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4シリーズグランクーペ、カッコよさも使い勝手も

2014-8-6 10:20| post: biteme| view: 592| コメント: 0|著者: 文:岡崎 五朗/写真:菊池 貴之

摘要: 年間200万台超えをほぼ確実にする勢い 2016年に我々は年間200万台を販売するメーカーになる。BMWがこの目標をブチあげたのは2007年秋のこと。それを実現するべく、BMW内ではラインナップの大幅拡大が決定された。勘 ...

4シリーズグランクーペ、カッコよさも使い勝手も

年間200万台超えをほぼ確実にする勢い

2016年に我々は年間200万台を販売するメーカーになる。BMWがこの目標をブチあげたのは2007年秋のこと。それを実現するべく、BMW内ではラインナップの大幅拡大が決定された。勘のいい人ならもうお気づきだろう。このところのニューカーラッシュは「200万台」という数字から逆引きされたものなのである。

そんな攻めの姿勢が功を奏し、BMWグループ(BMW+MINI+ロールスロイス)の販売台数が今年200万台を超えてくるのはほぼ確実。アメリカのサブプライムローンに端を発した金融危機と不況を乗り越え、2年前倒しで計画を達成したのは驚きだ。しかも高い利益率を見れば、安売りで台数を無理やり伸ばしたわけでもない。そう、BMWはいまとんでもなく元気なのだ。

3シリーズから派生した4番目のモデル

台数面で大きな貢献を果たしたのはなんといってもSUV勢だが、それにとどまらず、彼らは3シリーズや5シリーズといった定番商品ではカバーできないニッチマーケットにも抜け目なく商品を投入してきた。今回投入された4シリーズグランクーペもその流れのなかから登場したモデルだ。

3シリーズセダンからの派生車種としては、3シリーズツーリング、3シリーズグランツーリスモ、4シリーズクーペに続く4番目のモデル。思い切り単純化して説明すれば、4シリーズクーペを4ドア化したのが4シリーズグランクーペということになる。ちょっと待った、3シリーズセダンを2ドア化したのが4シリーズクーペなんだから、それを4ドア化したら3シリーズセダンに戻っちゃうんじゃない? このあたりを理解するには、3シリーズセダンと4シリーズクーペの違いをまずは明確化しておく必要があるだろう。

ドキドキするようなカッコよさ

4シリーズクーペはとても美しい。それだけじゃなく、BMWの市販モデル中もっとも低い重心とワイドトレッド化は、3シリーズセダンを凌ぐ運動性能と乗り味を実現した。4シリーズクーペは3シリーズセダンより外観が美しいだけでなく、走らせても気持ちがいいのである。

そんな4シリーズクーペの持ち味を損なわないよう、慎重に慎重に4ドア化したのが4シリーズグランクーペだ。3シリーズセダンに対して15mm長く、25mmワイドなボディ寸法は4シリーズクーペと同じ。後席ヘッドルームに配慮した結果、全高はクーペより20mm高いが、デザインがスポイルされた形跡はない。サイドに走る彫刻的なプレスラインや肉感的なリアフェンダーの造形などはもうドキドキしてしまうぐらいにカッコいい。もちろん、重心高アップも最小限だ。

3シリーズセダンとの違いは

にもかかわらず、4シリーズグランクーペは4シリーズクーペとは一線を画す使い勝手を誇る。ドアが4枚に増えただけではなく、荷室はリアウィンドウもろともガバッと大きく開く。ボディ剛性という面では不安も残るが、後席可倒機構と大開口の組み合わせは、大きなモノを出し入れする際には大いに役立ってくれるだろう。

後席も広い。大人4人がゆったりと寛げる。後席ヘッドルームも、よほど大柄な人でない限り問題なし。セダンと比べると後席座面はちょっと薄めだが、体の収まりはとてもいいし、底付きすることもない。これなら長時間ドライブも大歓迎である。

3シリーズセダンに素晴らしいデザインと走りを「プラス」したのが4シリーズクーペだとすれば、そこに実用性をさらにプラスしたのが4シリーズグランクーペだ。「引いて足した」のではなく「足してまた足した」。こう書けば、3シリーズセダンとの違いをおわかりいただけるのではないだろうか。

珠玉のようなストレート6

シートに座り、ステアリングに指を絡める。見える視界は4シリーズクーペと同じだ。3シリーズセダンより15mm低いヒップポイントは、スポーティーなクルマに乗っているんだという実感を伝えてくる。

ラインナップは2L4気筒ターボを積む420i(184ps)と428i(245ps)、3L直6ターボを積む435i(306ps)の3種類。まずは435iで走りだした。シットリした重量感をもつボディを余裕のトルクで走らせる感覚はまさにプレミアムカー。スムースさのなかに有機的な鼓動感を秘めたストレート6は、ゆるゆると回しているだけでも気持ちがいい。

けれど、この珠玉のようなエンジンを手に入れたのなら、たまには内包したパワーを思う存分解き放ってやろう。素晴らしいサウンドと精密さと迫力が同居した回転フィールと、シートに体を押しつけるGのコラボレーションは、まさに非日常の塊だ。

4気筒でもBMWらしい走りを満喫

リアの大開口化によるボディ剛性低下も杞憂だった。3シリーズセダンをベースとしながら、要所要所に補強対策を施した4シリーズクーペと同等の剛性感を確保している。おそらく、ブラインドテストをしたらクーペかグランクーペかを言い当てるのは難しいだろう。3シリーズセダンとの違いはすぐにわかるが、クーペとグランクーペの乗り味は限りなく近いということだ。ボディもサスペンションも19インチのランフラットタイヤをほぼ完璧に履きこなし、荒れた路面でも上質な乗り心地を提供してくれる。このあたりは、固いランフラットタイヤとのマッチングに課題を残す新型Cクラスに対する大きなアドバンテージである。

路面に張り付くという表現がぴたりと当てはまるコーナリングは痛快そのもの。狙ったラインを針の穴を通すような正確さでトレースする能力において、このクルマの右に出るクルマを見つけるのはかなり難しい。

鼻先の軽い428iは、そんな特性に軽快感が加わる。曲がりくねったワインディングロードやS字の切り返しで確かに感じられる軽快なフットワークは、クルマを操る愉しさをよりわかりやすい形で伝えてくる。価格や燃費面でのアドバンテージだけでなく、「曲がる」という行為を積極的に楽しみたい人にも428iはオススメだ。もちろん、絶対的な動力性能は435iに及ばないが、4気筒としてはトップレベルの振動特性と静粛性を含め、乗っていて不満を感じることはない。420iの試乗はできていないが、少なくとも428iを選んでおけば、BMWらしい走りを満喫できること請け合いだ。

BMW 428iグランクーペ LUXURY 主要スペック

全長×全幅×全高=4640mm×1825mm×1395mm
ホイールベース=2810mm
車両重量=1630kg
駆動方式=FR
エンジン=2.0L 直列4気筒DOHC直噴ターボ
最高出力=180kW(245ps)/5000rpm
最大トルク=350Nm(35.7kg-m)/1250-4800rpm
トランスミッション=8速AT
JC08モード燃費=15.2km/L
車両本体価格=670万円


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