ロシア侵攻の影響が盗難車ランキングにも波及中!日本損害保険協会が「2022年自動車盗難事故実態調査」の結果を発表しました。この上位ランキングを見れば今どのモデルが盗まれやすいのか一目瞭然。さっそく最新の盗難車ベスト10をチェックしていきましょう! 10位:レクサスES|ロシア事情で兄貴分のLSに代わってランクイン10位は38件の「レクサスES」(602万円~728万円。以下すべて現行モデルの新車価格)。過去3年で初めてのランクインですが、その代わり兄貴分の「レクサスLS」はランク外となりました。 これは、最大市場のロシアへ、新車、中古車問わず600万円以上の高級車が輸出禁止となるなか、中古価格が規制以下のモデルの人気が高まったためと思われます。 >>レクサスESのカタログ情報をチェックする 9位:トヨタC-HR|生産終了も発表されたが…意外な盗難率9位は43件の「トヨタC-HR」(239万2000円~315万5000円)で、こちらも過去3年でランキング初登場。 その理由は、これまた国産車の供給が滞り経済も停滞傾向にあるロシアのニーズ変化の影響と思われます。ちょうど、7月下旬での新車の生産終了が発表されたところですが、皮肉にも中古車の人気は足元で高まっている模様です。 >>C-HRのカタログ情報をチェックする <写真:トヨタ C-HR> 8位:トヨタ アクア|大衆車でも油断できない時代に!8位は55件の「トヨタ アクア」(199万7000円~259万8000円)。アクアもES、C-HRと同じく過去3年でランキング初登場ですが、そもそもこうした普及価格帯のハッチバックが顔を出すこと自体、今までには見られなかった傾向でしょう。 これまたロシアからの強い引きがありそう。「ウチのクルマは大衆車だから」などと油断していると痛い目を見るかもしれません。 >>アクアのカタログ情報をチェックする 7位:トヨタ クラウン|上位常連だが現行型の台数推移に注目7位は72件の「トヨタ クラウン(マジェスタ、エステート、アスリートを含む)」(435万円~640万円)。国産高級車の代名詞でもあるクラウンですが、ランキングは2020年4位、2021年5位と次第に下がっています。 ただし、賛否両論を湧き起こしている新型の販売開始は昨年9月なので、今後ランキングが上がるか下がるか、要注目ではないでしょうか。 >>クラウンクロスオーバーのカタログ情報をチェックする <写真:トヨタ クラウン(先代モデル)> 6位:トヨタ ハイエース|ビジネスユースで上位常連!6位は83件の「トヨタ ハイエース(レジアス、グランビアを含む)」(239万2100円~375万5500円)で、いよいよ常連のお出ましといった感がある。 ハイエースは、いわゆる一人親方のように仕事で使っているオーナーも多いはずで、盗まれればビジネスにも影響大。それゆえ、盗難対策には一段と気を配りたいところだ。 >>ハイエースワゴンのカタログ情報をチェックする <写真:トヨタ ハイエースワゴン> 5位: レクサスRX|新型が人気で中古車ニーズ≒盗難率が高まる5位は90件の「レクサスRX」(664万円~900万円)。前年から2ランクアップの背景には、フルモデルチェンジした新型が、部品不足でお金を払っても買えないモデルになったため、程度の良い中古車へのニーズが高まったことがあると思われる。 >>RXのカタログ情報をチェックする <写真:レクサス RX(先代モデル)> 4位: レクサスLX|ランクは下がったが恐怖の盗難率4位は156件の「レクサスLX」(1250万円~1800万円)。前年、前々年は3位だったため、ランクは下がった格好だが、156件という件数は前年と同数で元々それ程販売台数が多くない高額モデルとしては驚異的と言っていい。オーナーは常に誰かが狙っていると考えた方が良さそうだ。 >>LXのカタログ情報をチェックする <写真:レクサス LX> 3位:トヨタ アルファード|ベスト3入りの理由はヴェルファイアいよいよここからが表彰台だ。3位は、「トヨタアルファード」(359万7000円~775万2000円)。前々年の5位、前年の4位からランクを上げてきたが、これまでは兄弟車「ヴェルファイア」もランクインしており、それを合わせるといずれの年も3位となる。 これは、2021年のマイチェン以降ヴェルファイアの販売が減少したため、低走行車を狙う盗難犯のターゲットもアルファードに絞られたことが背景にあるのだろう。 >>アルファードのカタログ情報をチェックする <写真:トヨタ アルファード> 2位:トヨタ プリウス|新型はさらに盗難率が上がる可能性2位は282件の「トヨタ プリウス」(320万円~460万円)。前年は2位、前々年は1位と常にトップを狙う被害数となっているが、これは新型の開発に当たり、売れ行きが厳しいこともあって豊田社長が「タクシー専用車にしちゃえば」と言ったという逸話からは、考えられない悪しき人気ぶり。 登場したばかりの5代目モデルは、スタイリッシュなデザインで納期1年半とも言われているから、運良く手にした方は絶対に気を抜かないでほしい。 >>プリウスのカタログ情報をチェックする <写真:トヨタ プリウス(先代モデル)> 1位:トヨタ ランドクルーザーそして、ワーストとなる1位は、誰もが想像するとおり、450件の「トヨタ ランドクルーザー(プラドを含む)」(510万円~770万円)。前年に続いて首位となったほか、件数が100件以上増えていることにも注目したい。 件数急増は、納期5年とも言われる新型の登場と、海外市場での人気ぶりが背景として考えられる。メーカー側が先手を打って新搭載した指紋認証システムの効果はどの程度何か気になるところ。ちなみにいまだ新型の中古車は2000万円近いプレミア価格が付いているから、残念ながら今後も盗難件数は高止まりすることが想定される。 >>ランドクルーザーのカタログ情報をチェックする <写真:トヨタ ランドクルーザー(200系、先代モデル)> 以上、2022年の盗難車ベスト10を振り返ってみた。盗難のターゲットは中古車市場のニーズに沿って変わっていくから、自分のクルマは大丈夫と思わず、必要ならハンドルロックを付けるなど対策を徹底したいところだ。 |
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