最高額を受け取れるのは国産車のみ2023年度も引き続き「クリーンエネルギー自動車導入促進補助金(CEV補助金)」の給付が継続しています。今年度のクリーンエネルギー車の補助金がBEV(電気自動車)で最大85万円というのを耳にしたことがあるかもしれません。 <現在は一番下の5月1日以降。申し込み期限は原則、登録から1か月> 補助金の対象について、電気だけで走るBEVのイメージが強いかもしれませんが、プラグインハイブリッド車(PHEV)も対象で、給付金の最高額は55万円。これは軽BEVと同額です。 バッテリーに充電した電力でそこそこの距離を走ることができ、充電率が下がったときや大馬力が必要なシチュエーションではエンジンを利用できるプラグインハイブリッド車は、充電インフラが整備されるまでの過渡期においてはベストソリューションという評価もあります。 最大額の給付を受けるには、給電機能があること、燃費トップランナー制度の対象になっていることの2点が条件で、実質的に国産車しか給付金の最高額は受け取れない設計になっています。ちなみに輸入メーカーのプラグインハイブリッド車はほとんどの場合、22~45万円の補助金にとどまります。 <昨年度は適用されたクリーンディーゼル車は対象外に> 国産SUVのPHEVモデルを整理するというわけで、補助金を最大限に考慮してプラグインハイブリッド車を選ぶのであれば国産がオトクです。新車で買える国産プラグインハイブリッドとなると、「トヨタ プリウス」を除き、いずれもクロスオーバーSUVです。ここでは、国産のプラグインハイブリッドSUVのベストバイについてコスパを軸に考えていくことにしましょう。 まず、国産プラグインハイブリッドSUVのラインナップを、価格帯とEV走行距離、エンジン排気量、駆動方式で整理すると次のようになります。 ■トヨタ >>RAV4のグレードごとの価格や詳細情報はこちら ■レクサス >>NX(PHEVモデル)の価格やスペック情報はこちら ■三菱 >>エクリプスクロスPHEVの価格やスペック情報はこちら ■マツダ >>CX-60(PHEVモデル)の価格やスペック情報はこちら 偶然なのか、エンジンはいずれも自然吸気4気筒。排気量も2.4~2.5Lの範囲ですからほぼ同じクラスとなっています。バッテリーに充電した電力だけで走ることのできるEV航続距離(WLTCモード)についても50km以上~100km未満といった範囲で、全車が「日常的にはほぼ電気だけで走行できる」といえる性能をもっています。 唯一3列設定のアウトランダー、安価なエクリプスクロスプラグインハイブリッド車としての基本パフォーマンスが似ているとすると、スタイリングやパッケージングで選ぶことになるでしょうか。ここでのポイントは乗車定員にありそうです。 基本的に上で挙げた国産プラグインハイブリッドSUVは2列シート5人乗りのパッケージとなりますが、唯一アウトランダーだけが3列シート7人乗りグレードを用意しています。実際に、大人が日常的に利用するとなると少々狭く感じる3列目ですが、エマージェンシー的に利用できるかどうかは大きな違いで、3列シートの国産プラグインハイブリッド車はアウトランダー一択です。 >>アウトランダーPHEVのユーザーの本音はこちら <写真:三菱 アウトランダーPHEV> 余裕のキャビンサイズをもつアウトランダーがあるからこそ、三菱はコンパクトでキビキビ感のあるスタイリングのエクリプスクロスという、もうひとつのプラグインハイブリッド車を用意することができるのでしょう。 エクリプスクロスの差別化ポイントはスポーティなルックスだけではありません。EV航続距離を少し短めにするなど性能を割り切ることで、プラグインハイブリッドSUVとしては圧倒的にリーズナブルな価格帯を実現しています。 エクリプスクロスPHEVの中間グレードは433万7300円、CEV補助金を考慮すると380万円となります。380万円というと日産エクストレイルのe-4ORCE(電動4WD)や、トヨタRAV4の通常ハイブリッド車と同じような価格帯です。それでいてプラグインハイブリッド車という電動化時代のパワートレインが味わえるのはコスパに優れていると感じるのではないでしょうか。 >>エクリプスクロスPHEVのユーザーの本音はこちら FRレイアウトのCX-60は上位モデルでもハリアーと同等の価格もう一台、国産プラグインハイブリッドSUVで注目したいのは「CX-60」でしょう。こちらは同社が「ラージ商品群」と呼ぶ新開発FRプラットフォームを元にしたクロスオーバーSUVなのはよく知られているところ。パワートレインのレイアウトはエンジン縦置きで、トランスミッションも新開発されたダイレクト感のある8速ATです。 国産プラグインハイブリッドSUVはCX-60以外エンジン横置きのFFプラットフォームをベースにしています。そう思うと、いまどきFRプラットフォームというのはそれだけで差別化できるバリューがあるといえます。 しかもプレミアム価格になっているかというと、RAV4やハリアーとほぼ同等といえます。FRプラットフォームという要素にパフォーマンスの高さを感じるのであれば、CX-60 PHEVはコスパのいいプラグインハイブリッドSUVといえるのです。 >>CX-60 PHEVのユーザーの本音はこちら |
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