お洒落な外国人に人気の「ゆず」がイメージにトヨタ自動車の米国部門からスペシャリティクーペ「GR86」の限定仕様「Yuzuエディション」が発表された。“Yuzu”は和食でおなじみの柚子に由来し、その名のとおり濃い目のイエローに塗られたボディが眩しい。ここでは、ボディカラー以外にも特別装備が与えられているGR86 Yuzu エディションの特徴に迫ってみたい。 >>GR86ゆずの内外装のディテールをギャラリーで見る 国内市場では、クルマ、しかもスポーツカーのボディカラーに和食の食材名を持ってくるのは想像が付かないが、実は食材の柚子は意外なほど外国人受けがよく、米国でも流行に敏感な層にはイケてる言葉に響くようだ。 その証拠にYuzuが86のボディカラーに採用されるのはこれが初めてではなく、先代86の米国版「サイオン FR-S」の限定仕様「リリース・シリーズ1.0」が同じYuzuカラーにペイントされていた。 2014年に1500台限定で販売されたこのリリース・シリーズ1.0は、特別なエアロキットやエキゾーストで武装しており、どうやらYuzuという言葉は彼の地では特別感あるものとして受け入れられているらしい。 ちなみにイエローのボディカラーという点では、GR86先代で「イエローリミテッドエアロパッケージ」として国内で展開されたことがある。 一応付け加えておくと、トヨタが北米の若年層向けに展開していたサイオンは既に消滅してしまったので、今は米国の86はトヨタブランドで販売されている。 |あわせて読みたい| ザックス&ブレンボほか豪華装備を多数採用機能面では、基本性能を底上げする特別装備が随所に採用されている。足元にはキャリパーがレッドに塗られたブレンボ製ブレーキや、ドイツのサスペンションブランド、ザックス製のダンパーが奢られ、Yuzuカラーとコントラスト映えするマットブラックの18インチホイールが外観を引き締める。 >>GR86ゆずの内外装のディテールをギャラリーで見る ちなみにブレンボブレーキとザックスサスペンションについては日本仕様の現行モデルにも設定はされているが、Yuzuエディションではそれらが標準装備されるのが羨ましい。 ほかに、GRロゴ入りのエキゾーストやボディキットもYuzuエディション独自の装備。プレスリリースを見る限り、228psを発生する2.4リッター自然吸気ガソリンエンジンに特別なチューン等はないようだが、他のグレードも含め2026年モデルに共通のアップデートとして、スロットルマッピングの見直しによるブリッピングのしやすさの向上や、よりダイレクトなスロットルレスポンスの実現などが挙げられているから、戦闘力の向上が期待できそうだ。 また、内装にもYuzuのモチーフはちりばめられており、ブラックを基調としたコクピットには各所にイエローのステッチが施され特別なモデルであることを訴えるほか、スポーツシートの表皮もスポーティなウルトラスエードとなる。 内外装ともなかなか魅力的な仕様に仕上げられているYuzuエディション。ちなみに米国での販売台数は860台限定と、サイオンのリリース・シリーズ1.0より大幅に少ない。 日本では音楽グループにもいるし、「ゆず」という発音のレトロマッチ感も悪くなさそうなYuzuエディション。ぜひ日本仕様にも設定して欲しいところだ。 (終わり) (写真:トヨタ) |あわせて読みたい| |
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