マツダ2が改良。今後はどうなる?>>マツダ2の燃費・スペック詳細はこちら デビューから8年以上が経過2023年1月27日、マツダはコンパクトカー「マツダ2」の大幅改良モデルを発表しました。 「好きを探せる相棒」をコンセプトに開発されたという今回のモデルでは、マツダ2の前身である「デミオ」にかつて設定されていたスポーティグレード「スポルト」の名が復活したことが大きなトピックです。 また、ボディカラーとルーフフィルム、ドアミラーの組み合わせにより、全198通りのカラーコーディネーションが選択できるグレード「BD」をラインアップするなど、グレード体系が一新されました。 >>マツダ2の価格・スペック詳細はこちら 一方、現行のマツダ2は2014年にデミオの名で登場して以来、すでに8年以上が経過しています。 「魂動 -Soul of Motion」による流麗かつ立体的なデザインや、クラス唯一のクリーンディーゼルエンジンをラインナップするなど、マツダ2ならではの強みは健在であるものの、コンパクトカーというカテゴリーのなかでは年々存在感が薄くなっているのも事実です。 実際、2022年の新車販売台数ランキングを見ると、マツダ2は乗用車全体の25位となっています。26位にランクインしているスバル「インプレッサスポーツ」をかろうじて上回ってはいるものの、1位のトヨタ「ヤリス」(ヤリスクロスを含む)、3位の日産「ノート」(オーラを含む)、9位のホンダ「フィット」、23位のスズキ「スイフト」といったライバルの後塵を拝しています。 >>インプレッサの価格・スペック詳細はこちら また、インプレッサスポーツはすでに新型が発表されており、2023年はさらに上位にランクインすることが予想されます。大幅改良が行われたとはいえ、こうした強力なライバルに対しマツダ2が対峙するのは決して簡単なことではありません。 >>脱“スポーツ”! インプレッサ日本仕様プロト初公開 さらに、マツダのラインナップのなかでもマツダ2の存在感は薄れつつあります。かつてはマツダ車のなかで最量販車種だったマツダ2ですが、2022年には中型SUVの「CX-5」にその座を奪われています。 >>CX-5の価格・スペック詳細はこちら 苦戦の要因は「経済性」と「実用性」かマツダ2が苦戦している背景にはいくつかの要因がありますが、そのひとつがハイブリッドモデルが設定されていないという点です。 コンパクトカーを求めるユーザーの多くは燃費を重視すると言われていますが、マツダ2の燃費はクリーンディーゼル車でも19.2km/L~21.6km(WLTCモード)となっており、30km/Lを超えるヤリスやフィットのハイブリッドモデルと比べると、燃料代の安い軽油を使用することを差し引いても、数値上は見劣りしてしまいます。 >>ヤリスハイブリッドの燃費・スペック詳細はこちら また、独自のインフォテイメントシステムである「マツダコネクト」の使い勝手や、後部座席の居住性の低さなど、ユーザーからはマイナスの声も聞かれます。 >>マツダ2のユーザーレビュー・専門家の評価はこちら このように、マツダ2のデザインと走りはライバルをしのぐものがある一方、コンパクトカーに求められる経済性や実用性という点が課題となっているのが実情です。 次期型はロータリーかBEVに?こうした課題を根本的に解決するためには、やはりフルモデルチェンジを行うしかありません。 現時点では、マツダ2の次期型に関する公式なアナウンスはありません。しかし、2023年1月13日に欧州で公開されたロータリーエンジンを組み合わせた新開発のハイブリッドシステムは、次期マツダ2の姿を占うものとなりそうです。 >>【ロータリー復活】MX-30 R-EV公開。発電に特化、PHEVとして登場 「e-SKYACTIV R-EV」と名付けられたこのハイブリッドシステムは、発電専用のロータリーエンジンから得られた電力を用いてモーターを駆動します。今回発表された「MX-30 e-SKYACTIV R-EV」では、17.8kWhのリチウムイオンバッテリーを採用し85kmのEV走行を可能としているほか、ロータリーエンジンのための50Lの燃料タンクが組み合わされています。 >>MX-30の価格・スペック詳細はこちら この新開発のハイブリッドシステムは、ロータリーエンジンを採用することによるコンパクトな設計を特長としており、次期マツダ2などへの搭載も期待されます。 ただ、MX-30よりもコンパクトなマツダ2に搭載するためには、プラットフォームを大きく変更する必要があると見られます。 しかし、マツダはCX-60に代表される新世代のラージ商品群の投入を進めており、コンパクトカーのラインナップを拡充することで販売台数を増やすという戦略は、現在のマツダとは真逆のものです。そうなると、マツダ2は、当面の間は現行型を“延命”し続けるしかありません。 >>CX-60の価格・スペック詳細はこちら 一方で、マツダ2には東南アジアや南米などの新興国での需要もあるため、すぐに生産終了となる可能性は低いと見られます。実際、マツダ2と同じプラットフォームを採用している「CX-3」は2022年8月をもって国内生産を終了し、タイ生産へと切り替えられています。 >>CX-3の価格・スペック詳細はこちら 新興国で生産されたコンパクトカーの日本導入は、日産「マーチ」や三菱「ミラージュ」などの事例がありますが、両車とも日本での販売を終了してしまいました。 >>マーチの詳細はこちら マツダ2も新興国からの輸入となれば、国内のユーザーにとっては魅力の薄いモデルとなってしまうかもしれません。 いずれにせよ、今回マツダ2が大幅改良されたことで、今後1~2年は現行型が継続することが確定的となりました。それ以降については、ハイブリッドシステム「e-SKYACTIV R-EV」の搭載や、開発中の「SKYACTIV EV専用スケーラブルアーキテクチャー」の商品として、2025年以降に登場することがマツダ2存続のカギとなりそうです。 >>マツダ2の燃費・スペック詳細はこちら |
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