パスワード再発行
 立即注册
検索

メルセデスがEQCベースで制作したワンオフのオフローダーは電気自動車ならではの走破性が印象的だ ...

2020-10-30 14:30| post: biteme| view: 702| コメント: 0|著者: 文:木村 好宏/写真:ダイムラーAG

摘要: ポータルアクスルで30cm近い最低地上高を確保 世界を見てもまだ本格的な普及に至っていない電気自動車(BEV)は、ほとんどがセダンやSUVなどのコンベンショナルなボディで、カブリオレ(オープンモデル)や本格的な ...

メルセデスがEQCベースで制作したワンオフのオフローダーは電気自動車ならではの走破性が印象的だ

ポータルアクスルで30cm近い最低地上高を確保

世界を見てもまだ本格的な普及に至っていない電気自動車(BEV)は、ほとんどがセダンやSUVなどのコンベンショナルなボディで、カブリオレ(オープンモデル)や本格的なオフロードカーなどのバリエーションはまだ市販されていない。しかし市場が成熟すれば、様々な目的に絞った形態をもった電気自動車が出てくるに違いない。また、そうした可能性を今から模索しておこうと自動車エンジニアが考えるのは当然の成り行きである。

こうした試みは2019年のフランクフルトモーターショーでアウディが出品したコンセプトモデル「AI:トレイル クワトロ」でも見られた。しかし私も特別に取材させてもったがこの車はあくまでもショーカーの域を出ていなかった。今回メルセデス・ベンツが公開した「EQC」ベースのオフロードカーは確かにまだコンセプトカーの状態ではあるが、実際に走行可能で、メルセデス・ベンツのオフロードテストコースを縦横無尽に走り回れたのだ。

「メルセデス・ベンツ EQC 4×4²」と名付けられたワンオフのモデルの最も大きな特徴はホイールハウスから大きくはみ出した20インチのオフロードタイヤと片側10cmも張り出すオーバーフェンダー、さらに293mmとスタンダードより15cm以上高い地上高をもつ勇ましい姿である。モデル名の由来だが、ドイツ語で「二乗」は「HOCH(ホーホ)」と書くが、HOCHには「高い」という意味もあることから来ている。メルセデスのオフロードコンセプト部門は以前にも「Gクラス」で同じようなモデルを作ったことがあり、その時も同じモデル名が与えられた。

この姿を実現したのはハブリダクション、あるいはポータルアクスルという手法で、ハブの中にリダクションギアを設け、ドライブシャフトを中心から上にオフセットさせるシステムだ。つまり車輪の中央にアクスルはない。古くは「キューベルワーゲン」などに採用されていた。

その結果、クーパー製のオフロードタイヤ(サイズは285/50R20)を履くEQC 4×4²の最低地上高は量産モデルの140mmに対し、293mmと153mmも高く、アプローチアングルは31.8度(同20.6度)、デパーチャーアングルは33度(20度)(カッコ内はベースモデルのEQC)、さらにランプ(傾斜路)乗り入れ最大角度11.6度から24.2度へと高められている。

さらに渡河深度も250mmから400mmへと高められた。ただし固定軸ではなく、ウニモグやGワーゲンから移植されたパーツはなく、基本のメカニズムはすべてEQCがベースになっている。前後アクスルにフランジされた2基の電気モーターはそれぞれ150kWと370Nmを発生、300kW(408PS)と760Nmのシステム出力にも変化がない。

インテリアとダッシュボード操作系も基本的にはEQCであるが、ドライブプログラムにオフロードとオフロードプラスが新たに加えられている。本格的なオフローダーには必須のダウンヒルスピードレギュレーション(DSR)も装備され、急斜面や砂利などでスリッピーな路面でも絶妙なトルク配分とブレーキのオンオフによって安全に下って行くことが可能だ。

電気自動車とオフロードの相性は良好だが、充電環境は心配

この試乗会が行われたメルセデス・ベンツ プルービンググラウンドは南ドイツ、イメンディンゲンにあり 2018年9月に完成、広さは520ヘクタール、東京ドームの110倍で、オンロード、オフロードだけでなく自動運転用の市街地、交差点など様々な条件をもったテストコースの全長は56kmに及んでいる。

EQC 4x4²がここにある本格的なオフィロードコースで安全にしかもスムースに走破できたのは360度カメラによるところが大きい。特に急斜面を上り切った時に、レポーターの先に見えるのは青空で、下方がどうなっているか全く分からない。そんな時に前方真下の路面まで見せてくれるフロントカメラが映し出す映像は大助かりである。

初めはクエスチョンマークだらけだったEQC 4x4²だが、オフロード電気自動車の利点は山のようにあることも分かった。まず床下に搭載されている650kgのリチウムイオン電池のおかげで重心位置が低く、非常に安定したロードホールディングを発揮してくれること、また前後のタイヤに瞬時に必要なトルクを伝えるのはもちろん、微妙なトルク配分も可能である。さらにエンジン車のようにオイルでパワーを伝達するようなシステムはないので、温度やシーリングを気にすることはない。唯一心配なことは、本格的なオフロードを楽しめる山奥には充電施設がないことである。床下に搭載されている80kWhのリチウムイオン電池による航続距離は400kmだが、今回のようにオフロードを十分に楽しむ前に麓の充電可能場所をナビで把握しておく必要がある。

これまで私が乗った電気自動車の中でもっとエモーショナルなEQC 4x4²だが、残念ながらあくまで電気自動車の可能性を探るための試作で、市販計画はない。

それでもメルセデス・ベンツが我々に試乗させたのは単に技術的なポテンシャルを誇示するためだけでなく、電気自動車の面白さを体験させてくれたのと同時に、ベンツはこれだけファンタスティックな車を具体化させる良い意味での夢力、余力をもっていることを示したかったのだと思う。これはモータースポーツ参加とは別の意味で企業価値を上げる要素であり、メルセデス・ベンツはベスト グローバル ブランド2020年で8位、ドイツメーカーとしてはトップに選出されている。

※取材記者が独自に入手した非公式の情報に基づいている場合があります。


さようなら

なるほど

共感した

ありがとう

相关分类

Archiver|携带版|BiteMe バイトミー

GMT+9, 2025-5-1 05:05 , Processed in 0.068364 second(s), 18 queries .

Powered by Discuz! X3.5

© 2001-2025 BiteMe.jp .

返回顶部