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“観る”と“走る”じゃ大違い!《編集》が焼肉屋で誘われ味わった、モータースポーツに参加する醍醐味 ...

2023-12-31 08:00| post: biteme| view: 873| コメント: 0|著者: 文:編集部

摘要: ひょんなことから《編集》がカートレースに挑戦 クルマ好き、走り好きなら一度は夢見るレーシングドライバーという職業。煌びやかなスポットライトを浴び、レースでは観客からの視線を一身に集め、手に汗握る戦いを ...

“観る”と“走る”じゃ大違い!《編集》が焼肉屋で誘われ味わった、モータースポーツに参加する醍醐味

ひょんなことから《編集》がカートレースに挑戦

クルマ好き、走り好きなら一度は夢見るレーシングドライバーという職業。煌びやかなスポットライトを浴び、レースでは観客からの視線を一身に集め、手に汗握る戦いを制し勝利の美酒に酔いしれる……そんな姿に憧れた人も多いのではないでしょうか?

しかし、トップに立てるドライバーはごくわずか。F1ドライバーになれるのは年間20人という狭き門で、実力やセンス、さらには運なども必要になってきます。

レーシングドライバーを目指す者にとって、最初にして最大のハードルが金銭面。高額なマシンにスペアパーツ、転戦する際の移動費、実力を磨くための練習代だって馬鹿になりません。「F1に乗るために山を売った」なんて話もあるくらいです。

しかし、何もトップを目指すことだけがレーシングドライバーとしての道じゃないはず。

今回ご紹介するのは、誰もが楽しくレーシングドライバーの気分を体感でき、レースの醍醐味を味わえる“スポーツカート”のお話です。bty読者諸兄には馴染みが薄いジャンルかもしれませんが、bty編集部員のワタクシ(《編集》)が体験した一夏の戦いを振り返ります。初歩的な内容も多分に含まれておりますが、年の瀬の暇つぶしにご笑覧くださいませ。

真夏のカートの祭典「K-TAI」とは?

《編集》が参加したのは、通称“K-TAI”と呼ばれている「もてぎKART耐久フェスティバル」。毎年夏にモビリティリゾートもてぎで開催され、今年で23回目を数える伝統のレースです。

ちなみにモビリティリゾートもてぎでは、K-TAIのほかに、量産車ベースの耐久レースである「JOY耐」、バイクの耐久レース「もて耐」といったアマチュア向けの耐久レースが開催され人気を博しています。

《編集》が参加するきっかけは今年の2月、某所の某焼肉屋にて自動車ジャーナリストの工藤貴宏氏に「レース好きなんだよね? 夏にカートの大会に出ることになったんだけど、一緒に走ろうよ」と誘われたのがコトの発端。

《編集》もたまの週末にサーキット走行を楽しんだり、bty/みんカラチームとして「メディア対抗ロードスター4時間耐久レース」に参加させてもらったりと、レース好きであり大の走り好き。小学生の頃、親にレーシングドライバーになりたいからカートが欲しいとねだったこともあります。金銭的理由から3秒で諦めました(諦めさせられました)が……。

当初“カートレース”と聞いて、地方のカート場で開かれる草レースかと思い「いいっすね! 出ます! btyのジェンソン・バトン(自称)にお任せくださいっ」と今思えば恥ずかしいノリ(酔っていたというのもある)で返事をしてしまったのですが、後日詳細を聞かされてビックリ! なんとMotoGPやSUPER GTが行われるモビリティリゾートもてぎの本コースをカートで走るというのです!

しかも出場するチームは、「Club Racing(クラブレーシング)」という2001年に前身となるチームが発足し、2007年からK-TAIに参加し続けている名門。ちなみにこのクラブレーシングは、ざっくり言うと、主に自動車メディアに携わる有志が運営するチームで、過去には故高橋国光選手といったレジェンドドライバーも所属していたとのこと。

近年は「若い自動車メディアに関わる人間に、モータースポーツの楽しさを知ってもらう」という方針の元、若手に積極的に声をかけているというのです。そんな由緒正しきチームに焼肉屋でスカウトするっていいんですか工藤さん...?

やはりレースはお金がかかる……

後日クラブレーシングの事務局長(チームマネージャー)を務める自動車ライターの鈴木ケンイチ氏から連絡があり、チーム体制やレースの詳細、レースまでのスケジュールや必要な装備を聞かされてさらにビックリ!

マシンは3台体制で、裏方さんからメカニックまで含めるとチームは総勢50人を超える大所帯。チームの考えに賛同し、長年金銭面から支えてくれてるスポンサーもいらっしゃいます。そんな由緒正しきチームに焼肉屋でスカウトするっていいんですか工藤さん...?(二度目)

マシンはチーム所有のものを使えるのでタダですが、スーツはFIA公認(安いもので5~6万円前後が相場)が必要で、万が一のためにプロテクター(こちらも5万円前後)も準備した方がいいとのこと。

《編集》の場合、ヘルメットは自前がありプロテクターはチームメイトに借りることで節約できましたが、さらにはモビリティリゾートもてぎで行われる練習会(3回中最低1回)への参加が必須で、往復の交通費や共済会費なども発生します。

K-TAIは敷居の低い部類に入りますが、長袖長ズボンで走れるレンタルカートと違い、れっきとしたモータースポーツ。装備や車両規定など、レースを安全に運営するためのルールがきちんと定められており、冒頭“誰もが楽しめる”と書きましたが、それでもやはりレースはお金のかかるスポーツなんだということを再認識させられました。

まさかのポールポジション!?

いよいよ練習日を迎え、マシンに乗り込みコースイン。何度かクルマで走っているモビリティリゾートもてぎの本コースですが、地面スレスレを走るカートだとスピード感が桁違い。カートでは入門用となるホンダ製「GX270」という4ストロークの汎用エンジンを搭載し、最高速は120km/h程度ですが、体感的には300km/h近く気分はジェンソン・バト……(以下略)。

走り始めて驚いたのが、あまりブレーキを使わないということ。モビリティリゾートもてぎの本コースともなると、コース幅に対しカートが小さいので、アクセル全開で曲がれるコーナーがほとんどなのです。しかし、最初は恐怖心から思わずアクセルを抜いたりブレーキを踏んだりで、常連ドライバーに鮮やかに抜かれていきます。

ただ、何周か走るとマシンの特性もわかってきて、先輩にアドバイスをもらい、ブレーキングポイントを詰めたり最適なラインを見つけたりすることで、徐々にタイムアップ。メカニックやドライバーどうしコミュニケーションを取ることでチームの一体感も高まり、カートで走ることがどんどん楽しくなっていきます。

迎えた決勝日。総勢99台が並ぶなか《編集》が乗る95号車はなんとポールポジション! というのもK-TAIの予選はクジ引き。別の号車をドライブするチームメイトが見事1位を引き当ててくれ、初参加ながらポールポジション賞をゲットしました。「持ってるぜオレ」と心の中で叫んだのは内緒です(ちなみに《編集》はじゃんけんに負けスタートドライバーはチームメイトに。持っていなかった……)。

その後レースがスタートし、若手主体の95号車は当然上位陣に敵わずズルズルと後退。しかし、K-TAIは7時間の長丁場。耐久レースは何が起こるかわからないので、みんなで丁寧にバトン(マシン)をつなぎながら、燃費をセーブしつつ各々が自分のペースで走り続けます。

というのも、K-TAIは1回あたりの給油量とピットストップ時間が決められており、燃費が重要な要素に。速く走るだけでなく、いかに給油を少なくするかが順位アップのカギとなります。

カートで燃費を最も稼ぐ方法が、他車の後ろについて空気抵抗を減らす「スリップストリーム」。レースでよく耳にする言葉ですが、実際に後ろにつくと「こんなに変わるのか!?」というくらいにストレートスピードが伸び、尚且つ自分より少し速いペースのドライバーについて走れるので、マージンを削り全力でプッシュするよりも安全にタイムを稼げるのです。

しかも、上手い人の走りを直に見て学べ、レース中に自分のスキルがどんどん上がっていくので一石三鳥です。

7時間はあっという間に過ぎ、いよいよチェッカー。最終順位は51位で真ん中より下ですが、チームでは最上位。クラブレーシングとしても、大きなトラブルなく無事に3台とも完走を果たしました。

しかも! 《編集》は(クジ引きでゲットした)ポールポジション賞で表彰式に参加しシャンパンファイト(炭酸水)まで経験するというオマケ付きです。

改めて感じるドライバーの尊さとレースの醍醐味

これまでTVなどでしか観てこなかったレースの世界。

完走という目標のために、ドライバーだけでなく裏方さんからメカニック、スポンサーまで、チーム一丸となってゴールを目指す行為は何にも変え難い経験で、これがモータースポーツに参加する醍醐味だと感じました。

そして、レースが始まれば視線はドライバーに集中しますが、その裏にはメカニックやマネージャーの苦労やサポート、紙面には収まりきらないほどのハプニングやドラマがあり、仲間がいるからこそドライバーはレースができるということを痛感。今後レースの見方が変わるくらいの衝撃だったのは言うまでもありません。

そして改めて、仲間の想いも背負って走るレーシングドライバーの尊さに頭が下がります。

《編集》は運良く焼肉屋で95号車のシートをゲットしましたが、これから始めたいと思っている人は、まず共通の目標を持った仲間作りからスタートするのがオススメです。

袖ヶ浦フォレストレースウェイなどでは、レンタルで参加できるカート練習会なども開かれているので、まずはそういったところに参加し仲間を見つけてみるのもいいかもしれません。

“見る”と“走る”じゃ大違い。

モータースポーツに参加することは、やはり人々を惹きつけてやまない魅力があります。皆さんも、2024年はモータースポーツの扉を開いてみてはいかがでしょうか。

●撮影:クラブレーシング(森山良雄/伊藤毅/西川昇吾)
●協力:株式会社ホンダファイナンス/関彰商事株式会社/本田技研工業株式会社/ホンダモビリティランド株式会社/株式会社ホクビー/(有)ケイズカンパニー


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