックス・デザインは韓国に受け継がれていた?最後にピュアEVのキア ソウルEVですが、元々このシリーズは2008年に出た背高コンパクトで現在3代目。独特の仏頂面マスクがたまりませんが、悔しいのはそもそもこのボックス型を生み出したのは日本の「日産 キューブ」であり、「トヨタ bB」であること。売れなくなっちゃったら作らないのもわかりますが、キアが遠くてデカいこの北米で頑張ってるのをみると少しもったいないような。 しかもソウルEV。最新2020年モデルは64kWhの巨大電池を搭載し、北米基準で391キロも走るとか。これは前年度モデルの倍以上で韓国が急速にロングレンジEVの時代をキャッチアップしてるのが伺えます。かたや日本は「日産 リーフ eプラス」が62kWhで、来年出る「ホンダ e」と「マツダ MX-30」がたったの35.5kWh。 大容量電池がエコじゃない! の理屈もわかりますけど、大衆が欲しがっているのは大容量。正直日本の清貧思想がどこまで通用するか? 品質で日本車が追い越されたとは思いませんが、デザイン、大型SUV、大容量EV戦略にしたたかさを感じた次第。 もはや似て非なるクルマですよ日本車とは。 |
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