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アウディTTSのMC版に速攻試乗。変化はわずかだが特別仕様車に注目

2018-8-2 11:10| post: biteme| view: 978| コメント: 0|著者: 文:木村 好宏/写真:Kimura Office

摘要: 4年目のTT、内外装の化粧直しはごく控えめ 「アウディ TT」開発の契機は「マツダ ロードスター (MX-5)」である。量産車のコンポーネンツを流用して2シーター・スポーツカーを作るという比較的単純なアイデアで、そ ...

アウディTTSのMC版に速攻試乗。変化はわずかだが特別仕様車に注目

4年目のTT、内外装の化粧直しはごく控えめ

「アウディ TT」開発の契機は「マツダ ロードスター (MX-5)」である。量産車のコンポーネンツを流用して2シーター・スポーツカーを作るという比較的単純なアイデアで、そのお手本はといえば、60年代後半~80年代にかけて英国やイタリアで誕生した「MGB」や「トライアンフ スピットファイア」「ロータス エラン」、あるいは「フィアット 124 スパイダー」「アルファ スパイダー」などであった。しかし、こうしたスポーツカーは信頼性や安全性の問題で、80年代の中頃までに消滅してしまった。そこへ登場したのがMX-5だった。初めは他メーカーどころかマツダ自身も疑心暗鬼だったが、1990年の終わりまでに14万台が販売されるに至って、「BMW Z3」「メルセデス・ベンツ SLK」「フィアット バルケッタ」「MGF」など、これを追うメーカーが出て来た。

アウディも1994年に開発をスタート、翌年のフランクフルトショーにクーペを、東京モーターショーではロードスターと、2台のコンセプトを発表した。その後、1998年にクーペ、続く99年にロードスターが市場に投入されたのであった。

現行の「TT クーペ」と「TT ロードスター」は2014年に発売された3世代目で、これまで60万台が販売されている。フルモデルチェンジは2021年に行われる予定だが、この時点でフェイスリフトが敢行されたわけだ。

およそ2ヶ月前に厳重に管理された特設シークレット・スタジオで見た2シーターロードスターの最初の印象は、はっきり言って「どこが変わったのか?」と自問してしまったくらいに地味な変化だった。

全長4.18m 、ホイールベース 2.51mのボディサイズはもちろん不変。シングルフレームグリルが立体感のあるハニカムデザインに変わり、サイドのエアインテークが拡大された程度で大きな変化はない。インテリアはバーチャルコクピット中心にアップデートされているが、これもすでにアウディの他のモデルで経験済みだ。

ダイナミック性能のアップデートも控え目

エンジンはアップデートされている。これまでベースモデルに搭載されていた1.8リッターは2.0リッターに変わり、出力によって定まる新しいTTのモデル名は「TT 40 TFSI」が197ps、「TT 45 TFSI」が245psでこちらはオプションでクワトロ(4WD)仕様が選択できる。トランスミッションはベースモデルでは6速MTが標準、7速Sトロニック(DCT)がオプションである。

テストの主役であるTTSでは、最高出力はOPF(※今後欧州などで装着が広がるガソリン車用の排気微粒子フィルター)が装備されたためか、306psと出力がわずかに落ちていたが、7速Sトロニックとハルデックスクラッチによる4WDが組み合わされたダイナミック性能は若干向上し、0-100km/hは4.5秒、最高速度は250km/hでリミッターが介入する。

試乗会が行われたのはマン島だ。“TT”という名前がこの島で行なわれる有名な2輪レースの「マン島TT」から来ているのは言うまでもないだろう(※)。今回は、実際に競技に使うコースの一部であるマウンテンコースを封鎖して行われた。最高速度は一応90mph(145km/h)と推奨され、念のためにペースカーが先行する。

(※)マン島TT。ツーリスト・トロフィー(TT)と呼ばれる公道バイクレースで、1938年にはアウディの母体となったメーカーのひとつであるDKW社が「ULD 250」でクラス優勝。1967年には同じく後にアウディの基礎となるNSU社が「プリンツ 1000」にTTと名付けられたスポーツバージョンを発表している。

スポーツカーにとって最高のシチュエーションを得て、TTSはそのダイナミック性能を存分に発揮した。スタンダードよりも1cm低められた車高、19インチにアップされたタイヤ、クワトロシステムが荒れた路面にも関わらず素晴らしいロードホールディングを発揮する。

ただし、ドライブセレクトで「ダイナミック」を選択するとダンパーはハードに、ステアリングも手応えを感じるが、あくまでも“スポーツモード”でクローズドサーキット(や、それに近いシチュエーション)での本格的な走行は意図していない。特にステアリングはもっとダイレクトであって欲しかった。

ともあれ、TTSはロードコースでは十分に操る楽しさを与えてくれる存在だった。パワートレーン関連で気になったのはターボラグがちょっと目立った点だが、それ以外ではパワフルでスポーティなドライブを約束してくれるだろう。要するにダイナミック・パフォーマンス全体もデザインの変化と同じく、ミニマムなアップデートに終始していた。

スペシャルバージョンのTTシリーズにも注目

一方、日常のドライブで必要なブルートゥース、オートライト、レインセンサー、マルチファンクション・ステアリングホイールなど標準装備は充実しており、素の状態でも様々なアメニティを享受できる。これはなんでもエクストラコストを要求する「ポルシェ ボクスター」よりもずっと好感が持てる。

TTシリーズには2台のスペシャルバージョンが用意されている。1台は「TTS コンペティション」で、もう1台は今回、999台が限定生産される「TT 20年記念モデル」である。

記念モデルには1995年のロードスター・コンセプトを彷彿させる数多くのトリムが与えられている。特別装備はスペシャル・メタリック・ボディカラー、マトリックスOLEDリアコンビライト、メタリックに輝く専用スポークデザインのアルミホイール、ブラック・ブレーキキャリパー、ステンレス製専用スポーツマフラーカッター、20周年記念バッジなどで、その他、インテリアには当時のコンセプトモデルに装備されていたモカシンブラウンのレザートリム、20周年記念バッジの付いたスポーツステアリングホイールとセレクトレバーなどがクーペ / ロードスター共に組み合わされている。

一方、TTコンペティションではLEDヘッドライト、固定式リアウィング、ブラックアウト塗装の20インチホイール、さらにグレッチャーホワイト、タンゴレッド、ミトスブラックの3種のボディカラーが選択可能だ。また、外装色に合わせたエクスクルーシブでスポーティなシートやレザートリムが組み合わされる。

これらの記念モデルの販売は今年ドイツで11月に発売されるフェイスリフト・バージョンと並行して行われる。TTシリーズの詳細な価格は未発表だが、エントリーモデルは19%の付加価値税込みでクーペが3万5000ユーロ(約450万円)~、ロードスターが3万7500ユーロ(約485万円)~となっている。日本の発売情報はまだ聞こえてこない。


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