マツダは褒められフォードは嘆かれ!?先日、マツダがミニバン作りから撤退する!(※)ってニュースが話題になりましたね。そしたら面白いことに、普段この手の撤退や縮小話には厳しいブロガーたちもおおむね高評価。残念ですが、との前置きはあっても「正解やね」とか「素晴らしい経営判断です」とか「どこで買っても同じような商品も多いし、歓迎すべき側面もある」など理解を示す声が多し。小沢も思いましたよ。やるな~マツダ。ノッてるメーカーは違うと! ただ、同時にふと不思議にも思ったわけですよ。同じ撤退でもフォードの日本撤退はあれだけ「悲しい」「捨てられる」的な感情が交錯したのに、なぜマツダは褒められたのかと。 どちらも同じ選択と集中。詰まるところ経営判断であって、思い切ったイメージ戦略もあるだろうけど、言わば“損切り”。しかも面白い事に、フォードとマツダは一時は同じ企業体に所属。エンジンやシャシー共有で似たようなクルマも作っていた過去があったりもする。 ※マツダ広報に問い合わせたところ「具体的な商品計画についてはコメントできない」との回答だった。ミニバン撤退=日本専用車からの撤退実のところマツダのミニバン撤退は、事実上の「日本専用車からの撤退」という側面もある。あれほど日産のインターナショナル化にはブーイングが出たのにねぇ。 しかも二つの撤退話、どっちが悲しむ人が多いかって、おそらくマツダの方ですよ。マツダのミニバンは販売ランク的にはイマイチとはいえ、「プレマシー」は月に500台弱が売れてるし、「ビアンテ」もあるし「MPV」もある。特にMPVはミニバンの黎明期から発売されて長いファンもいるわけで……。 比べるとフォードは年間5000台弱。月販わずか400台ちょっとで、数的にはマツダのミニバン撤退の方が悲しむ人は多いはずなのに、全体としては“英断”と評価する向きが多い。 理由のひとつには、「いかにミニバンがクルマ好きに嫌われているか」があるようにも思える。「ミニバンなんて、どれに乗っても一緒! マツダがやめてもトヨタがあるし、ホンダも日産もある」と思っている人は多いだろうし、今だ「そもそもミニバンなんていらない」って言う廃止論者もいる。ついでにイメージと規模感からフォードは「冷酷な損切り」に見えても、マツダの場合は「勇気ある撤退」に見えると。まあ、判官贔屓ですな(笑)。 カッコいいディーゼルミニバンが見たいただね、小沢からすると「マツダらしいミニバン」をやっぱり見たかった気もするわけです。ぜんぜん広くないけれど、すげぇカッコいい3列ミニバン! ひょっとして今のマツダなら面白いのを作るのではないか。単純にメチャクチャよく走る「ディーゼルミニバン」だってアリじゃないですか。 それに最近も、想定外のミニバンが出ましたよね。そう、BMWの2シリーズ・グランツアラーですよ。当初はBMWがミニバン? とか言われ懐疑的な目で見られつつ、今や結構な人気で、今年はアクティブツアラーとあわせて1万台超えも見込まれているとか。なによりBMWはこれまたマニアウケの悪いFFに参入してMINIで大成功を収めているわけだしね。 ある種の奇跡を起こしてこその強力ブランドであり、マツダに決してそういう可能性が無かったとも思えないわけです。ってなわけで不躾小沢、ミニバン撤退は今だけだと思ってます。いつかトンでもない多人数乗用車、作ってくださいね。藤原常務! |
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