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48Vシステム搭載の新型メルセデスGLEは初採用アクティブサスで走りが変わる

2018-12-16 09:00| post: biteme| view: 592| コメント: 0|著者: 文:木村 好宏/写真:Kimura Office

摘要: 累計販売は200万台に達するモデル メルセデス・ベンツは1996年のフランクフルト・モーターショーにおいて、ドイツ・プレミアムブランドとしては最初のSUVをAAV(All Activity Vehicle)という名称で世界初公開した。 ...

48Vシステム搭載の新型メルセデスGLEは初採用アクティブサスで走りが変わる

累計販売は200万台に達するモデル

メルセデス・ベンツは1996年のフランクフルト・モーターショーにおいて、ドイツ・プレミアムブランドとしては最初のSUVをAAV(All Activity Vehicle)という名称で世界初公開した。これはBMW X5より2年も早い。さらに、この種の車の最大市場である北米マーケットを睨んで、アラバマ州のタスカルーサに工場を建設、そこから地元のみならず世界市場にもMクラスを出荷したのである。

ところがこの「Mクラス」にBMWからクレームが付いた。「M」はM3やM5などで知られるようにBMW M社がすでに商標登録をしていたのであった。そこでこのモデルは正式には「MLクラス」と改名することで決着が付いた。しかし結局、巷では呼び易いMクラスが定着してしまい、実質的にはメルセデスが得をする形になってしまった。

MLクラスはフレームの上に懸架されたセパレート・ボディであった。それは北米市場のほとんどのSUVがピックアップ・トラックをベースにしており、オフロード走行はもちろん、牽引などタフな目的にも使用される可能性が高かったからである。またこのMLにはSUVとしては世界で初めてESPが標準装備されたが、これは重心位置が高くリジットアクスル装備のこのモデルが、エルクテストで転けたAクラスの二の舞にならないように、と配慮した結果である。

MLクラスは予想通りアメリカを中心に大ヒットして今日のメルセデスSUVファミリーの礎となった。現在では家族も増え7機種を数えるメルセデスSUVは昨年だけで80万5千台、21年間の累計では500万台が販売されている。今回フルモデルチェンジを受けたGLEは4世代目に当たるMLクラスの直系で、このモデルだけで累計200万台に達している。

メルセデスSUV初の48Vシステムを搭載

ニューGLEのデザインはメルセデスSUVファミリーの相似形で、特にフロントは二本の眉のようなドライビング・ライトが特徴である。一方リアクォーターは初代の面影を残したラップラウンド・デザインでボディカラーに塗装された幅広のCピラーにリアクオーター・ウィンドーが抉られ、その後方はブラックアウトされている。また後述するように明らかに一回り大きくなったにも関わらず空力特性の改善にも配慮しCd値は0.29まで下がった。これは初代MLクラスのW163(Cd値 0.39)と比べるとなんとコンマ1の開きがある。

一方インテリアはドライバーの正面に2枚の12.3インチ・マルチメディア・ディスプレイが並び、ここにはもちろん最新のMBUX(メルセデス・ベンツ ユーザー エクスペリエンス)が装備されている。すでにご存知と思うが、このシステムでは「ヘイ、メルセデス」で起動させ、「エアコンの温度を下げて!」などの車に関する指示の他に、スマホ、例えばアイフォンのシリ(Siri)のように「アメリカの大統領の名前は?」などと質問することもできる。

また何よりも改善したのはキャビンの広さである。全長を105mm、ホイールベースを80mm延長させた結果、2列目の足元の広さはもちろん、オプションの3列目の2席もかなり使えるようになった。またトランクルームは通常では630リットルと48VバッテリーやDC/DCコンバーターのおかげで旧型よりも60リットル狭くなったが、リアシートを全部倒した状態では45リットル増大して2055リットルとなっている。

もう一つ、このGLE450 4MATICでメルセデス・ベンツはSUVとしては初めて48Vのオンボードパワーサプライを装備した。270kW(367PS)と500Nmを発生する3L直列6気筒エンジン(M256)のクランクに直結しているISG(インテグレーテッド・スターター・ジェネレーター)が電力を発生、DC/DCコンバーターを介して48Vバッテリーに蓄電する。

このISG自体はブースター機能があって、スロットルを踏み込んだ間、16kW(22PS)と250Nmのトルクでエンジンをアシストする。同時にアイドリングストップからの非常にスムースな再スタートも行う。またコースティング走行時にはハイブリッド・モデルのようにエンジンが停止する。もちろんウォーターポンプやエアコンはベルトレス、すべて電気モーターでオンデマンドに駆動する。メルセデス・ベンツが目指すのは完全なベルトレス・エンジンである。

9速オートマチックと組み合わされたこのGLE450 4MATICの燃費は100km走行あたり9.4~8.3L、二酸化炭素発生量は214~190g/kmと発表されており、エミッション・クラスはユーロ6d Tempとなる。

ディーゼルも諦めてはいない

一方、メルセデス・ベンツはディーゼルを諦めてはおらずGLEシリーズに3種類のディーゼル・エンジンを用意している。GLE400d 4MATICに搭載されている3L直列6気筒ディーゼル(OM656)は243kW(330PS)と700Nmを発生、燃費は100kmあたり7.5~7.0L、二酸化炭素排出量は199~184g/kmである。一方同じく3L直列6気筒ディーゼルを搭載したGLE350d 4MATICは200kW(272PS)、600Nmを発生、燃費は100kmあたり7.5~7.0L、二酸化炭素排出量は199~184g/kmとなる。

この2種の3Lディーゼルはエンジンルーム内とアンダーフロアに合計2基のSCRを装備している。開発担当のDr.ツィガンは「まるで化学工場を背負っているようなもの」と語っていた。この2モデルは2020年から発行される排気ガス規制ユーロ6dをすでにクリアしている。

GLE300d 4MATICに搭載されるのは2L 4気筒ディーゼルで180kW(245PS)と500Nmを発生、燃費は100kmあたり6.4~6.1L、二酸化炭素発生量は169~161g/kmとなる。またこのエンジンの排気ガス規制レベルはユーロ6d Tempに止まる。

Eアクティブ・ボディ・コントロールを初設定

ガソリンエンジン搭載モデルGLE450に搭載されている48Vのオンボード・ネットワークで初めて可能になったのがEアクティブ・ボディ・コントロールである。エアマチック(エアサスペンション)とアクチュエーターの組み合わせで各車輪ごとのバネとダンピングフォースを自在に可変させることが出来る。それもロールだけでなくピッチング、またそれもカメラによる路面撮影認知(ロードサーフェス・スキャン)機能によってコーナリング中の姿勢制御も可能である。さらにロッキング・モードでは車体を上下に揺らすことによって砂地や泥濘地でスタックしてしまった状態からの脱出も可能にする。

このGLEはダイナミック性能、進歩的なシャーシ、そして近未来を先取りしたユーザー・エクスペリエンスなど、非常によくできたSUVである。また価格もGLE450 4MATICで7万2千650ユーロ(ドイツの19%付加価値税込み約980万円)と、例えばSクラスと比べると比較的安い。賢く、若いSクラス・オーナーはもちろん、乗降性などを考えると最近「よいしょっと!」という言葉が多くなった叔父さん社長もこっちを選んだ方が賢明かもしれない。黒塗りのGLEも悪くはないと思う。


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