日vs独クルマ作りの将来ヴィジョンが分かれてきた?ここに来て再び国内市場にも面白いSUVが出揃ってきてます。その日独筆頭が「トヨタ C-HR」と「VW ティグアン」で、両車は微妙に車格違いますけど先日乗り比べて驚き。ここまでクルマ作りに対する将来ヴィジョンが分かれてきたとはねぇ。 C-HRはご存じ「クルマ味こだわり」戦略で、キモはスタイルと走り。デザインそのものはモダンでイマドキですけど、本質は「スポーツカーのようなSUVを作ること」であり古典的っちゃ超古典的。イマドキあえてそこ行きますか! 的面白さはあるし、ベースに流れるトヨタハイブリッド技術もあって売れてますけど正直目新しさはない。 一方、ティグアンは現行「ゴルフ」から始まったグローバルアーキテクチャー技術に基づくドイツのしっかり風味はもちろん、なるほど! と思わされたのはイマドキのIT戦略であり、ぶっちゃけ「走るスマホ化」を全面に押し出してきたことです。 キャッチコピーはまんま「つながるSUV」で具体的には新世代のモバイルオンラインサービス「フォルクスワーゲンCar-Net」が面白い。要はVW車専用のホームページ的なものを立ちあげて、積極的にクルマをコミュニケーションツール化してます。 なによりVWトップは2017年始めに「世界をリードする持続可能なモビリティプロバイダーへ転身」と宣言していて、例の不祥事も後押ししてるとはいえその転身ぶりが凄い。 スマホを付けるのと、クルマをスマホ化するのは大違い!自動車メーカーがモビリティプロバイダーですよ? メルセデスも同様のこと言ってますけど、日本の自動車業界はピンと来てる人と来てない人がいるんじゃないでしょうか。結局、クルマにスマホ付けりゃいいんだろ! みたいな。 確かにそういう部分もあって、今みたいにクルマ専用の通信システムを装備するのは高額なプレミアムブランド中心で、安いクルマはまだまだ「アンドロイドオート」とか「カープレイ」対応ぐらい。 既存のクルマに新世代ユニットを付けるだけで対応できる部分もあるでしょう。でもそこにはクルマ全体としてしか出来ないスマホ的進化があるのかもしれない。トヨタ vs VWの戦略の差はこの先大きくなってくるのかもしれない。そのあたりの見極めは今後ドンドンシビアになるはずです。 果たして10年~20年後、本当に笑っているのはどっちなのか? 興味深すぎますねぇ。 【関連記事】 |
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