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新型Aクラスは乗り心地でゴルフに並んだ。高度な先進技術にも注目

2018-4-23 17:00| post: biteme| view: 501| コメント: 0|著者: 文:木村 好宏/写真:Kimura Office

摘要: 300万台売れた先代はオーナー層を10歳若返らせた 1997年、今から20年前に登場したAクラス(W168)は長さ3.58メートル、幅1.71メートル、高さ1.6メートルのコンパクトカーであった。全長が軽自動車並みに短いのは、メ ...

新型Aクラスは乗り心地でゴルフに並んだ。高度な先進技術にも注目

300万台売れた先代はオーナー層を10歳若返らせた

1997年、今から20年前に登場したAクラス(W168)は長さ3.58メートル、幅1.71メートル、高さ1.6メートルのコンパクトカーであった。全長が軽自動車並みに短いのは、メルセデス・ベンツが80年代に実用化を目指していた近距離専用乗用車「NAFA」に由来するからだ。「欧州の歴史ある古い街並みは文化遺産故に自動車交通用に壊すわけにはいかない。それならばクルマをドラスティックに変えるしかない」という思想の下に、占有面積の少ない車を目指したわけである。

その結果誕生したのが、スマート(1994年)とAクラスであった。このメルセデス・ベンツ特有の「プロダクト・アウト」的考えで誕生したAクラスは、サンドイッチフロアと呼ばれた二重構造の床下に電池や水素燃料電池などの代替エネルギーを搭載する可能性まで秘めた画期的なクルマだった。ところが、重心の高さとリアのリジット・サスペンションなどの影響でダブルレーンチェンジ、いわゆるエルク・テスト(急に路上に出てきたシカを避けるという意味でそう呼ばれた)で転倒することが分かりESPの全車標準装備が終わるまで出荷停止という事態に陥ってしまった。

ちなみに社会的にも非常に良いアイデアを持った画期的な小さなクルマというものは、これまで成功した例がない。トヨタiQも鳴かず飛ばずのまま生産が中止になってしまった。クルマという道具は右脳に訴える要因がなければ受け入れられないのかも知れない。

さて、背の高いAクラスは2004年のビッグ・フェイスリフト(W169)を経て2012年に消滅、その後継モデルとして全長4.3メートル、全幅1.78メートル、全高1.42メートルと、72センチも長く、18センチも低いAクラス(W176)が完成したのである。この3世代目は若きチーフデザイナー、ゴーデン・ワゲナーの手になるスタイリッシュでスポーティなデザインも与えられ、若者に大いに受けて、ヨーロッパにおけるメルセデス・ベンツオーナーの平均年齢を10歳も若返らせた。また中国でのAクラスオーナーの平均年齢は30代である。結局、Aクラスは全世代で2017年までに300万台が世界各国の市場に送り込まれた。

やや片言の英語でもOKの音声認識が使える

そして今年から4世代目のAクラスにバトンタッチされる。基本的には先代と同じMFA(メルセデス・フロントドライブ・アークテクチャー、正確にはMFA-II)をベースにした4ドアハッチバックで、サイズは全長4.42m×全幅1.80m×全高1.44m、ホイールベース2.73mと先代よりもわずかに大きくなっている。

デザインはキープコンセプトながら鋭角的なヘッドライトから分かるように全体的にシャープな印象を受ける。加えてCピラーを細くして斜め後方の死角を低減させるなど実用性、安全性の向上も図られている。一方、12cm長くなったおかげでキャビンにはさらに余裕が生まれ、トランク容量は通常で370リッター、リアシートを倒せば1210リッターへと拡大する。

クロアチアの観光地スプリトで開催された国際試乗会で試乗したのは、新開発の1.4リッター(正確には1332cc)ガソリン・エンジン (M282)を搭載したA200で、最高出力120kW(163ps)、最大トルク250Nmを発生し、7速DCTと組み合わさって0−100km/hを8秒フラット、最高速度は225km/hに達する。

ドライバーズ・シートに座ると正面にはメルセデス・ベンツの上級車種でお馴染みの横長の10.25インチ・ディスプレイが2面繋がったスクリーン(オプション)がコンパクト・クラスとは思えない、ハイテックでハイグレードな雰囲気を醸し出している。話題のボイスコントロール「ヘイ、メルセデス」を含む新しいユーザー・エクスペリエンス(MBUX)も組み込まれている。

この音声入力は秀逸で、まず「ヘイ、メルセデス!」と声を掛けて起動、あとは自分の好きなフレーズで「オフィスまで!」とか「家に帰ろう!」さらには「食事がしたい!」、「寒いよ!」と言うだけで、レストランの紹介や、エアコンの温度調整までやってくれる。多少のブロークン・イングリッシュも許容してくれたのには驚いた。

さらにモバイルAPP「メルセデスme」を使ってのプライベート・カーシェアリングまで可能になる。つまり家族間はもちろん、友人の間で1台のAクラスを共同使用することができるのだ。

ゴルフと肩を並べる乗り心地に仕上がっている

走りだしてすぐ、新設計シャーシとボディのもたらす快適性に驚いた。フロントはマクファーソンストラット、リアルはトレーリングアーム(パワフルなモデルはマルチリンク)だが、非常にスムーズで、ボディ剛性の向上も加わって、このクラスの規範であるゴルフと肩を並べる乗り心地レベルに仕上がっている。

新開発の4気筒、直噴ターボ・エンジンのベースはルノー/ニッサンから供給されるが、メルセデスによってデルタ・フォーム・シリンダーヘッド、ナノスライドと名付けられたシリンダーコーティング工程(特許)、グラファイトコーティングされたピストンスカート、さらにカムトロニックやシリンダー休止システムまで組み込まれたハイテック・パワープラントに仕上がっている。

シリンダー休止システムは終始スムーズで、2気筒モードでもドライバーは全く気付かない。また低回転域でのトルクも十分で、3000rpmまでであれば数ミリのスロットル・ペダルの動きに呼応するピックアップで鋭い加速をみせる。ただしそこから上の領域はややノイジーだ。DCTももう少しスムーズなシフトワークが望まれる。一方、進化したADAS(先進ドライバー支援システム)はレベル2のトップレベルにあり、レーンキープアシスト、ACCなどすべてが規範的でスムーズな作動を見せてくれる。

メーカー発表による燃費は100kmあたり5.1リッター、二酸化炭素排出量は120グラム/kmである。

参考までに、A200ベースモデルのドイツでの価格は19%の付加価値税込みで3万2326.35ユーロ(約430万円)と発表されている。日本への導入は早ければ夏ごろになるだろう。

※日本での発売等への記述は取材記者が海外試乗会で独自に入手した非公式の情報に基づいている場合があります。

スペック

【 A200 】
全長×全幅×全高=4419×1796×1440mm
ホイールベース=2729mm
駆動方式=FF
車両重量=1375kg
エンジン=1.3L直列4気筒DOHC直噴ターボ
最高出力=120kW(163ps)/5500rpm
最大トルク=250Nm/1620rpm
トランスミッション=7速DCT
サスペンション=前:マクファーソンストラット式
        後:トーションビーム式
タイヤサイズ=前後205/60R16
欧州複合燃費=5.8L/100km
0-100km/h加速=8.0秒
最高速度=225km/h
使用燃料=プレミアムガソリン
発表日=2018年2月2日
※欧州参考値


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