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各メーカーの“協業”、成果と課題【前編】

2014-7-23 11:00| post: biteme| view: 922| コメント: 0|著者: 文:すぎもと たかよし/写真:中野英幸、小林俊樹、篠原晃一、トヨタ自動車、BMWジャパン、三菱自動車

摘要: 86/BRZは一定の成功を収める ------サラリーマンライターが斬る、自動車業界のホントのところ。今回のテーマは「国内メーカーの協業」について。新型スカイラインの「200GTーt」はダイムラー製エンジンを搭載するこ ...

各メーカーの“協業”、成果と課題【前編】

86/BRZは一定の成功を収める

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サラリーマンライターが斬る、自動車業界のホントのところ。今回のテーマは「国内メーカーの協業」について。新型スカイラインの「200GTーt」はダイムラー製エンジンを搭載することでも話題を呼んだが、果たして今、各メーカーが進める協業は順調に進んでいるのだろうか?
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ひと口に“協業”といってもその形はさまざまだが、いわば花形ともいえるのが車両の共同開発である。ここ最近の国産メーカーによる共同開発といえば「86」と「BRZ」をまとめたトヨタと富士重工業(スバル)が話題の筆頭だろう。いまどきスポーツクーペ? という疑問も多かった企画だが、月間販売目標が1000台(86)のところ、立ち上がりの2012年度平均で2000台超と軽くクリアし、世界生産では発売から1年間で約7万台を売った。

国内の立ち上がりでの成功は、文字通りハチロク世代とそれを知るある種の層への訴求が一定の成果をあげたこと、そして海外においてはもとより一定のクーペ市場があることに加え、北米を筆頭に技術力での評価が高いスバルブランドの影響が大きいといえる。

トヨタは、この共同開発の目的として「運転する楽しさ、所有する歓び、ユーザーが感動するスポーツカーの提供」と、章男社長が常々メディアを通して発するフレーズそのものを掲げたが、その相方にスバルを選んだことは間違いではなかったことになる。もちろん、スバルにとっても自社工場の稼働率向上を含めたメリットは大きい。

とはいえ課題も山積み

ただし、今後は国内販売について計画の見直しが必要になるだろう。発売後2年を経過し、今年4月/5月で86が610台/454台、BRZで216台/94台と、両車とも目標の半数程度まで販売が落ち込んでいる(BRZの月間販売目標は450台)。一定の市場がないことは当初から分かっていたことだが、販売が落ち着いた今後は、台数設定の見直しと、逐次改良による商品力の維持がテーマになる筈である。

一方、両社の協業では完成車供給に解決したい課題がある。トヨタ・ラクティスのスバル版である「トレジア」は、インプレッサの下を支えるコンパクトクラスとしては少々影が薄く、この4月/5月の販売を見ても67台/118台と厳しい。これはトヨタグループとしてダイハツから供給される軽自動車の「トヨタ ピクシススペース」も同様の状況であり、売れ筋であるコンパクトクラスとして考えれば、ここでも的確な企画による“協業”が求められる。

トヨタ×BMWは新世代スポーツを開発?

同じトヨタでは、BMWとの協業も話題だ。このうちスポーツカーの開発ではすでにさまざまな憶測が自動車メディアで展開されているが、この契約自体は「省・脱石油によるHV、PHV、EV、FCなどを進めるトヨタと、走りをリードするBMWとの協業」が目的とされており、日本の新世代パワーとドイツの伝統技術の融合が想定される。

そんな中、BMWはすでにiシリーズで次世代の回答をひとつ示しており、2社による共同開発車がこれと大きく被ることはないだろう。いわゆるスクープ記事などでは、トヨタがスープラ後継、BMWがZ4を想定などと言われており、それはなかなか信憑性の高そうな話ではある。ただ、そうした規定路線ではなく、たとえば2シリーズ相当のFFのコンパクトスポーツサルーンなど、より実用性を持った企画の方が日本市場には合っているのではないかと筆者は考える。

日産が本格的に企画した軽自動車

日産と三菱の合同出資会社であるNMKVは、日産が本格的に軽の企画から関わることが大きな話題となった。そうしてデビューした「日産 デイズ」と「三菱 eKシリーズ」は、なるほど日産らしい商品だといえる。

たとえば、彫りの深いエモーショナルなエクステリアに、コンパクトカークラスを思わせる丁寧な仕上げのインテリアは、小型車のノウハウやイメージをうまく投下したものだ。ただし、トールワゴンといったクルマそのものの企画をはじめ、既存の三菱製エンジンの使用など、“新しい軽”としての新提案はほとんど見あたらない。それでも、いま求められる各要素は漏れなく用意し、結果として販売が絶好調なところもいまの日産を象徴する戦略である。

技術力を活かした“新提案”を求めたい

一方で、先代eKワゴンなど実に端正な作りで評価を得てきた三菱としては、この新型は大きな方向転換としてユーザーの目に映った筈だ。その結果はどうか。月間販売目標が5000台に対し、たとえばこの5月では5190台であり、その他の月もほぼ目標前後に届いている。これはデイズの半分、あるいは3割程度の数字ではあるが、先代eKワゴンの販売台数よりは倍増しており、三菱としてもまずは成功といえるだろう。

こうして新会社のポテンシャルは周知できたところだが、今後は新しい提案、新技術を期待したいところだ。もともと日産と三菱は技術力をウリにしてきた企業であり、そこそこの後追い企画だけでは物足りない。ダイハツやホンダのような2シータースポーツといった車種展開はもちろん、軽の本格ハイブリッドや、あるいは軽サイズのリッターカーなど、まったく新しい試みを期待したいところである。

後編へ続く


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