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フェラーリ初のPHEV・SF90ストラダーレをテスト。銀座通りでV8の爆音を響かせる時代はもう終わりだ ...

2020-7-20 11:55| post: biteme| view: 159| コメント: 0|著者: 文:木村 好宏/写真:Ferrari S.p.A

摘要: 量産スーパースポーツのPHEVとして最も成功しそうな真打の登場 スーパースポーツカーにも電動化の波は押し寄せている。2013年にポルシェがPHEVの「918スパイダー」を発表、2014年にBMWが「i8」を発売したが、この2台 ...

フェラーリ初のPHEV・SF90ストラダーレをテスト。銀座通りでV8の爆音を響かせる時代はもう終わりだ

量産スーパースポーツのPHEVとして最も成功しそうな真打の登場

スーパースポーツカーにも電動化の波は押し寄せている。2013年にポルシェがPHEVの「918スパイダー」を発表、2014年にBMWが「i8」を発売したが、この2台の2モーター・コンセプトPHEVは前者が限定生産、後者が2万台強で生涯を終えたのだが、PHEVというコンセプト自体は今後のスポーツカー電動化への道筋を開いたのだ。

コストにあまり制約のないスーパースポーツカー分野では、ある程度の距離のゼロエミッション走行ができると同時に、フロントを含めた複数の強力なモーターと内燃機関の組み合わせをもったPHEVが最適のレイアウトなのだろう。

ただ、2016年にホンダが発売した「NSX」がフロント2基、リア1基の3モーターシステムを搭載して業界でも注目を浴びたが、マイルドハイブリッド故にEV航続距離(ゼロエミッション走行距離)は数kmとアリバイ程度の数字で、販売に苦戦しているという例もある。

この点で昨年10月、東京でも発表されたフェラーリ初のプラグインハイブリッド「SF90ストラダーレ」は将来的に最も有力視されるべきモデルだ。

パワートレーンは780馬力の4リッターV8ガソリンツインターボエンジンとゲトラグ製8速ギアボックスの間に挟まれた203馬力の電気モーターに、フロントは左右独立した各85kWの電気モーターを組み合わせ、システム出力は1000 馬力。1570kgの跳ね馬を0-100km/hまで2.5秒、200km/hまで6.7秒で加速し、最高速度は340km/hに達する。

サーキットではシャープでパワフルなアセット フィオラノに試乗

フェラーリの聖地マラネッロで対面したSF90は全長4710×全幅 1972×全高1186mmの真っ赤なボディで、全体のデザインはこれまでのV8モデル「488GTB」や「F8トリブート」の流れを汲むものだが、ヘッドライトなどのディテールは一層シャープな仕上がりを見せている。フェラーリファンにとってリアコンビネーションライトが丸型から小さな変形四角形になってしまったのはちょっと残念かもしれない。

フェラーリエンブレムの入ったライターのようなキーをセンターコンソールに置いて、バケットシートにもぐり込むと、正面のマルチファンクションスポーツステアリングホイールが迫ってくる。

赤いスタートボタンはタッチ式に変わっており、最初のワンタッチで「ON」、正面の16インチの曲面デジタルバーチャルディスプレイが起動、様々な情報が表示される。再びスタートボタンに触れると「READY」すなわちスタンバイモードで、ここで昔のシフトゲートを思わせるセレクトスイッチで1速ギアをセットし、アクセルペダルを踏み込むとまずはフロントにある各135馬力を発生する2基の電気モーターによって、フェラーリらしからぬ無音の電気走行が始まるのだ。

このゼロエミッション走行はフェラーリ初のFFでEV航続距離は最大で25km、その間の最高速度は135km/hである。ドライブモードは「e」の付いたマネッティーによってE(EV走行)、ハイブリッド、パフォーマンス、そしてクオリファイといかにもF1=フェラーリらしいパターンが選択できる。マラネッロ郊外の一般道路では「ハイブリッド」で十分にダイナミックなドライビングを楽しむことができた。ワインディングロードでは、フロントの2基の電気モーターの行うトルクベクトリングによるクイックなターンインに胸のすくような感覚を覚えた。

一方、フィオラノテストコースでは軽量バージョンの「アセット フィオラノ」で走ることに。まずは「パフォーマンス」を選択、ペダルを踏み込むと背後からV8ツインターボエンジンが炸裂、同時に3基の電気モーターが世界最強のカルテット演奏を始める。このスポーツバージョンはスタンダードよりも明らかにシャープなハンドリングとパワー展開を示した。特にミシュラン パイロット スポーツ カップ2は非常に高いグリップ性能で、サーキット走行でタイムアタックを促してくる。ちなみにSF90をオーダーしたオーナーの50%はこの軽量バージョンを選択しているという。

最後に価格だがスタンダードバージョンが5340万円、アセット フィオラノはさらに570万円の追加料金が必要となる。ただし現在は完売状態で、今注文してもデリバリーは間違いなく2年先となる。

ところで SF90というモデル名の由来だが、エンツォ・フェラーリがまだ自動車メーカーになる以前、彼が1929年に設立し、今日にも続いているレーシングチーム(SF:スクーデリア・フェラーリ)の90周年を意味している。SF90の登場によって、ハリウッドのロデオドライブやパリのシャンゼリゼ、あるいは銀座通りで、V8サウンドを炸裂させる時代は過去のものとなるだろう。

※取材記者が独自に入手した非公式の情報に基づいている場合があります。
※写真:Kimura Office、フェラーリ

スペック例

【 SF90 ストラダーレ 】
全長×全幅×全高=4710×1972×1186mm
ホイールベース=2650mm
車両重量=1570kg(乾燥重量)
駆動方式=4WD
エンジン=4.0L V8ガソリン直噴ターボ
最高出力=780ps/7500rpm
最大トルク=800Nm/6000rpm
使用燃料=プレミアム
モーター最高出力=162kW(220ps、3基合計)
システム最高出力=1000ps
駆動用バッテリー=リチウムイオン電池(7.9kWh)
0-100km/h加速=2.5秒
最高速度=340km/h
EV航続距離=25km(フル充電時)
サスペンション=前:ダブルウィッシュボーン式
        後:マルチリンク式
タイヤサイズ=前:255/35ZR20(9.5J)
       後:315/30ZR20(11.5J)
価格=5340万円(10%税込)


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