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サプライヤーも熱い! クルマの未来が見えてきた…CESレポート【後編】

2016-2-23 09:45| post: biteme| view: 432| コメント: 0|著者: 文:川端 由美/写真:各メーカーオフィシャルなど

摘要: 部品サプライヤーも、続々とCESに ■中編から続くCESではこの3年ほどで、部品サプライヤーの出展が急速に増えた。フランスの部品サプライヤーではあるが、ドイツ車の自動駐車システムで高いシェアを誇る「ヴァレオ」 ...

サプライヤーも熱い! クルマの未来が見えてきた…CESレポート【後編】

部品サプライヤーも、続々とCESに

■中編から続く

CESではこの3年ほどで、部品サプライヤーの出展が急速に増えた。フランスの部品サプライヤーではあるが、ドイツ車の自動駐車システムで高いシェアを誇る「ヴァレオ」は、CESではデモンストレーションを実施するなど、元気のいいところを見せている。

5億個の超音波センサー、1700万個のカメラ、700万個のレーザーレーダーをすでに大量生産していることに加えて、レーザースキャナの量産にもこぎつけた。自動運転に必要なすべてのセンサーはすべて社内で生産できる上に、自動駐車や自動運転を統合制御して提供することもできる。フランス国内を4日間で4000kmを走るデモ走行を行うなど、実証にも力を入れている。また、ヴェンチャー・キャピタルとのコラボも進めているという。

筆者はちょうど一年前のCESで、自動運転のデモカーに同乗し、さらに半年後の去年秋にドイツ・ビーディッヒハイムにある自動運転の開発拠点を取材したが、その都度、自動運転車の完成度が高まっていることを体感している。特に、急なカットインなどへの対応が進んでおり、アルゴリズムの開発能力の高さは特筆すべきだ。

もう一つの見どころは、自動運転の時代に備えた次世代のインターフェイスだ。安全にスマホの機能を使えるだけではなく、運転者と自動車の“信頼関係”を構築する仕組みを盛り込んでいる。実際に体験してみたところ、自動運転時に「車両側が、外部をどう見ているか?」が運転者にわかるような表示だ。

研究開発部門を率いるジャン=フランソワ・タラビア氏は、「法律の整備と市場側の受容性が整うまで数年を要する」というが、裏を返せば、数年である程度の実用化の目処が立つと予想しているようだ。

自動運転技術がよりハイレベルに

「マグナ」といえば、4WDのメカのイメージが強いが、CESの会場に自動運転のデモカーを持ち込んで、ソフトウェア開発の力もあることを披露した。一般的に自動運転のテスト車はセンサーを満載しているものだが、驚くことに、マグナのデモカーは1つのモノクロカメラだけを使ってセミ自動運転までを実現するという。

助手席に座って、ラスベガスのメインストリートとハイウェイでの同乗走行を体感した。信号を先読みして停止したり、渋滞時に白線からはみ出さずに走るなどは朝飯前だ。ステアリングホイール上のボタンで車線変更の指示を出せば、自動で追い越しもできる。

高速から一般道に降りる際の合流で、急なカットインをされたときにはヒヤッとしたが、もちろん事故にはなっていない。ソフトウェアを煮詰めることで、ヒヤッとするシーンを予測して、減らすこともできるそうだ。

正直なところ、自動車業界におけるフェールセーフの考え方から、単眼カメラ一つのセミ自動運転システムを市販車に搭載する可能性は低いが、マグナにとっては高度なアルゴリズムの開発力をアピールする好機となったようだ。

オーディオ各社もクルマの未来に意欲的

オーディオ部門はCESの常連だが、「ボーズ」は今年、自動車部門に初出展となった。車載オーディオの新プロダクトラインでは、キャディラック「CT6」に搭載する64スピーカーシステム、マツダ「ロードスター」に搭載されたヘッドレスト内蔵型+助手席下スピーカーシステム、日産「ジューク」をベースにした小型車向けのオーディオシステムなどのコンセプトが披露された。

さらに、音声による安全運転支援システムという新開発の技術も披露した。カーナビで指示を出すとき、左に曲がる際には左側から音を出たり、他車が死角にいることを警告する際には後方から音を出すなど、音の指向性を使って、より人間の感性に訴えた音声案内を試みた。シミュレーションを体験したところ、音声の出る方向に注意が注がれるので、自然にドライバーの意識がうながされる。

トヨタ×フォード提携の影にパナソニック?

四半世紀以上に渡って、マクラーレンのF1部門に技術提供をしてきた「JVCケンウッド」。マクラーレンの市販車部門が発売した限定車「675LT」をベースに、高度ドライバー支援の機能を満載したコンセプトカーを登場させた。

このクルマを選んだ理由は、「300km/h超の世界でも画像処理できる光学処理能力の高さをアピール」するためだ。フルHDでの画像処理を数ミリ秒で行って、車内のディスプレイに表示できるという高度な光学処理技術を持つ。

自動車分野を事業の柱に打ち出している「パナソニック」は、アキュラ「NSX」専用開発の「ELSスタジオ・プレミアム・オーディオ・システム」を発表した。車載オーディオシステムを統合し、交通情報なども含めてドライバーに必要な情報を提供する「ワンコネクト」なども発表されている。

パナソニックは、フォード「SYNC」の開発にもかかわっており、昨年、マイクロソフトからパナソニック+QNXへと移行したばかりだ。今年のCESで発表されたトヨタとフォードの提携にも、パナソニックの影が見えるのではないか? と勘ぐりたくなるほどだ。

意外なメーカーも様々な研究開発を推進中

「ハーマン」はJBL、ハーマン/カードンなどのカスタマー向け高級オーディオ・ブランドで知られるが、実は自動車メーカー向けの開発ソリューションも多く手がけている。

今年は、スイスの研究開発会社「リンスピード」が手がけたドローンの発着ポートを持つ自動運転車「Etos」で話題をさらった。Etosでは自動運転の機能をアクティベートすると、ステアリングホイールが収納されて、運転席がリラックスできる空間になる。同時に、前席の2つの画面がスライドして、一つの大画面のインフォテインメントシステムとなる。

開発支援システムやドライバー経験の向上サポートなどの技術も見どころがあった。市販後に一般のユーザーの走行情報をクラウド・ベースで集めることで、市販後も開発情報を得られるシステムを開発した。このシステムでは事故につながるイベントの瞬間だけを切り取ってビッグデータとして扱うので、個人情報は特定されない。

同社の十八番である車載オーディオでは、運転席だけではなく、助手席や後席の人のスマホと車載オーディオを連携するシステムが面白い。スマホをつなぐと、各席のディスプレイに選曲リストが表示されて、好きな曲を選んでドロップすると、自分のスマホから車載プレイリストに移せる。

従来、ドライバーの好きな曲だけが車内でかかっていたのに大して、このシステムなら、乗員全員の好みの曲がシャッフルでかけられる。また、内蔵されたマイクで車内の音を拾って、再生する仕組みもある。有名コンサートホールから好きな再生環境を選ぶと、まるで車内がコンサート会場になったかのように音声が響き渡る。

「未来」から「現実」へ

この数年で、CESの主役となりつつある自動車だが、今年は、これまでより華やかさに欠けるとの指摘も多かった。

しかし、裏を返せば、自動運転や自動駐車がいよいよ実用まで秒読みの段階に入り、またコネクティビティがビジネスにつながる段階に入ってきたため、未来感満載だった過去の展示から、一段と現実味を帯びたということでもある。

特にこの10年で顧客ニーズは劇的に変化しており、それに伴って、ITや電気電子の技術が自動車分野に組み込まれつつある。だからこそ、今年のCESは、ほんの数年前までは夢物語だった自動運転やIT化が、じわじわと現実味を帯びてきたことを象徴していると言える。


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