初代NSXより前に発表されたコンセプトカーの未来度北米ホンダがフルレストアした40年前のコンセプトカー「HP-X」が欧米メディアを中心にちょっとした話題になっています。 「HP-X」は1984年にホンダがトリノモーターショーで発表して話題をさらったコンセプトモデルで、5年後の1990年に発売された初代「NSX」に先立ち、同社が“ミッドエンジンスーパーカーを市場に投入する予告”として登場しました。 |あわせて読みたい| デザインはあのピニンファリーナが担当しています。その見どころは現代の基準でも十分に美しく未来的なデザイン。特徴的なくさび型のボディはドアをもたず、ジェット戦闘機のようなキャノピー(アクリル製)を開閉して乗り降りします。 <HP-Xのボディサイズ> サイドパネルからリアデッキへと続く細いルーバーと、白・青・赤の大胆なカラーリングを除けば派手なアイキャッチもなく、シンプルでミニマルな構成ですが、一つ一つの造形に味わいがあるというか、見ていて飽きないのは名門カロッツェリアならではの成せる技といったところでしょうか。 >>40年前のHPX-と2024年発表ホンダ ゼロを比べてみる (次のページでインテリアを解説) |NSX(生産終了モデル)| インテリアや運転支援システムも未来的メカニズムはホンダF2から譲り受けた2.0L DOHC V6 24バルブユニットに、グランドエフェクトやドライバーが操作するエアブレーキ(!)など当時最新の空力デザインを組み合わせ、ハニカムパネルやカーボンファイバー、ケブラーなどの先端素材によって車体の軽量化も追及。 インテリアも先進的で、センターコンソールは80年代に隆盛を極めた和製高級オーディオの操作パネルのような精緻なムードが漂い、赤のスウェードが貼られたコンソールやシートやドアパネルには、現代のホンダ・スポーツモデルにも通じる世界観があります。 >>40年前のHPX-と2024年発表ホンダ ゼロを比べてみる また、自社開発した「電子運転支援システム」を搭載。リアルタイムテレメトリやGPS、ソナーによる路面監視など、現代のクルマの先進運転支援システムを思わせるようなハイテク技術が並びます。 このHP-X、8月18日から開催されるペブルビーチ コンクールデレガンスに出展されることになりますが、日本のファンとしては国内での展示を望みたいところ。 |あわせて読みたい| 最近はドイツのプレミアムブランドなどが盛んに歴史的名車を、ハイテクにモノを言わせて全力でレストアする事例が増えていますが、今回のHP-Xで日本メーカーのこうした動きにも弾みがつくといいなと希望しつつ、報告を終わります! (終わり) |S660(生産終了モデル)| |
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