レクサス「RX」と「NX」の長～い納期に劇的変化が！ いつ買うのがベストか考えた

RXとNXの“年単位”の納期に異変あり！

レクサスのラインナップのなかでも随一の人気を誇る「RX」と「NX」。

現行モデルの登場は、RXが2022年11月、NXが2021年10月となっていますが、どちらも発売直後に年単位の長納期となるなど、入手困難なモデルの代表格とされていました。

しかし現在は発表から一定の期間が経過したこともあり、当時とは事情がかなり変わっているようです。両SUVの現状を調査してみました。

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現在の納期は3～4カ月前後

都内のレクサス販売店関係者によれば、2024年2月現在のRXとNXの納期は、グレードによって多少の差はあるものの、おおむね3～4か月前後となっているようです。

また、在庫車もわずかに存在しているため、グレードや仕様にこだわらなければ即納が可能なケースもあるといいます。

つまり、発売当時のような状況はすでに解消されていることがわかります。

では、なぜRXとNXの納期は劇的に改善したのでしょうか？

前出の担当者は次のように話します。

「発売から時間が経ったことで需要が少し落ち着いたというのもありますが、最大の要因は供給体制が改善したことにあると思います。

年単位の長納期となってしまっていた時は、そもそも部品の供給が滞っていたために工場のラインも十分に稼働できていませんでした。

それがいまでは、ラインをフル稼働して生産できるようになりました。

また、最近では日本への割当台数も増えたため、以前ほどお待たせすることなく納車ができるようになりました。

バックオーダーを順調に消化しているので、今後はさらに短い時間でお届けできると思います」

なお、それ以外のモデルの納期もおおむね3か月～4か月程度と順調に改善傾向にあるといいます。

ただし、「LX」に関しては依然として受注停止状態が続いているようです。

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RXやNXが目立たなくなったもうひとつの理由

一方、RXとNXの納期が短くなっているのにはもうひとつ大きな理由があるという指摘もあります。

それが、このカテゴリーには強力なライバルが非常に多いという点です。

RXとNXが属するミドルクラスからアッパーミドルクラスのSUVは、グローバルで非常に人気の高いカテゴリーであり、世界中の自動車メーカーがしのぎを削っています。

さらに、レクサスは国産車と輸入車の両方が競合となるため、ライバルはさらに増えることになります。

たとえば、RXとNXの登場以降で見ると、国産車だけでも日産 エクストレイル、マツダ CX-60、トヨタ クラウンクロスオーバーやクラウンスポーツ、ホンダ ZR-Vなどといった話題のモデルがこのカテゴリーに登場しています。

それにくわえて、輸入SUVには直接の競合となるモデルがひしめいています。

このように「話題のクルマ」が多く登場するカテゴリーだからこそ、特定のモデルが圧倒的な人気を保ち続けるのが難しいのが実情です。

また、RXやNXの発売当初にあった超長納期のイメージが一部のユーザーに定着してしまったことで検討層の一部がライバルに流れ、受注が落ち着いてしまったという側面もあるようです。

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2024年中に2台ともマイナーチェンジか

発売当初のような爆発的な話題性はないものの、RXやNXが優れたクルマであるということは変わりありません。

むしろ、唯一のネックとも言える長納期が改善されたことで、ますます死角がなくなったととらえることもできます。

また、RX、NXともに2024年内にマイナーチェンジがおこなわれることが予想されています。

それぞれ、内外装の変更にくわえて、最新の安全運転支援システムが搭載されるなどの改良がおこなわれる見込みです。

詳細については不透明な部分も多いものの、RXとNXがレクサスを支える屋台骨であることを考えると、確実かつ着実な改良となることは明白です。

ただ、マイナーチェンジによって受注が集中すると、納期が長くなってしまうことが予想されます。

そう考えると、納期優先なら現行モデル、納期に余裕があるならマイナーチェンジ後のモデルをねらうというのが、ベターと言えるかもしれません。

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<終わり>

＜写真：レクサス、トヨタ、日産、ホンダ、マツダ＞