世界が注目するインドはなぜ成長市場なのか?実際行ってみないとわからないことってありますな、マジで。今や世界の自動車メーカーの最注目バトルエリアとも言うべきインドであーる。現状、現地王者スズキの他に我がトヨタ、ホンダ、日産をはじめ、アメリカからはGM、フォードに欧州からVWやフィアット、韓国のヒュンダイまで参戦し、なんとグローバル19社! 最近フォードが撤退し、ヒュンダイが復活してない日本と比べ、どっちに勢いがあるかは言うまでもないでしょう。 キモはズバリ成長性、つまり伸びしろだ。かつて「BRICs」と言われた新興国中、ブラジル、ロシアは経済危機でチャイナもご存じ株価暴落でバブル崩壊目前。ASEANも思ったように伸びてない。一方、インドは13年に少し停滞したけど再び伸び始め自動車市場はここ数年10%弱成長している。 このところアウェイな中国に比べ、日本有利!なにより12億人とも言われる人口、25歳強とも言われる平均年齢は驚異的だ。ほっといても年間1000万台は超えるだろうと世界の巨人達は睨んでたりする。 しかも既にほぼドイツと韓国とGMの勝ちが決まった中国に比べ、350万台市場のインドはまだ“勝ち負けが決まってない”状態。反日体質でなにかと不利な戦いを強いられる日本にとってインドは夢のブルーオーシャンとも言えるわけですよ! インド人の意外な厳しさに直面する日本車勢一方、意外に厳しいのがインド人のモノをみる目だ。未だ32万ルピー(約53万円)のスズキ・アルトが20万台以上売れ、次にせいぜい45万ルピー(約75万円)のスイフトシリーズが売れるレベルのインド市場。高くて良いモノ! はまだほんの一部のみ。 そんな中、ここ5年で出たトヨタと日産のインド戦略カーも正直思ったほどに伸びてない。50万ルピースタートのエティオスはトヨタのブランド力もあって割と売れてるようだけど、特に厳しいのは日産。思い切って30万ルピー台、しかも昔懐かしいダットサンブランドで出してみたら、それが裏目に出ちゃったようで、ブランド名は知られてないわ、安すぎるイメージもあるわで月1000台チョイと惨敗! むろんどちらも悪いクルマじゃない。でもどのクラスでも、どっかの家具ブランドじゃないけど「お値段以上!」のモノを望まれ、特に安いクルマほど「予想以上」のものを望まれるので厳しい。単に安けりゃ売れる!! って世界じゃないのだ。 スズキが評価されるリアルな理由とは?30年先か? 40年先か? インドが将来先進国になったら「高くていいもの」も評価されるだろう。が、今はとにかく「安くて“値段の割に”良いモノ!」の世界なのだ。だからスズキが評価されるわけであり、質感勝負の大衆ブランド、VWでさえ、スズキを頼りにしたわけなのだ。 その昔、聞いたことがある。「軽自動車ユーザーほど実はワガママで、いろいろ望む。カッコに質感にスペースに燃費に速さに故障の少なさ、そして安さ。逆にフェラーリポルシェの方が全然ラク」だと。そうなのだ。実はビジネスは価格が低けりゃ低いほど厳しい!! のである。 インドで物作りビジネスの真髄を知った思いですよ。そしてつくづくスズキとニトリは凄い! とね(笑) |
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