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マツダ「CX-5」&「CX-8」に乗ってあらためて感じた走りの良さとブランドイメージに思うこと ...

2020-4-17 00:00| post: biteme| view: 919| コメント: 0|著者: 文:伊藤 梓/写真:篠原 晃一

摘要: ガソリンターボはパワーがあって静かだが燃費が気になる 昨年末、マツダはクロスオーバーSUVである「CX-5」と「CX-8」を商品改良した。今回の改良は、新しいグレードや快適装備の追加などがメインとなる。CX-5は、よ ...

マツダ「CX-5」&「CX-8」に乗ってあらためて感じた走りの良さとブランドイメージに思うこと

ガソリンターボはパワーがあって静かだが燃費が気になる

昨年末、マツダはクロスオーバーSUVである「CX-5」と「CX-8」を商品改良した。今回の改良は、新しいグレードや快適装備の追加などがメインとなる。CX-5は、よりSUVらしいスタイリングと実用性を兼ね備えたアクセサリーパッケージ「TOUGH-SPORT STYLE(タフ スポーツ スタイル」と、オフホワイトの内装を採用した「Silk Beige Selection(シルク ベージュ セレクション)」を追加。さらに「マツダ 3」から採用されているボディカラー「ポリメタルグレーメタリック」も加えている。

CX-8は、3列シートのSUVとして、より快適で高級な装備が充実した。上級グレードの「L パッケージ」には、3列目に簡単にアクセスできるよう、2列目シートをワンタッチで移動することのできる「ウォークインスイッチ」が付き、センターコンソールを無くして2列目から3列目をウォークスルーできる6人乗りモデルや、2列目のシートを電動にしてベンチレーションも採用した「Exclusive Mode(エクスクルーシブ モード)」という新グレードも追加。システムの変更点としては、スタックしてしまうような悪路でも、地面に接地しているタイヤにトルクを最大限にかけてスムーズに脱出することのできる「オフロード・トラクション・アシスト」を4WDモデルに設定している。

先に試乗したのは、昨年導入された2.5L 4気筒ガソリンターボエンジン(230ps/420Nm)を搭載したCX-5の「25T L パッケージ(4WD)」。このエンジンは、とにかく滑らかなトルクの出方が気持ちいいので私は好きだ。アクセルの踏み込む量に合わせて、どんな回転数からでも潤沢にトルクが湧き出してきて、ドライバーに呼応するように心地よく加速する。パワーはあってもディーゼルよりエンジン音は小さいし、ターボラグも少なく高回転まで滑らかに回っていく。

ただひとつ問題があるとすれば燃費だ。WLTCモードでは12.2km/L、市街地モードでは9.1km/L(いずれも4WD)と、今のご時世だと少々厳しい数値。ディーゼルモデル(190ps/450Nm)と比較すると約4km/Lの差があるし、本体価格はディーゼルの上級グレードと同等なので、相当なクルマ好きしかあえて選ばないのでは…と心配してしまう。ただ、私と同じように相当なガソリンエンジン好きの変態さんは絶対好みに合うと思うので、是非このターボエンジン試乗もおすすめしたい。

重たいCX-8にはディーゼルかガソリンターボがしっくりくる

お次のCX-8は、2.2L 4気筒ディーゼルモデル(190ps/450Nm)の「XD プロアクティブ S パッケージ」。ディーゼルなので、低速トルクからぐいぐい進む力強さは折り紙付きだ。長いホイールベースと重い車重(編集注:試乗車は1920kg)のおかげで、CX-5よりも乗り心地がゆったりとしてぐっと上質に感じる。CX-8はやはりCX-5よりも大きいので、余裕を持ってクルマを運転したいなら、先ほどCX-5で取り上げた2.5Lガソリンターボエンジン、もしくはこの2.2Lディーゼルエンジンのモデルがしっくりと来るはずだ。

そして気になったのが、新しく設定されたこの「プロアクティブ S パッケージ」というグレード。一見すると特別な装備はないように思えるが、「中位グレードのプロアクティブだと装備がちょっと物足りない…とはいえ、上位のL パッケージだと高い…」という要望に応えて作られている。革シートになっていたり、運転席/助手席にベンチレーション機能が付いていたり、メーターがTFT液晶になっていたり、サンルーフをオプションで設定できたり…。「これだけは欲しい!」というユーザーの意見が多いということで、かゆいところに手が届くグレードとして重宝されそうな予感がする。

久しぶりにマツダのクルマに乗って、改めて「こんなに良いクルマだっけ?」と驚いた。人の身体に対して素直で自然に作られているクルマとしては最高峰ではないだろうか。CX-5とCX-8のようにSUVで大きなクルマでも、私がハンドルを切れば、ぴったりと身体に重なるように、その体躯を感じさせないほどしなやかに追従してくれる。おそらく、ハンドル操作に合わせてエンジン制御を加えて荷重をコントロールする「G-ベクタリングコントロール(GVC)」の制御が大きいのだろう。

「他メーカーのクルマでもトルクベクタリング的な制御をするものはあるし、同じように運転しやすく感じるのでは」という人もいるかもしれないが、私の主観ではGVCとそれらの感覚はかなり違う。他メーカーのものは「クルマをよく曲げさせよう」という意図をはっきり感じるが、GVCはあくまで「クルマが本当に走りたいように走らせている」感じで、運転している間はそれが違和感なく滑らかにつながっていく。クルマが強く主張するわけではないから、万人に伝わりにくいのが残念ではあるが…。そういった普段気づけない、家族の優しさのような、いつも近くにある「ありがたみ」みたいなものがマツダ車には宿っているような気がする。

最近のマツダのブランドイメージに思うこと

私にとってのマツダ車は、上質なブランドというよりも、人のぬくもりを感じるクルマだと思っている。今回運転してみて、そのクルマの純朴さを改めて感じた。そこで思ったのは、今のマツダブランドイメージはそこから少し離れてしまっているような気がするということ。

マツダのCMなどは、麗しい外国人の方が出演し、意味深なメッセージとともに美しいクルマに乗って走り出す…というものが多い。私にとってはそれがいつも引っかかっていた。「もっとマツダ自身の等身大の姿を知ってもらえばいいのに」と。

お世辞にも綺麗とは言えない年季の入った工場で、バラバラに車種が流れてくるラインでも淀みなくクルマを組み上げる人たち、良いクルマを作るために侃々諤々と開発にあたっている、クルマ好きを超越したクルマ馬鹿(すみません)の開発者の方々、レース好きが高じて自らレースに参戦し続けている役員の方たち…。その汗くさい部分こそが美しいし、本来のマツダらしいのではないか、と。

綺麗で仕立てのいいスーツを着てスマートに仕事をしている人よりも、たとえ作業着で汗と油にまみれていても、自分の信念を持って一生懸命仕事をしている人の方が、私は好きだ。ユーザーが正しく簡単にマツダを理解するためにも、これからはハイブランドなイメージに囚われすぎないプロモーションも必要なのではと感じた。

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伊藤 梓(いとう あずさ):ライター
クルマ好きが高じて、グラフィックデザイナーという異業種から自動車雑誌の編集者へと転身。2018年からクルマの魅力をより広く伝えるために独立。自動車関連のライターのほか、イラストレーターとしても活動している。

試乗車のスペック

【 CX-5 25T Lパッケージ(4WD) 】
全長×全幅×全高=4545×1840×1690mm
ホイールベース=2700mm
車両重量=1680kg
駆動方式=4WD
エンジン=2.5L 直列4気筒DOHC直噴ターボ
最高出力=169kW(230ps)/4250rpm
最大トルク=420Nm(42.8kg-m)/2000rpm
トランスミッション=6速AT
使用燃料=レギュラーガソリン
サスペンション=前:マクファーソンストラット式
        後:マルチリンク式
タイヤサイズ=225/55R19
最小回転半径=5.5m
WLTCモード燃費=12.2km/L
車両本体価格=365万2000円(消費税込)

【 CX-8 XD プロアクティブ S パッケージ(4WD) 】
全長×全幅×全高=4900×1840×1730mm
ホイールベース=2930mm
車両重量=1920kg
駆動方式=4WD
エンジン=2.2L 直列4気筒DOHC直噴ディーゼルターボ
最高出力=140kW(190ps)/4500rpm
最大トルク=450Nm(45.9kg-m)/2000rpm
トランスミッション=6速AT
使用燃料=軽油
サスペンション=前:マクファーソンストラット式
        後:マルチリンク式
タイヤサイズ=225/55R19
最小回転半径=5.8m
WLTCモード燃費=15.4km/L
車両本体価格=423万6100円(消費税込)


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