クルマ文化を愉しむ「オートモービルカウンシル2024」が開幕4月12日から14日まで幕張メッセで開催される「オートモービルカウンシル2024」。「クルマを超えて、クルマを愉しむ」をコンセプトに、世界の名車から最新モデル、クルマにまつわるアートや音楽、食事まで、自動車をカルチャーとして捉え愉しむイベントとして、今年で9回目を迎える。 ここでは、自動車メーカーの展示を中心に注目モデルをピックアップ。各ブースの見どころをサクッと解説する。 ++++++++++++++++++ 【トヨタ】いつまでも愛車を愉しめるように「トヨタ クルマ文化研究所」をテーマに、社内のヘリテージに関する取り組みとその熱い思いを表現したトヨタ。 匠の技で新車当時のオリジナルの状態を再現した「トヨペット クラウン RS」や、昨年土屋圭一氏の愛車「AE86 スーパーマメ号」とのバトルで話題となった「AE86 BEV Concept」などを展示。メーカーならではの高い技術力で、当時のクルマが新車以上の状態で仕上がっている姿は圧巻だ。 さらに、KINTOが手がける旧車コミュニティ「ヴィンテージクラブ・バイ・KINTO」による「MR2 スーパーチャージャー」も展示。こちらはヴィンテージ・クラブでレストアされたものだそうで、コミュニティ内では実際にオーナーを募集しているそうだ。 ほかにも、GRヘリテージパーツなども展示。煌びやかな新車もいいが、ユーザーの思い出の詰まった愛車を長く愉しめる取り組みも紹介している。 ◎あわせて読みたい: 【日産】色褪せないヤングタイマーの魅力日産は、いま若者の間でちょっとしたブームとなっている“ヤングタイマー車”にフォーカス。1980年代から1990年代に作られた「シルビア(1988年 S13型)」「フィガロ(1991年 FK10型)」「プリメーラ(1995年 HP10型)」と、最新の「ノート e-POWER」を展示した。ヤングタイマー車は、20代~30代の若者だけでなく、青春の1台として思わず「おっ!」となる読者も多いのではないだろうか。 さらにブースでは、書籍の装画や企業広告などで引っ張りだこのイラストレーター、げみさんの巨大イラストを展示。春をテーマに「これまで続いてきた道と、これからもどこまでも続いていく道」を表現したオリジナル巨大イラストが展示に華を添えている。 なお、アンケートやSNS投稿を行うと、先着でげみさんがデザインしたオリジナルポストカードや缶バッジをプレゼントする企画も実施していてこちらも人気となっていた。 ◎あわせて読みたい: 【ホンダ】MTスポーツにこだわるシビックRSの系譜を辿るホンダは「自由な移動の喜びをもっと楽しく」と題し、ホンダを代表するモデルの「シビック」を中心に出展。「サンセットオレンジ」が眩しい初代RSから、全日本ツーリングカー選手権で活躍した3代目シビック、そして「東京オートサロン2024」でサプライズ公開された「シビックRSプロトタイプ」が展示されている。 シビックRSプロトタイプは、6MTを装備したスポーティグレードで今秋発売が噂されているモデル。フロントグリルのレッドのRSバッヂがスパルタンな印象を抱かせるが、RS=ロードセーリングという意味で、トップモデルの「シビックタイプR」と差別化を図り、こちらはあくまでも走りの気持ちよさを追求したライトスポーツな仕様を目指している。 ◎あわせて読みたい: 【マツダ】ロータリーの未来には期待しかない!マツダは、「ロータリースポーツカーコンセプトの歴史と未来」をテーマに、「ジャパン・モビリティショー2023」でセンセーショナルなデビューを飾った「MAZDA ICONIC SP(アイコニックSP)」や、「RX-8」の原型ともなった「RX-EVOLV」、ロータリーエンジン搭載のスーパーカーコンセプト「RX500」を展示した。 1967年に世界で初めて量産化したロータリーエンジンは、マツダの魂とも言える存在。RX-8の販売終了後、一時その歴史は途絶えてしまっていたが、昨年「MX-30 ロータリーEV」として華麗に復活。さらに、アイコニックSP市販化の噂など、「飽くなき挑戦」の象徴として、マツダはロータリーの炎を再燃させている。アイコニックSPも近くで見ることができ、クルマ好きならぜひ訪れたいブースとなっている。 ◎あわせて読みたい: 【三菱】輝かしいラリーの栄光に酔いしれるかつてWRCやパリ-ダカールラリー(パリダカ)で隆盛を極めた三菱。その後しばらくモータースポーツの世界から遠ざかっていたものの、日本にも導入され大きな話題となったピックアップトラック「トライトン」で「アジアクロスカントリーラリー(AXCR)」に挑戦するなど、徐々にかつての勢いを取り戻しつつある。 そんな三菱は、「モータースポーツへの挑戦の歴史」をテーマに、2002年のダカールラリーで総合優勝した「パジェロ」、1992年のWRCアイボリーコーストラリーで総合優勝を飾った「ギャランVR-4」、2001年にモンテカルロラリーにて優勝した「ランサーエボリューションVI」といったラリーマシンや、栄光の礎を築いた初代パジェロ、“最後のランエボ”として同シリーズの集大成となった「ランサーエボリューション Final Edition」を出展。ラリーと市販車の技術開発が密接に結びつく同社ならではの展示も見どころだ。 しかも、このランサーエボリューション Final Editionは実際に会場で販売も行わている(初日のお昼には売約済み)のも、オートモービルカウンシルならではと言っていいだろう。 そのほか、三菱のラリー史で輝かしい功績を残し、先日惜しくもこの世を去ったレジェンドドライバー篠塚建次郎氏を讃える展示も必見となっている。 ◎あわせて読みたい: 【ポルシェ】ライフスタイルとしてブランドを愉しむ押しも押されぬスポーツカーのトップブランドの1つであるポルシェは、オートモービルカウンシルならではの展示として、ライフスタイルを中心に出展。ポルシェ由来のアイテムを取り揃えたポルシェライフスタイルより「ターボNo.1コレクション」という新コレクションをお披露目した。 「ターボNo.1コレクション」は、ポルシェ創始者の娘であるルイーゼ・ピエヒの70歳(1974年)の誕生日に贈られた「911ターボ」からインスパイアされたコレクション。贈られた「911 Turbo Nr.1」は、シルバーメタリックのボディに、赤いインテリア、細部にクラシカルなタータンチェック柄が施されており、今回公開されたコレクションは同車のモチーフがふんだんにあしらわれている。 さらに会場では、モチーフとなった「911 Turbo Nr.1」を原点とするシルバーメタリックのボディに赤いインテリアの「ポルシェ911ターボ(1989年式 Gモデル)」を展示したほか、3月に行われた東京マラソンで先導車を務めた電動スポーツモデルの「タイカン」、ラリーデザインパッケージの「911ダカール」など、同ブランドの過去から未来までを体感できるブースとなっている。 ◎あわせて読みたい: 【マセラティ】カーデザインの巨匠ガンディーニを偲ぶ先日東京で開催された電気自動車の世界最高峰レース「フォーミュラE 東京 E-Prix」で優勝を飾ったマセラティ。孤高のイタリアン・スポーツラグジュアリーメーカーとして名高い同社だが、近年はコンパクトSUV「グレカーレ」が高い評価を獲得するなど勢いに乗る。 そんなマセラティは、ラグジュアリーメーカーならではの特注オーダーシステム「フォーリセリエ」をアピールする。フォーセリエはイタリア語で「特注品」を意味し、エクステリアカラーやインテリアトリムなど幅広いオプションから選択可能で、自分だけのオリジナルな1台を作ることができるそうだ。 ブースには、フォーセリエが施された特別な「グレカーレ」と、特別カラーの第4世代「クアトロポルテ」の2台を展示。 この第4世代クアトロポルテは、カーデザインの巨匠で3月に逝去したマルチェロ・ガンディーニ氏の作品。低いフロントノーズやハイデッキのリアエンドなど同氏が多用したモチーフを随所に見ることができる。 なおオートモービルカウンシル24の会場では、主催者展示としてガンディーニ氏の追悼展も合わせて開かれている。ガンディーニ氏が手がけたランボルギーニ「ミウラ」や「カウンタック」、「エスパーダ」、ランチア「ストラトスHF ストラダーレ」、「ディーノ308GT4」など、カーデザイン界に衝撃を与えたマニア垂涎のお宝車両を拝むことができ、こちらも必見となっている。 【BYD】BEVの未来と勢いを感じるヘリテージを感じる展示が多い会場内で、少し異色な存在となるのが中国の自動車メーカーであるBYD。昨年に引き続きの出展となる同社だが、今年はコンパクトSUVの「ATTO3」と、まもなく販売が開始される「シール」を展示した。 現在、電気自動車の販売で世界イチの規模にまで成長した同社だが、日本での歴史はまだ浅い。しかし着々と知名度は向上してきており、今回の展示車両は、ブラック一色に統一され上品で洗練された印象を抱かせる。まだまだBEV普及率の低い日本だが、新時代の到来を十分に予感せる内容となっていた。 ◎あわせて読みたい: メーカー以外にも注目展示が盛りだくさん!さらには、アイルトン・セナ没後30年の特別企画やVW「ゴルフ」の50周年記念展示なども見どころ。 自動車メーカー以外にも、フランスのタイヤメーカーであるミシュランはクラシックタイヤから最新の乗用車向けタイヤ、さらにはキャップやTシャツなどのグッズも展示していた。ミシュランのコレクションはどれもファッショナブルなデザインのものが多く、思わず買いたくなってしまうようなものばかりだった。 ほかにも、様々なビンテージカーショップが軒を連ね、会場では歴史的なお宝モデルにプライスタグが付き実際に商談ができたりと、クルマ好きなら誰もが心躍る空間に。当日券もあるので、気になる方は足を運んでみてはどうだろうか。 ◎あわせて読みたい: ++++++++++++++++++ <オートモービルカウンシル2024 概要> |
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