プラグイン機能も備えた燃料電池自動車ホンダは7月19日、燃料電池自動車「CR-V e:FCEV(イーエフシーイーブイ)」を発売しました。販売方法はリースのみで、価格は809万4900円。 CR-V e:FCEVは、水素を燃料とした燃料電池自動車で、外部から充電可能なプラグイン機能も備えています。水素を満充填した際の一充填走行距離は約621kmで、バッテリーを満充電した際の一充電走行距離は約61kmとのこと。 北米で発売されている「CR-V」がベースで、ボディサイズは全長4805×全幅1865×全高1690mm。ボディカラーは、プラチナホワイト・パールとメテオロイドグレー・メタリックの2色を設定しています。 重量物となる水素タンク2本と、大容量バッテリーを含むIPU(インテリジェントパワーユニット)を車両中心の低い場所に搭載し、足回りには振幅感応型ダンパーを採用。重厚で上質な乗り味とリニアなハンドリングを実現したといいます。 普通充電は6.4kWに対応し約2.5時間で満充電が可能。また、AC200V電源に加えAC100V電源での充電にも対応しています。 外部給電は、普通充電口に差し込んでAC100V電力が取り出せる「パワーサプライコネクター」を標準装備し、1500Wまでの消費電力に対応。 また、荷室内に設置されたCHAdeMO(チャデモ)方式のDC給電コネクターに「パワーエクスポーター e:6000」、「パワーエクスポーター 9000」などの可搬型外部給電機を接続することで、最大で一般家庭の約4日分の電力を供給することもできるのだとか。 >CR-V e:FCEVのフォトギャラリーはこちら |あわせて読みたい| >>ホンダ 先代CR-Vの価格やスペックはこちら 車載ディスプレイで水素ステーションの状況がわかるCR-V e:FCEVならではの機能として、水素による発電電力と、充電バッテリーからの電力を組み合わせる「エネルギーマネジメントモード」を装備しています。 日常走行ではバッテリーに蓄えた電気のみでEV走行し、休日のレジャーなどでは水素発電する電力も合わせて長距離ドライブ、といった用途に合わせてエネルギーの使い方を選択できます。センターコンソールに設置された「eボタン」で「AUTO」「EV」「SAVE」「CHARGE」が選択可能です。 その他に、車載の「ホンダ コネクトディスプレイ」では、水素ステーションの稼働状況がリアルタイムで分かる「水素ステーション検索機能」、充電に使用する電流量を調節することで、合計電力量を契約アンペア以下に抑制する「充電電流設定」、あらかじめ設定した水素残量になると自動で給電を停止し、車外給電などでの水素の使い過ぎを防ぐ「給電下限水素残量設定」などの機能も備えています。 ホンダの安全運転支援システム「ホンダ センシング」は、衝突軽減ブレーキや、トラフィックジャムアシスト(渋滞運転支援機能)など、他の現行モデルと遜色ない機能を装備しています。 >CR-V e:FCEVのフォトギャラリーはこちら |あわせて読みたい| >>ホンダ クラリティフューエルセルの価格やスペックはこちら 補助金はどれだけ出るのか?さて、CR-V e:FCEVには「クリーンエネルギー自動車導入促進補助金」が適用されますが、発売直後ということで車種別補助金リストに掲載されておらず、いくら出るのかまだわかりません。 前例として、同じFCEVのトヨタ「ミライ」は国からの補助金が約140万円。自治体の補助金は、東京都の場合「FCVで給電機能有」だと110万円です。あわせて250万円が補助されるということになります。 それでも差し引き約560万円なので、個人所有(リースですが)はまだハードルが高そうです。ちなみに水素は今現在1kgあたり1650円~2200円だそうで、CR-V e:FCEVの充填量は約4kgなので、満充填だと6600円~8800円とガソリンとおおよそ同じくらいの燃料代です。 とはいえ、BEV(フルバッテリー車)のように残りの充電を気にすることもなく、ハイブリッド車のように充電時にエンジン音が響くこともないFCEV。懐具合に余裕のある人は、最新の燃料電池SUVを検討してみてはいかがでしょうか! <おわり> >CR-V e:FCEVのフォトギャラリーはこちら |あわせて読みたい| >>トヨタ MIRAIの価格やスペックはこちら |
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