GRヤリスに2つの限定車が登場TOYOTA Gazoo Racing(TGR)は1月25日、FIA世界ラリー選手権(WRC)第1戦ラリー・モンテカルロにおいて、新型「GRヤリス RZ“High performance”」をベースに二人のWRCチャンピオンが監修した特別仕様車「Sébastien Ogier Edition(オジエ・エディション)」と「Kalle Rovanperä Edition(ロバンペラ・エディション)」を発表した。 2024年春頃に全国のGRガレージで抽選申込を開始し、それぞれ100台限定で販売する予定。抽選に先駆け、2月15日から18日に名古屋駅JRゲートタワー前広場において展示を予定しているという。 >>合言葉は「壊してくれてありがとう」。レースで鍛えられた新型GRヤリスの過激すぎる進化の中身 セバスチャン・オジエは、フランス出身のラリードライバーで、通算8度のドライバーズタイトルを獲得したレジェンド。2020年からTGRラリーチームに所属し、40歳を超えた現在でも、チームメイトとシートをシェアしながらWRCへの挑戦を続けており、発表会場となった地元ラリー・モンテカルロではこれまで9勝を上げ、今年は10勝目を目指し戦っている。 フィンランド出身のカッレ・ロバンペラは、プジョーや三菱のワークスドライバーとして活躍したハリ・ロバンペラを父に持つサラブレッド。運転免許を取得する前から氷上やクローズドコースで腕を磨き、12歳でラリーデビューを飾った逸話を持つ若き天才だ。2020年にTGRラリーチームに加入し、2022年には史上最年少でドライバーズタイトルを獲得、昨年は2連覇を達成した。 今回発表された2台は、「ラリーの現場でクルマを鍛え、成長させてくれるドライバー、その機会を与えてくださるすべてのチーム、主催者を含む関係者の皆様、そして、ファンの皆様へ敬意と感謝を伝えたい」というモリゾウ選手(豊田章男会長)の想いで開発され、両選手からのフィードバックを内外装変更や四駆制御に反映したモデル。成約者には特典として、特別体験プログラムの提供も予定されているという。 >>GRヤリスの価格・スペック詳細はこちら >>全国のサーキット・走行会・イベント情報がまとまった「みんカラサーキット」はこちら ドライバーの個性が反映された専用デザインデザインには、それぞれのドライバーの個性が反映された。 オジエ・エディションは、「マットステルスグレー」のボディカラーを採用し、新開発のCFRP製軽量ラリースポイラーを装着。40歳を超え今なお現役で活躍するレジェンドらしい、落ち着いたテイストの中に凄みを感じさせる仕様となっている。 事前に行われた取材会において、説明員に聞いたところ「遠くで見るとわからないけど、近くで見ると差がわかるようにしてくれ」とオジエ選手からリクエストをもらったそうだ。 さらに、特徴的な色は“セミマット”と呼ばれるやや光沢のあるマット色で、「GRMNヤリス」とも異なるといい、ラリースポイラーも近づくとカーボンだとわかるようなクリア塗装が施されている。 なおこのラリースポイラーは、GRMNヤリスのウイングの1番立てた状態と同じぐらいダウンフォースが効くそうで、シンプルな分軽く強度もあり、後々ディーラーオプションで販売することを考えているとのこと。 >>合言葉は「壊してくれてありがとう」。レースで鍛えられた新型GRヤリスの過激すぎる進化の中身 一方のカッレ・エディションは、対照的に最年少チャンピオンらしく派手で若々しい印象だ。 ボディカラーは、ロバンペラ選手のヘルメットデザインを担当したデザイナーによる「三色塗装」を採用し、こちらは“トヨタ品質”を担保するために、ラッピングではなく塗装で実現しているとのこと。さらに補修部品も用意するあたりがトヨタクオリティだ。 またリアには、GRMNヤリスにも採用されたCFRP製の可変スポイラーを装着し、空力特性を改善させた。 2台にはほかにも、フロントフェンダーにWRCチャンピオン獲得を記念したデカールを装着したほか、ステアリングのステッチはそれぞれの出身国の国旗に合わせるなど、細かな演出も加えられている。2台を見てモリゾウ選手も「ドライバーの個性が出ていて凄く面白い」と目を輝かせていたそうだ。 >>GRヤリスの価格・スペック詳細はこちら >>全国のサーキット・走行会・イベント情報がまとまった「みんカラサーキット」はこちら ドライバー名を冠した独自の四駆制御モード最大の特徴は、新たに開発された四駆制御モードだ。それぞれ以下のように置き換えられている(*が変更点)。 <標準モデル> <オジエ・エディション> <ロバンペラ・エディション> オジエ・エディションに搭載される「MORIZO」モードは、トラクション性能と旋回性能を高い次元で両立させるために、加速時は前後輪の拘束力を最大(直結)とし、ブレーキング時は必要な分だけ拘束を緩める仕様。モリゾウ選手が走り込んで導き出した駆動力配分をオジエ選手が気に入り採用に至ったそうだ。 「『モリゾウも良いの作るね』って言っていました(笑)。どちらかというと振り回して速く走る上級者向きの四駆制御で、ラリチャレなどで開発してきたモードをオジェ選手が選んだ」と説明員は話してくれた。 「SEB.」モードは、前輪の旋回性を確保しながら、後輪の駆動力による車両コントロールを可能にするために、後輪寄りの前後駆動力配分とした仕様。車両との一体感を味わえ、高速で車体をコントロールしやすいためタイム短縮に寄与するという。 >>合言葉は「壊してくれてありがとう」。レースで鍛えられた新型GRヤリスの過激すぎる進化の中身 一方のロバンペラ・エディションに搭載される「DOUNUT」モードは、ドリフト走行やドーナツターンが得意なロバンペラ選手のために、前後輪の拘束力を直結とし、ドリフト走行時のスライドコントロール性を確保した仕様。 「アンダー気味ですが、振り回して走るにはオススメ。彼がリニアさを求め、今回等速のリアデフを採用したことで、クルマがリニアに動きドリフトもしやすくなっている。回転差があると街乗りはいいが、自分でクルマを動かしたい人は、四輪とも同じ回転差の方が動かしやすい。競技用モードが仕込んであるイメージですね」(説明員) 「KALLE」モードは、追加装着した「等速リヤディファレンシャル」を最大限活かす制御により、リニアな挙動特性を実現し、コーナー進入でリヤを積極的に振り出し、脱出時にはアクセルオンでフロントを引っ張るような運転が可能になるという。 「GRヤリスに搭載される四駆システム『GR-FOUR』は、アクセル開度やブレーキを読み取り、センターのカップリングで前後の拘束力を変えるのが特徴。普通はアクセルオフで曲がりたいんだと判定しFF寄りに持っていくのを、KALLEモードではその時も後輪を拘束することで四輪のエンブレを効かせ、なおかつアクセル踏んだ時のレスポンスも高めている。SEV.モードにも似ているが、振り回すような走らせ方をすると凄く速い」(説明員) >>GRヤリスの価格・スペック詳細はこちら >>全国のサーキット・走行会・イベント情報がまとまった「みんカラサーキット」はこちら 特別体験プログラムの中身は?TGRによると、成約者には以下の特別体験プログラムが用意されているという。 ・2024年WRCラリージャパン会場におけるドライバーおよびチームとのコミュニケーション、WRCマシンおよびピット見学、スペシャルステージ(SS)での観戦 >>合言葉は「壊してくれてありがとう」。レースで鍛えられた新型GRヤリスの過激すぎる進化の中身 2台それぞれの特別装備は以下の通り。 <オジエ・エディション> <ロバンペラ・エディション> 飾って見ているだけのコレクターズアイテムにあらず。二人の現役王者が味付けを行い、運転上級者が速く走るための、走ってなんぼなマシンに仕上がっている。 >>GRヤリスの価格・スペック詳細はこちら >>全国のサーキット・走行会・イベント情報がまとまった「みんカラサーキット」はこちら |
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