次期ハリアーの登場はいつ? 気になるうわさも2025年6月11日、トヨタは「ハリアー」の一部改良モデルを発売しました。 今回の一部改良では、新グレードの「ナイトシェード」が追加されたほか、各種機能装備の見直しがおこなわれました。 >現行型ハリアーやクラウンエステートのデザインをギャラリーで見る 一方、現行モデルとなる4代目ハリアーは2020年に登場していることから、次期ハリアーの登場を期待する声も少なくありません。 ただ、次期ハリアーについて、インターネット上では「そもそも登場しないのでは?」という意見も見られます。 いったい、どういうことなのでしょうか? |あわせて読みたい| 「ハリアー消滅説」はドル箱の北米市場での販売不振ある業界関係者は、「ハリアー消滅説」について次のように話します。 「ハリアーの次期モデルが登場しないかもしれないという話については、2024年ころからしばしば耳にする機会が増えています。 もちろん、トヨタから公式にアナウンスされたものではありませんが、ハリアーが置かれた状況を考えると、まったくありえない話とも言えません。 日本国内では安定した売れ行きを誇っているハリアーですが、『ヴェンザ』の名称で販売されている北米モデルは販売に苦戦し、『クラウン エステート』にその役割を譲るかたちで、2024年モデルを最後に販売を終了しています。 この構図からは、今後はクラウンシリーズがトヨタの上級SUVの中核を担っていくことがうかがえます。 >現行型ハリアーやクラウンエステートのデザインをギャラリーで見る これは決して『遠い海の向こうの話』ではありません。 日本国内で販売されているモデルを見ると、軽自動車や一部のミニバンをのぞいて、日本国内専用モデルというのはほとんどありません。 SUVに関して言えば、ほぼすべてがグローバルモデルとなっています。 つまり、海外で売れないモデルはその存続が危ういことを意味しており、ハリアー(ヴェンザ)がトヨタにとって最大に市場である北米で販売終了となったことは、『ハリアー消滅』の前触れと考えられるというわけです」 |あわせて読みたい| 日本人が思うほどハリアーは世界でメジャーじゃないただ、ハリアーは過去にもモデル消滅の危機に瀕したことがあります。 初代および2代目のハリアーは、海外ではレクサス「RX」として販売されていましたが、2009年にRXが国内に導入されることになった際に、重複を避けるためにハリアーが販売終了となる見込みでした。 一方、すでに国内で絶大なブランド力を誇っていたハリアーを消滅させることに反対する声が販売店などから挙がったことで、RXとはまったく異なるモデルとして3代目ハリアーが登場したという経緯があります。 その結果、ハリアーの系譜は途切れることなく現在まで続き、2024年の新車販売台数ランキングでは、ライバルである日産「エクストレイル」やスバル「フォレスター」、マツダ「CX-5」などを大きくしのぐ乗用車全体の13位にランクインするなど、いまなお多くのユーザーに支持されるモデルとなっています。 >現行型ハリアーやクラウンエステートのデザインをギャラリーで見る こうした状況を見るかぎり、ハリアー消滅の可能性がうわさされていること自体が、多くのユーザーにとっては信じられないことかもしれません。 しかし、前出の業界関係者は次のように話します。 「たしかに、『ハリアー』という名称には強いブランド力がありますが、それはあくまで日本国内に限定したものです。その点、『クラウン』という名称は『ハリアー』よりも長い歴史をもち、なおかつ高級感をあらわす言葉としてもより直接的です。 クラウンがSUVを中心としたモデル群となり、さらにはグローバルモデルとなったことで、『クラウン』が、グローバルにおけるトヨタの上級SUVを象徴するものとなりつつあります。 そうしたなかで、『ハリアー』は相対的にその地位が低下してしまっているのが実情です」 |あわせて読みたい| ハリアー消滅はあり得ないが、新型の姿は未だ不透明それでも、前出の業界関係者は「ハリアーが消滅する可能性は低い」と断言したうえで、次のように続けます。 「そもそも、『ハリアー消滅説』の根拠は、ハリアーというモデルそのものに問題があるわけではありません。 そうしたなかで、30年近い歴史を持つ『ハリアー』の名を捨ててしまうと、ユーザーから大きな反発をまねくことは避けられません。 >現行型ハリアーやクラウンエステートのデザインをギャラリーで見る また、ブランドは一朝一夕に成り立つものではなく、それはトヨタ自身が一番理解しているはずです。 このように考えると、ハリアーが消滅することはありえないと思います。 ただ、クラウンシリーズと差別化を図るために、モデルとしての性格が大きく変わることはあるかもしれません。 たとえば、BEV専用モデルとなる可能性は否定できません。 あるいは、クラウンシリーズにおける『クラウン セダン』のように、既存のモデルを流用したものとなるかもしれません。 また、フルモデルチェンジ自体をおこなわずに、当面のあいだ現行モデルを販売し続けるということも考えられます」 2025年5月には、ハリアーとプラットフォームを共有する「RAV4」がひと足早くフルモデルチェンジを果たしており、次期ハリアーとの関連性に注目が集まっています。 順当にいけば、2026年度中にも次期ハリアーについて、トヨタからの公式なアナウンスがあると見られます。 どのような変化をたどるにせよ、「ハリアー」の名称が消滅する可能性は低いという意味では、国内のユーザーにとってはひと安心と言えそうです。 (終わり) (写真:トヨタ、日産、スバル、マツダ) |あわせて読みたい| |
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