乗用車と商用車の“中間”を目指して開発された>>スズキ スペーシア ベースの詳細はこちら 軽乗用車のスーパーハイトワゴンであるスズキ「スペーシア カスタム」をベースに作られた軽商用車スズキ「スペーシア ベース」が、地味に売れています。 売れているといっても、直接のライバルであるホンダ「N-VAN」の約半分ぐらいの数ではあるのですが、ニッチなジャンルで月販約1500台のペースを維持しているのは「まずまず」と言っていいでしょう。このペースでいけば、スズキが目標としている年間1万台という目標販売台数は普通にクリアできるでしょう。 ここでは、そんなスペーシア ベースの特徴と魅力について、あらためて確認してみることにします。 >>スズキ スペーシア ベースの公式画像はこちら スペーシア ベースは、全車4ナンバー(小型貨物車)となる軽商用車。スズキには、普段づかいに向いている「スペーシア」と、アウトドア向きの「スペーシア ギア」という2種類の軽乗用スーパーハイトワゴンがあり、主に業務用向けのキャブオーバーバンである「エブリイ/エブリイワゴン」もすでにあります。スペーシア ベースは“それらの中間”を意識して開発された、「遊びに仕事に空間自在。新しい使い方を実現する軽商用バン」というコンセプトを持つ車です。 >>スズキ スペーシア ギアの詳細はこちら エクステリアは、フロントグリルやドアミラー&ドアハンドル、リアガーニッシュなどをブラックパールでペイントし、ブラック塗装のルーフレールやホイールなどと合わせて“道具感”を演出。そして荷室側面は、スペーシアではガラス窓となる部分を樹脂製のクォーターパネルに置き換えることで、これまた絶妙な“道具っぽさ”が演出されています。 インテリアも、専用アクセントカラー「グレイッシュブルー」によってタフさと道具感を表現し、オーバーヘッドシェルフやインパネ上部の収納などで使い勝手を強化。助手席の背もたれは前方に向けて水平に倒すことが可能で、その背面を軽作業に便利なテーブルとして使うことができます。 内外装デザインもなかなか素敵なスペーシア ベースですが、最大の特徴は、マルチボードと後席のアレンジにより「目的に合わせた室内空間を自由にアレンジできる」という点でしょう。 マルチボードは床面から165mm、290mm、430mmの位置にある3段の溝のいずれかにはめて固定するか、もしくは後席と荷室の間に立て掛けて、荷室を前後に隔てるという合計4パターンの使い方に対応。マルチボードを最上段に設置し、たたんだリアシートの背面を椅子にして座れば「デスクスペース」になり、中段モードでは何かと便利な「フラットテーブル」となり、下段モードにすれば、車中泊も可能なフルフラットスペースが誕生する――といった具合です。 スペーシア ベースに搭載されるパワーユニットは最高出力52psの直3自然吸気エンジンのみで、残念ながらターボ付きエンジンの設定はなし。トランスミッションは商用車化に合わせてベルトを強化したCVTとなっており、WLTCモード燃費はFF車の場合で21.2km/L、4WD車は19.9km/Lと公表されています。 運転支援装備に関しては、衝突被害軽減ブレーキや誤発進抑制機能(前方・後方)、車線逸脱警報機能、ふらつき警報、先行車発進お知らせ機能などのベーシックな機能は全車標準装備。上級グレードである「XF」には、アダプティブクルーズコントロール(全車速追従機能付き)がスズキの軽商用車として初採用され、こちらのグレードでは「全方位モニター用カメラパッケージ」を選ぶことも可能です。このほかLEDヘッドランプ&フォグランプは全車標準で、軽商用車では初となるサイドエアバッグも、全車に標準装備されています。 >>スズキ スペーシア ベースのユーザー画像はこちら 「XF」を選べばより幸せになれるかも>>スズキ スペーシア ベースの詳細はこちら 現在販売されているスペーシア ベースのグレードと価格は下記のとおりです。 ●GF(2WD)|139万4800円 >>スズキ スペーシア ベースのグレード一覧 標準グレードであるGFと上級グレードXFの違いは、前述したアダプティブクルーズコントロール(全車速追従機能付き)の有無のほか、GFにはスライドドアクローザー(後席両側)と後席右側ワンアクションパワースライドドアなどの設定がなく、インパネのUSB電源ソケットもなし。そして車内のオーバーヘッドシェルフと、ルーフ上のルーフレールも設定なしで、ホイールもアルミではなくスチールになるというもが、GFの主な特徴です。 パワースライドドアの有無やホイールの材質については「どちらでもいい」と言えるかもしれませんが、車としてのキャラクターから考えると、オーバヘッドシェルフとルーフレールは欲しいような気がします。またメーカーオプションである全方位モニター用パッケージが付けられないというのも、場合によってはGFの弱点になるでしょう。 基本的な装備に関してはXFとさほど大きな差はないGFですが、せっかく「自分の秘密基地」を手に入れるのであれば、約15万円をプラスしてでもXFを選ぶほうが、結局はより幸せになれるものと思われます。 >>スズキ スペーシア ベースのユーザー画像はこちら 2人で遊びに行きたいのであれば>>ホンダ N-VANの詳細はこちら スペーシア ベースのライバルとなるのは、スペーシア ベースと同様に「FFの軽スーパーハイトワゴンをベースに作られた軽商用車」であるホンダ「N-VAN」でしょう。 冒頭付近でも申し上げましたが、おおむねダブルスコアで売れているのはN-VANのほうであり、さらにN-VANには「ターボ付きエンジン」という、遠方まで遊びに行く際にはかなり便利な“装備”を選ぶことができます。それゆえターボ付きエンジンならではのパワーに魅力を感じるのであれば、選ぶべきはN-VANでしょう。というか、N-VANのなかでも「+STYLE FUN・ターボ」という、ちょっと高額なグレードを選ぶほかありません。 しかしスペーシア ベースの自然吸気エンジンも決して非力すぎるということはなく、軽量さが生かされたしなやかで安定感のある走りも、なかなかのモノであるといえます。またN-VANの助手席は「折りたたんでしまうこと」をそもそもの前提としている作りですが、スペーシア ベースのそれは運転席シートと同様の、普通にしっかり座れる作りになっています。 このあたりは優劣というよりも“狙いの違い”ですので、「だからスペーシア ベースのほうがイイ!」と言うことはできないのですが、それでも「自分1人で行くのではなく、2人で遊びに行きたい」ともしも考えているのであれば、N-VANよりもスペーシア ベースのほうが適任であるとはいえるでしょう。 >>ホンダ N-VANの詳細はこちら そして――まぁ商用車ですから当然なのですが――ややビジネスライクなビジュアルとなるN-VANに対し、スペーシア ベースはもう完全に「個人が、仕事ではなく主に遊びのために使う」という雰囲気が丸出しです。そのため、もしも私用メインで考えているのであれば、スペーシア ベースのほうが気分はアガるでしょう。 まぁすべては“一長一短”ですので、だからといってスペーシア ベースのほうが圧倒的に優れているというわけでもないのですが、スペーシア ベースという車が「アガるデザインと素晴らしい使い勝手を備えた、秘密基地的なナイス軽自動車」であることだけは間違いありません。 ご検討中の方は、そのまま行ってしまって何ら問題ないでしょう。 <終わり> >>スズキ スペーシア ベースの詳細はこちら >>スズキ スペーシア ベースの公式画像はこちら |
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