XM、M2、そしてM4CSL…Mが怒涛のニューモデルラッシュ今年、創立50周年を迎えるBMW M社の現在の活動は非常に華々しい。昨年の「M3」&「M4」の導入に始まり、750馬力のハイパー電動SUV「XM」、そして近日レポート予定の新型「M2」とニューモデルラッシュは枚挙に暇がないほどである。 5月中旬には北イタリアで開催されたBMWがスポンサードするイベント「ヴィラ・デ・ステ・コンクール」では「M4CSL」のワールドプレミアを行った。 CSL(コンペティション、スポーツ、ライトウエイト)を標榜するこのモデルはM4ベースのロードゴーイングレーサーで、そのルーツは2003年に登場した「M3CSL」(E46)である。 この一般公開に先立って、ミュンヘン郊外のシークレットスタジオでの個別取材が許されたので、その模様をここでお伝えしよう。 >>BMW M4のおすすめグレードとユーザーの評価を見てみる 徹底的な軽量化でM4コンペティションより100kg軽量にM4CSLはフローズンブルックリングレーと名付けられた明るいグレーのボディに、歌舞伎役者のくまどりのような黒と赤のラインが特徴的なカラートリムで舞台に佇んでいた。大型キドニーグリルはメッシュが廃され、大きな開口部には補強バーがはめ込まれている。 ヘッドライトは黄色に輝くレーザーライトで、リアライトも量産車世界初のレーザーライトだが、リアは真っ赤な細長いラインデザインである。 ボディは徹底的な軽量化が行われており、ボンネット、ルーフ、ダックテールデザインのトランクリッド、エアスプリッターなどのエアロパーツや、スポーツシートなどもカーボン製。さらにブレーキディスクはカーボンセラミックコンポジット製、チタン製エグゾーストシステムや軽量鍛造ホイールを含むシャーシ系、そしてリアシートや防音材などを取り外す事によってM4コンペティションよりも100kg軽く、空車重量は1625kgに収まっている。 またラバーマウントに代わってピロボールが組み込まれたシャーシと組み合わされるタイヤは前275/35ZR19、後 285/30ZR20とミックスサイズのミシュラン・パイロット・スポーツ・カップ2である。ただし、日常使用を重視するオーナーにはパイロット・スポーツ4Sも選択することができる。 >>BMW M4のおすすめグレードとユーザーの評価を見てみる 0-100km/h加速は3.7秒。4WDバージョンは存在せずカーボン製のスポーツシートに収まりキャビンを観察するが、そこはまさにコンペティションの世界で、12時の位置にセンターマーカーが入ったアルカンタラ仕上げのスポーツステアリング、カーボン製コンソール、振り返ると取り払われたリアシートに代わってヘルメットが2個入るバゲージコンパートメントになっている。 アルミ製の補強バーがめぐらされたエンジンルームに搭載されるパワートレーンは「S58」、すなわち3リッター直列6気筒ツインターボで最高出力はベースモデルM4コンペティションのプラス40馬力で550馬力、最大トルクは650Nmと変わらない。 組み合わされるトランスミッションは8速オートマチックで後輪を駆動、4WDバージョンの「xDrive」は存在しない。発表されているダイナミッ性能は0-100km/h加速が3.7秒、0-200km/hは10.7秒、最高速度は307m/hに達する。M社によればニュルブルクリンク北コース(20.6km)のラップ・タイムは7分15秒677で量産BMWの中では最速を誇る。 >>BMW M4のおすすめグレードとユーザーの評価を見てみる 本国では即完売。興味があるならメーカーや代理店に急げクローズドサーキットむけの本格的なMチューニングを与えられたM4CSLだが、もちろん全世界の公道を走行可能なホモロゲーションを獲得しており、限定1000台で各国の市場に送り込まれる。 ドイツでは5月から予約注文が始まったが、16万5200ユーロ(19%付加価値税込み;日本円でおよそ2200万円)という価格にも関わらず、割り当て台数の150台が即完売してしまった。 現在までに入手した情報によればアメリカ(250台)、英国(100台)で、残念ながら日本向けの台数は確認できなかったが、残りの500台の内、少なくともその10%は割り当てられる可能性が高い。興味がある方は、可処分所得をチェック、すぐにBMWジャパン、あるいは近くの代理店に直行すべきだ。 >>BMW M4のおすすめグレードとユーザーの評価を見てみる >>BMW M3のおすすめグレードとユーザーの評価を見てみる >>BMW M4の中古車相場をグラフで見てみる 取材:アレキサンダー・オーステルン |
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