コロナ禍後に加速した「遊びの価値観変化」ホンダは9月19日、「N-BOX」の新グレード「N-BOXジョイ」を公開しました。発売は9月27日を予定しています。 N-BOXジョイのベースとなるN-BOXは、2015年から昨年まで軽自動車販売ランキング連続1位、登録車含む四輪車総合販売台数も2021年を除いて2017年から2023年まで1位という「日本で一番売れているクルマ」です。 現行型N-BOXは、2023年10月に発売。スタンダード仕様のN-BOXと、高級感を演出した「N-BOXカスタム」の2タイプが設定されていますが、そこへ今回N-BOXジョイが追加されるということになります。 軽スーパートールワゴンのアウトドア風モデルといえば、三菱「デリカミニ」、スズキ「スペーシアギア」、ダイハツ「タントファンクロス」がありますが、N-BOXジョイのコンセプトはそれらとはやや異なっているようです。 ホンダの市場調査によれば、コロナ禍で加速した様々な価値観の変化の中に「遊びの価値観変化」があったといいます。 具体的には、テレビや映画、インターネットなどのインドア趣味が増え、一方でアウトドア趣味はグランピングなどの新しいスタイルに変化しつつあるのだとか。 これらを組み合わせつつ、「気楽にアウトドアを楽しみたい」というニーズが20代を中心に高まってきているのだそうです。 そこで、20代の若者をメインターゲットにして、これまでのアウトドアテイストとはちょっと違った雰囲気に仕立てたのがN-BOXジョイというわけです。 >N-BOXジョイのフォトギャラリーはこちら >>ホンダ N-BOXの価格やスペックはこちら ターボも14インチホイール装着で乗り心地を重視N-BOXジョイ最大の特徴はラゲッジルームです。通常、荷物を積む場所をリラックススペースとしても使えるように、ラゲッジの表皮をチェック柄に変更。どの季節にもあうブラウン系とし、傷や汚れに強く、撥水性も備えたカラーミックス糸を採用しています。 チェック柄となった後席シート背面には、座った時にシートフレームの凸凹を感じさせないようプレートを追加。ラゲッジ後端部には、小物が入れられる「洗えるフロアアンダーボックス」を新たに採用し、使い勝手を高めています。 インテリアも落ち着いたブラウン系にまとめられ、ノンターボはファブリックシート、ターボはプライムスムース(合皮)とファブリックのコンビシートを採用し、プライムスムースのドアライニングアームレストや、本革巻きステアリングなども装着します。 パワートレーンは、660cc 直列3気筒ノンターボ(58ps/65Nm)とターボ(64ps/104Nm)も設定。ターボにはパドルシフトも装備されます。トランスミッションは全車CVTです。 エクステリアは、スレートグレー・パール、フィヨルドミスト・パール、オータムイエロー・パール、ボタニカルグリーン・パール、デザートベージュ・パールそれぞれをブラックルーフと組み合わせる2トーンカラー5色と、クリスタルブラック・パール、プラチナホワイト・パールの単色2色の全7色を用意。 ホイールは、ベルリナブラックに塗られたハーフキャップ付の14インチスチールホイールで、ターボにはハーフキャップにメッキリングの加飾がつきます。 カスタムターボが15インチを装着するのに対し、JOYターボは14インチとしたのは「キャラクター的に乗り心地を重視した」とのこと。 >N-BOXジョイのフォトギャラリーはこちら オプションの「HONDA」グリルが売れそう若手が中心となって作り上げたというオプションのアクセサリーパーツにも注目です。 アルファベットで「HONDA」と書かれたフロントグリルや、どのボディカラーにも合いそうなオレンジのストライプなど、今流行りのレトロ風味が効いていて、特にHONDAのフロントグリルなどは、N-BOXジョイ全体の雰囲気に似合っており、人気パーツとなりそうです。 あまりによく似合っているので、最初からこのHONDAロゴでも良かったのではと開発陣に聞いてみたところ、標準状態ではレギュレーション的に“H”ロゴじゃないとOKがでなかったのだとか。 |あわせて読みたい| コロナ禍以降、車中泊ブームが加速して動画サイトなどでも多く見かけるようになりました。狭いながらも居心地のよさそうな秘密基地感は、見ているだけでもなかなか楽しいものです。 しかし、本気で車中泊をするとなると準備などに手間がかかるもの。実際には「車中泊はしなくていいから“部屋感”をカジュアルに楽しみたい」と思っている層もそれなりにいそうな気もします。 N-BOXジョイは、後席を倒すだけですぐにリラックススペースが完成し、コンセプト通り、どこでも気軽にアウトドアが楽しめます。実際にラゲッジに座ってみましたが、高さがあるので圧迫感が少なく、大人二人が座っても快適に過ごせそうです。 ライバルとはちょっと違った新たな価値観を提案してきたN-BOXジョイ。新グレードの追加で日本一の座を守り続けられるのか? マーケットの反応に注目です! <おわり> >N-BOXジョイのフォトギャラリーはこちら >>ホンダ N-BOXカスタムの価格やスペックはこちら |
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