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新型ミニ、その走りは“脱コンパクトカー”

2014-5-8 11:15| post: biteme| view: 301| コメント: 0|著者: 文:五味 康隆 /写真:小林 俊樹

摘要: スポーツ性と快適性を両立できたのか? ワクワクしてくる内装の造りは後で述べるとして、まず言わせて欲しい。「しっとりと滑らかに上質に走る」。高級車が備えるこのような乗り味には、ある程度のクルマの大きさや ...

新型ミニ、その走りは“脱コンパクトカー”

スポーツ性と快適性を両立できたのか?

ワクワクしてくる内装の造りは後で述べるとして、まず言わせて欲しい。「しっとりと滑らかに上質に走る」。高級車が備えるこのような乗り味には、ある程度のクルマの大きさや重さが必要。なぜなら、それらが路面の凸凹やうねりを乗り越えたときの無駄なクルマの浮き上がりなどを抑制した、落ち着きのある乗り味を生み出す“ひとつ”の要素になるからだ。大きさや重さによるノソッとした動きをマイナス要素に感じる方は多いはずだが、車体を路面に押さえつけることで、結果として冒頭の乗り味が手に入るのだ。

逆の言い方をすれば、小さく軽量なクルマ…ハッキリ言えば、コンパクトカーが全般的に動きに落ち着き感がないとか、路面の凸凹やうねりで跳ね上げられるなど乗り心地が悪くなりやすいのは、重さで車体を押さえつけることが出来ないから。しかも、運転が楽しく感じられるスポーツ性を追求すれば、車体の動きをより少なくする必要があり、足回りは相応に硬くなる。すると振動吸収率が低下するので、乗り味からさらに落ち着き感が無くなってしまうのだ。

車体の大きさや重さで路面にクルマを押さえ込めていれば、ほどほどにスポーツ性と快適性が両立できる。さらに電子制御の足回りを取り入れ、各部にキッチリと仕事をさせる現場監督のような役割のボディ剛性を高めておけば、基本性能が底上げされて高次元での快適性と乗り心地の両立が可能となる。

冒頭からマニアックで、しかもコンパクトカーに乗る方の気分を害するような書き方をして申し訳ないが、新型MINIの劇的な進化を伝える為には必要な要素なので勘弁していただきたい。もうわかると思うが、新型MINIは冒頭の乗り味を手にしていた。

存在感アップ、カッコよさもアップ

7年振りにフルモデルチェンジを果たした3代目MINIは、遠くから見る限り2代目と区別がつかないほど基本デザインを継承。これは伝統のMINIらしさを守るものとして狙い通りの結果だろう。

しかし、近づくに連れてどことなく雰囲気が異なっていることに気がつく。先代モデルはボディ色等の仕様によってはカッコいいとかシャープな印象も得られたが、根本に流れるテイストは可愛らしさを感じるものだった。しかし、新型は違う。どことなく落ち着き感があるというか、堂々としているというか…存在感があるのだ。例えるなら、数年振りに親戚の子供に会ったときの感覚。誰だかはすぐにわかるのだが、成長したな~という感覚だ。

新型MINIはボディサイズが拡大した。高さこそ大きく変わらないが、全長は約100mmも増して3835mm(クーパーSは3860mm)。全幅は約40mmも広くなり1725mm。高さが変わらず横に伸びたフォルムは、地面にドシッとたたずむワイド&ローの安定感を漂わしており、これが印象を変えているのだろう。

さらに新採用のLEDヘッドライト(クーパーはオプション)が、とてもカッコいい。夜に見ると、光るというより輝くような白さを持っており、同様に輝くフォグランプがさらに良さを増している。加えて、ポジショニングランプもLED。メインライトを囲むようにΩ型(オメガ型)にデザインされており、とてもオシャレ。オートライトが自動でヘッドライトの点灯を行ってしまうが、あえて夕刻はスモールランプで走りたい気持ちになる。

楽しさあふれる内装に待望のナビも

室内に乗り込むと、飛躍的な進化を感じさせる要素が満載だ。まずは後席の広さ。先代モデルも大人が乗ることはできたが、決して快適とは言えない広さだった。しかし、新型は前後タイヤの距離を示すホイールベースが30mmも延長。これはクルマの胴体のようなもので、その延長分を後席に当て込んでいるために広くて快適。後席専用のカップホルダーも付いており、これであれば大人4人での旅行もこなせそうだ。

また、ハンドルの上下(チルト)前後(テレスコピック)の調整幅が大きく、先代以上にしっくりくるシートポジションが取れるのも良い。他にもセンター部には、8.8インチの大型モニターと待望のナビゲーション機能が付いたことや、携帯電話との細かな連携が取れるようになったこと。駐車の際に重宝するバックカメラの装備や縦列駐車でのハンドル操作を自動で行ってくれる機能。さらに最近採用モデルが増えている、歩行者やクルマを検知して緊急ブレーキを掛ける「衝突被害軽減ブレーキ」も装備。

これら最新装備に加えて、MINIらしい楽しさあふれる造りも随所にある。特に様々な操作に連動して色が変わる、センターのリング上のイルミネーションは必見。夜間は若干眩しく感じることもあるが、光の演出は室内の雰囲気をガラッと変える効果があり、長時間運転の気分転換にも使えそうだ。

クーパーSもいいが、クーパーもいい

内外装の進化も素晴らしいが、最大の注目はやはり走りだ。最初に述べた通り、その走りは“脱コンパクトカー”であり、プレミアムブランドであることを掲げるMINIに相応しい乗り味。ちなみに、大きくなったことや若干の重量増だけでなく、ホイールベースが伸びたことも落ち着き感を生み出している。というのも、ホイールベースは車格を決めるものであり、船で言えば大きさを表すもの。大きい方が波の影響を受けづらく揺れを抑えられるのは言うまでも無いだろう。

また、クーパーに採用されたエンジンが素晴らしい。燃費は良いが稼働振動が懸念される直列3気筒というエンジン形式だが、言われなければ3気筒だと気が付かないほど洗練されている。しかも、排気音は1回の爆発が聞き分けられそうなほどビート感があり心地いい。もしかすると、クーパーSより音の気持ち良さは上かもしれない。

さらに、クーパーの加速の良さにも驚き。排気量は1.5Lなのだが、直噴ターボで武装する事で、最大トルクは230Nm。これは先代のクーパーS(240Nm)に迫るもので、気持ちよく豪快に加速するのは当然の話。この余裕のトルクが、変速回数を減らしたスムーズな走りや、速度コントロールのしやすさを生む。これで燃費まで優れるのだから、現時点ではクーパーのお買い得感はハンパ無い!

ちなみにクーパーSは排気量が先代モデルの1.6Lから2.0Lになり、高回転の吹け上がりや加速の鋭さなどに磨きがかかっており、加速は意のままに操れる。クーパーでも十分だが、乗り比べるとクーパーSが欲しくなるのも正直なところ。

最後に、選択した方が良いオプションを紹介しておこう。それが電子制御サスペンション。ノーマルとスポーツの切り替えで、しなやかさとシャキッ!と走るスポーツ性を自由に選択できる。これらに加え、今までと同様に様々な内外装の組み合わせで自分だけのMINIを造れるのだから、ある意味では高級サルーン以上に贅沢なモデルといえる。

関連記事:新型ミニ。“らしさ”を継承しつつ、全てを一新


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