「最強免許」と言われる「フルビット免許」とは?警察庁が公表している「運転免許統計」によれば、2022年時点での運転免許保有者数は8184万549人に上るといいます。 <写真:日本花子> 日本の人口がおよそ1億2000万人であることを考えると、全人口の70%近くが保有していることになります。 一方、これほどまでに多くの人が保有している運転免許において、「フルビット免許」を保有している人はごくわずかと言われています。 「フルビット免許」とは、運転免許証の「種類」欄にある14個のマスをすべて埋めることを指しています。 現在、日本の免許区分は15種類存在しますが、「けん引」および「けん引二種」は同じマスに記載されるため、マスは14個となっています。 運転免許証の「種類」欄は、保有している免許区分のみが略称で記され、保有していない免許区分のマスには「-」と記されます。 しかし、「フルビット免許」では「-」はひとつもなく、すべてのマスに免許区分の略称が記載されることになります。 途方もない労力を要することは想像に難くない「フルビット免許」ですが、どのような方法で取得するのでしょうか? >>アクセスランキング上位の常連!『トヨタ プリウス』のカタログはこちら 「フルビット免許」取得は想像を絶する果てしない道のり?「フルビット免許」を取得するためには、どの免許区分から取得するかという順番が非常に重要になります。 というのも、日本の運転免許証制度では上位区分の免許を取得した後に下位区分の免許を取得することができないためです。 たとえば、普通自動車免許を取得すると、原付(一種)免許が自動的に付帯されることになります。 <写真:ホンダ ジョルノ> しかし、その場合、運転免許証の「種類」欄には「普通」とのみ記載されるだけで「原付」の欄は「-」のままとなります。 つまり、運転免許証に「原付」と記載されるためには、普通自動車免許や普通自動二輪免許よりも先に原付免許を取得しなければなりません。 そのため、普通自動車免許を取得した後に「フルビット免許」の取得を志すと、達成が非常に難しいということになります。 もちろん、各免許を取得すること自体も簡単なことではありません。 運転免許には、原付免許や小型特殊免許のように最短1日で取得可能なものもありますが、大型自動車免許のように、普通自動車免許などを取得してから3年以上経過しないと取得できないものも存在します。 また、教習所に通う期間なども含めると「フルビット免許」を達成するためには少なくとも10年近い歳月を要すると言われています。 さらに、教習所の費用など、少なく見積もって200万円以上の資金も必要になるようです。 いわゆる「一発試験」によって時間やコストを削減することもできますが、いずれにせよ相当な技術を要することは言うまでもありません。 >>アクセスランキング上位の常連!『トヨタ アルファード』のカタログはこちら あの「日本花子」さんは「フルビット免許」だった!?「フルビット免許」を持っていれば、一般的なバイクやクルマはもちろん、大型トラックやトレーラー、バスやタクシーといった営業車両、トラクターやコンバインにいたるまで、ありとあらゆる乗り物で公道を走ることができます。 まさに最強の免許と言える「フルビット免許」ですが、その取得は想像を絶する難易度を誇ることから、日常生活で見かけることはほとんどありません。 ただ、警察庁などが見本として掲載している「日本花子」さんの免許証が、かつては「フルビット免許」でした。 <写真:初代日本花子> しかし、「フルビット免許」だったのは初代「日本花子」さんであり、2019年から使用されている2代目の「日本花子」さんでは、準中型自動車免許と普通自動車免許が「-」となっています。 その理由は不明ですが、「フルビット免許」の難易度を知る人々から「あまりに非現実的である」という意見が多かったからなのかもしれません。 >>アクセスランキング上位の常連!『スズキ ジムニー』のカタログはこちら <終わり> <写真:アフロ> <出典:警察庁ウェブサイト>(https://www.npa.go.jp/policies/application/license_renewal/index.html)(https://www.npa.go.jp/hakusyo/h19/honbun/html/j3500000.html) |
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