スピード違反について教えてください。平成１８年６月に免許取消処分を受け

スピード違反について教えてください。
平成１８年６月に免許取消処分を受け、２年間の欠格期間がありました。
平成２０年７月２日に免許を再取得し、平成２１年７月１４日に首都高にてオービスに撮影されました。
そこは６０㎞制限でしたが、１５０㎞で走行していました。
９０㎞オーバーになりますが、この場合は免許停止になるのでしょうか？それとも免許取消でしょうか？
よろしくお願いします。

免許停止処分に該当します。
あなたの「平成１８年６月取消処分に係る前歴」は既に評価対象外になっています。
他に違反行為がなければ前歴０回累積１２点ですから９０日の停止になる計算です。
（質問の速度違反５０㌔超以上は、超過速度に上限がなく一律１２点です）
なぜ前歴が評価対象から外れたのでしょうか。
それは「道路交通法施行令別表第３備考１前歴とは」に答えがあります。
そこには、取消処分のうち欠格期間が１年または２年の人で、かつ処分日から３年以内に限り前歴とすると規定されています。
つまり点数制度の大原則が「過去３年以内」であることが重要ポイントです。
あなたは当該違反行為が平成２１年７月１４日ですから、処分日はすでに３年前になっていることから前歴にはならないのです。
参考ですが、前歴の対象は欠格１年または２年の人だけです。欠格３年以上の人は取得時点で免許期間がなくても前歴はないのです、処分日が３年以上前ですからね。
あなたのケースは免許取得後平成２１年６月までは「前歴１回」のはずでした。この場合、免許期間で１年以上の無違反期間が成立しなくても、取消処分歴が過去３年以上前になれば自動的に前歴がなくなります。
一般に「処分後、１年以上の無違反期間がなければ前歴は評価される」といわれます。
これはそれで正しいのですが、それ以前に点数制度の計算期間の原則「過去３年以内」が前提としてあるのです。
要は「過去３年の物差しでしか計算しない」法律ですから。
計算してみましょう、平成２１年７月１４日が起算日です。
すると、過去３年の範囲は平成１８年７月１５日までとなります。
平成１８年６月の取消処分日は枠からはずれましたよね。よって答は「前歴はなし」です。
でも、過去３年の平成１８年７月１５日は欠格中ですよ、これって前歴にはなりませんか…との声が聞こえそうです。
それは杞憂です。
「取消処分を受けたこと」が前歴となります。（道路交通法施行令３３条の２）
つまり前歴評価対象日は取消処分を受けた日、欠格の初日なのです。
これで前歴がないことが分かって頂けたでしょうか。

当然免許取り消しですよ。
取消処分してまたまた、90kmオーバーってあり得ないです。
重大事故を起こす前に取り消しになって良かったですね。
他人を事故に巻き込まずに済んだのだからラッキーと考えましょう。
もう免許は取らずに一生公共交通機関を使うべきです。

結論から言いますと｢免許取消｣です。
運転免許を取り消され、欠格期間が明けて再取得可能になった日から３年以内に運転免許を取得した方は、行政処分前歴１回が付いています。行政処分前歴と言いますと免停だけだと思いがちですが、取り消しも行政処分です。そして違反点数や行政処分前歴は免許証ではなく｢各個人｣に付きます。
したがってあなたが運転免許を取得すると同時にその取消の前歴がものを言って行政処分前歴が１回が付いてしまいました。４点で免停６０日、１０点で取り消しになります。９０ｋｍオーバーは１２点ですのでこれ一発で免許取消、欠格１年ではなく、３年になります。と言いますのは、欠格期間中及び欠格期間が明けてから５年間は特例期間となり、この期間内に再度取り消されると欠格期間が２年延びます。
免許取消に関する制度は６月１日に改正され、最長１０年になったほか、酒気帯び運転０．２５以上で取り消し、欠格２年、酒酔いで３年と厳しくなりました。詳細については自分で調べてください。