フロント周りを中心にフラットな表情が強まった「BMW5シリーズ」は1972年に初代(E12)が登場し、これまで7世代に渡って同社の屋台骨の一翼を担ってきた。現行モデル(G30)は2017年に発売され、ツーリング(G31)と共にこれまでに60万台が出荷された。今回はセダンとツーリングの両モデル共にLCI(ライフサイクル・インパルス)を受けた。LCIはBMWの社内用語でフェイスリフトを意味する。 エクステリアデザインの変化で目に付くのは、2列のL字型デイドライビングライトもったLEDヘッドライトで、オプションでレーザーライトや対向車を幻惑させないBMWセレクトビームが採用される。8本の縦格子が並ぶキドニーグリルのフレームは一体型のモノキドニーを形成。フロントエプロンの両端にはクロームフレームをもつ縦長三角形のエアインレットが配置され、Mスポーツはこれがメッシュが貼られた大型のものに変わる。 フロントからの眺めはかなりフラットになった。一方、リアは3次元フォルムのL字型リアコンビネーションライトや、水平かつワイドな印象のバンパーになった。エグゾーストパイプはすべてのモデルで台形になっている。 インテリアは最新のオペレーティングシステム7.0が装備され、ドライバーの正面には12.3インチ、ダッシュボードセンターには標準で10.25インチ、オプションで12.3 インチのディスプレイが装備される。こうした変化によって全高、全幅、ホイールベースには変化がないものの、セダンは27mm、ツーリングは21mmと僅かだが延長され、全長は共に4963mmとなった。セダンのCd値は0.23、ツーリングはCd値0.26である。 ドイツでは1000台限定のMスポーツエディションも登場メカニカル面でもっとも大きな変化は48Vマイルドハイブリッドの導入である。すでに昨年秋に4気筒の520dおよび520d xDriveで採用が始まったこのシステムは、クランク直結タイプのISG(インテグレーテッド・スターター・ジェネレーター)で、出力は8kW/11PSを発生、独立した48Vバッテリーにエネルギーを貯め、アイドリングストップや25km/hから160km/hの間でのコースティングでエンジンを停止させた際のエネルギー供給、加速時のブーストなどを担っている。 もちろん先進運転支援システムもレベル3に迫る進化を見せ、車間距離コントロール付きACC、追越し禁止標識認知機能付きの制限速度アシスト機能など盛り沢山である。コネクティビティではアップル・カープレイに加えてアンドロイドオートも接続可能になった。 ドイツでは7月の発売時に1000台の限定モデル「Mスポーツ エディション」も導入されるが、価格はまだ発表されていない。本国でのラインアップは以下の通りである。※データはセダンのみ、540i xDriev以外のオプションの4WDと、ツーリングは 記載されていない。 <ガソリン> ※取材記者が独自に入手した非公式の情報に基づいている場合があります。 |
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