ミニバンのビッグネームが10年ぶりに化粧直し正直驚きましたわ。そう、先日行った試乗会で「実は10年ぶりのマイナーチェンジなんです」と言われた「トヨタ エスティマ」ですよ。 ええ? あのエスティマが10年ぶりの改良! それもフルチェンジではなくマイチェンだとぉ!! ふとあの美人女優が、まだ未婚でしかも「いつも彼氏募集中なんです」と言ってるらしいと聞いた時のような衝撃! どちらもなんかスゲェもったいないなぁ…みたいな(笑)。 そこには我々独特の勝手な時間感覚であり、思い込みがあります。エスティマと言えば、90年代のミニバン黎明期に猛威を振るった超ビッグネーム。インパクトも凄くてなにしろ「トヨタの天才タマゴ」のコピーとともに初代が出たのが確か1990年。今見ても画期的なエンジンの床下ミッドシップレイアウトで、スタイルもまさしく理想主義的な“タマゴ”型。 2代目は普通のFFモデルになっちゃったけど、プリウスに次ぐトヨタ2番目のハイブリッドモデルも設定され当時あり得ない18.0km/Lのミニバン燃費を発揮して人気爆発。後輪をモーターのみで駆動する半分電動の4WDモデルってのも画期的でした。 現実が世の勝手なイメージを下回ることだってある!でもね。ここからが人間の勝手な記憶で、あれからざっくり20年。世間の価値観はすっかり様変わりしてたんですわ。ビッグネームだった「オデッセイ」や「エスティマ」などのスタイル系は急速に売れなくなり、「ノア/ヴォクシー」や「ステップワゴン」などの箱型中心に。結果、エスティマも月3000台レベルが続き、モデル消滅はもったいないけど、フルモデルチェンジすんのもなあ…という状況。 さらに2014年登場のノア/ヴォクシーの姉妹車「トヨタ エスクァイア」が効いたらしいのよ。ついにエスティマは月3000台を切り、しかし昔の名前のおかげか、素生の良さか、数千台はキープしてるという。結果、今回ある意味で衝撃的なスキンチェンジと、走りの味わい改良がなされたわけですよ。燃費に効くパワートレインやシステム改良は全くなされずに。 つくづく世の中勝手なイメージっつうか、勝手な思い込みってあります。普段いいクルマに乗ってるから、「結構いい生活送ってるんだろう」と時折思われてる感のある自動車ジャーナリスト像とか。 でもね。一部の凄い人はともかく、ふだんの昼食、普通に牛丼アタマ大盛りですから(笑)。全然大したことありませんなぁ…。 |
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