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フィエスタ速攻試乗、懐が深いウォームハッチ

2014-1-9 14:00| post: admin| view: 192| コメント: 0|著者: admin

摘要: 3気筒エコブーストを擁して再上陸 日本では約7年ぶりの復活だ。もちろん、1976年に初代モデルが登場したフィエスタは、以来、欧州では常にベストセラーカー争いの常連であり続けている。知っている人も多いように、 ...

フィエスタ速攻試乗、懐が深いウォームハッチ

3気筒エコブーストを擁して再上陸

日本では約7年ぶりの復活だ。もちろん、1976年に初代モデルが登場したフィエスタは、以来、欧州では常にベストセラーカー争いの常連であり続けている。

知っている人も多いように、フォードジャパンも先代の5代目フィエスタを販売していたが、その次の6代目は2008年のデビュー時に導入されなかった。当時はフィエスタやフォーカスなどの"欧州フォード系"の日本販売はあまり芳しくなく、当時のフォードジャパンはマスタングやSUVなどのアメリカ系モデルに特化した戦略に転換していたからだ。

というわけで、久々の日本再上陸となったフィエスタだが、この最新モデルは基本的には08年登場の6代目にあたる。ただ、6代目フィエスタは一昨年にフォードの新デザイン思想(現行フォーカス/クーガの"キネティックデザイン"より、さらに進んだ次世代デザインという)を採り入れた大幅なフェイスリフトを受けており、これはいわば後期型。

フィエスタがこの時期に再上陸した理由は、いくつかある。長らく"欧州専用の安グルマ!?"的な存在だったフィエスタも今や、フォーカスやクーガとならぶワールドカーと位置づけられており、海外にはセダンも存在するし、世界6拠点で生産されている。中国やインドを含めたアジア最重要市場やアメリカでも販売されており、昨年は世界で6番目に多く売れたクルマだという。となれば、あらためて日本でも……となるのは自然な流れだ。

そして、この時期になったもうひとつはパワートレーン。日本仕様のフィエスタはいさぎよくモノグレードで、日本初上陸となる1.0リッター3気筒ターボに6速ツインクラッチ・トランスミッションを組み合わせる。じつはこの"3気筒エコブースト+DCT"というフィエスタで最もハイテクなパワートレーンは、世界的にも2014年モデルからの導入で、日本導入はこれ待ちだった……というのが真相らしい。

装備の充実ぶりが半端ない

日本仕様のフィエスタは前記のとおりの1.0エコブースト+DCT車に、オートエアコン、音声認識機能(ただし英語のみ)付きUSB対応オーディオ、スマートキー、16インチアルミホイール(タイヤもスポーツ銘柄)、エアロパーツ、アクティブシティストップ(低速&追突限定オートブレーキ)、バックカメラ&ソナー、雨滴感知ワイパー、自動防眩ルームミラー、オートライト……などを標準装備。お世辞はまったくなしで、このクラスで考えられる快適&安全装備をフルで装える内容だ。

これで価格は229万円。VWやフランス勢などの輸入Bセグメントのスターティングプライスが200万円前後……という今の相場観では、正直なところインパクトはうすい。「意外に高い」と思う人も少なくないだろう。ただ、これら競合車でも上級モデルになると軒並み250万円近い価格であり、フィエスタの装備内容はそれらに引けをとらないどころか、安全装備レベルはクラストップである。装備リストを客観的に比較すれば、フィエスタの実質価格は逆に割安……といえなくもない。

注目の1.0リッター3気筒ターボはすこぶるパワフル。いや、本当にびっくりするくらい力強い。ブルブルという軽自動車に似たアイドリング(ただし遮音対策は素晴らしく、絶対的な騒音振動レベルは低い)につられて不用意に踏み込むと、のけぞるくらいのパンチ力なのだ。

このエンジンのピーク性能は100ps/17.3kg-m。自然吸気でいうと1.6~1.8リッター級。海外ではフォーカスにも積まれるくらいで、1.0リッターだの3気筒だのというフレーズで錯覚しそうになるが、そもそもはフィエスタには贅沢なユニットなのである。

それにしても他社の同等性能ダウンサイジングターボは1.2~1.5リッターが主流だから、フィエスタはとくに小排気量のハイチューン型。なのに、この柔軟性この静粛性、そしてこのターボラグの小ささ……、なるほど"2年連続インターナショナル・エンジンオブザイヤー"だけのことはある。

旧式のエンスーがニヤリとするタイプ

ワールドカーのフィエスタだが、設計開発の中心は欧州拠点。だから、なんだかんだいっても、その乗り味はやはり欧州車の味わい。ちなみにフィエスタはタイでも生産されるが、最新鋭パワートレーンを積む日本仕様はドイツからやってくる。

先代の改良型といってもいいプラットフォームはパッケージなどに多少の古さを感じさせるところもあり、2490mmというホイールベースは昨今のBセグメントとしては短めだ。よって、後席空間も現代のコンパクトカーとしてはミニマムなのだが、かわりにグイッと手前まで引ける調整代の大きいテレスコピック調整や、右ハンドルでも不満のないペダル配置と実用的なフットレスト、きちんと右側にあるブレーキマスターシリンダーなど、ドライバーズカーとしてはさすがのデキ。

わずかに前傾したロール軸で前輪をガッチリと接地させて、ノーズがグイグイ切れ込んでいくフットワークは、いわば古典的なスポーティFFのそれ。ロール量は大きめなのだが、そこからフワリフワリと柔らかに上下しながらも、タイヤは路面に吸いついたまま。新しさはないんだけど実力は高く、追い込むほどに昔を知る旧式のエンスーはニヤリとするタイプ。低速域のパワステがちょっと軽すぎることをのぞけば、見事な調律である。

ただ、ステアリングのレスポンスや正確性、接地感はさすがの美味であるもの、どこかザラッとした乗り心地はハンコック製スポーツタイヤの影響もあるかもしれないが、こういうザックリとしているけど頼もしい手応えは、(いい意味で)フォードの安グルマ伝統の味わいでもある。コーナーを突き刺すような鋭さはないものの、フトコロが深い"ウォームハッチ"である。

これに加えて内外装の質感も新しさはないが、非常に高い。細かなメッキパーツの仕立ても上質だ。冷静に考えれば229万円でも個人的に割高とは思わないが、本来なら少し装備レベルを落として200万円以下の戦略グレードも用意できれば理想の商品企画になるだろう。ただ、昨年の世界でいちばん売れたクルマがフォーカスであり、このフィエスタも6番目……とはいっても、日本でのフォードはあくまでカルトカーである。バリエーションが少なく、しかも利益率の高い高級グレードが優先されるのは仕方ない。少なくとも欧州屈指の実力派コンパクトが、こうして上陸してくれただけで、私は嬉しい。


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