サイズはデカいがRAV4やハリアーにも近い成り立ち2023年2月、トヨタは北米市場向けに発売する新型SUV「グランドハイランダー」をシカゴオートショーの開催前日に正式発表しました。「グランドハイランダー」は3列シートを備え、乗車定員を最大8名としたミドルサイズSUVです。価格と発売時期は23年夏頃に発表される予定です。 「グランドハイランダー」は、その名が示す通り、同じく北米向けに販売されている中型SUV「ハイランダー」のホイールベースを拡大して、3列シート化と積載スペースの拡大を実現したモデルです。いずれもTNGAのGA-Kプラットフォームを採用していますので、「RAV4」や「ハリアー」とも近い関係にあります。 >>RAV4ってどんなクルマ? 価格やスペック情報はこちら ちなみにハイランダーは、かつて初代モデルが「クルーガー」として日本でも販売された実績があり、ハイブリッド車には3列7人乗りが採用されていました。また、3代目RAV4のロングホイールベース版が日本では「ヴァンガード」という車名で販売されており、新型グランドハイランダーも、それらの系譜上にある存在と言っていいでしょう。 >>クルーガー(販売終了)ってどんなクルマ? 価格やスペック情報はこちら <写真:トヨタ グランドハイランダー> 全長5m 超え、切り立ったマスクの力強いデザインが魅力本稿執筆時点では新型グランドハイランダーの詳細なボディサイズは公表されていません。ベースとなるハイランダーが全長4950mm×全幅1930mm×全高1730で、ホイールベースが2850mmとなりますので、全長は5mをゆうに超えると思われます。 ハイランダーの姿形のまま大型化したわけではなく、カリフォルニアにあるトヨタのデザイン拠点、Calty(キャルティ)・デザイン・スタジオがデザインした専用エクステリアが与えられています。ハイランダーよりも全体的に角張ったシルエットを採用し、切り立った大型フロントグリルを備えるマスクは、かなり力強い印象となっています。 パワートレインはハイランダーと同じで、2.4Lガソリンターボと2.5Lハイブリッドを設定。ハイブリッド車には最高出力362hp(約367ps)となる「Hybrid MAX」というモデルもラインナップされます。駆動方式はいずれもFFと4WDが設定され、「Hybrid MAX」は4WDのみの設定となります。 3列目シートにはアメリカの成人男性でもゆとりを持って座れるスペースを確保。さらに3列目シート使用時でも荷室は約595Lの容量があり、機内持ち込みサイズのスーツケースを7個収納することができます。インパネには12.3インチのマルチメディアディスプレイを備え、安全運転支援システムのToyota Safety Sense 3.0も採用するなど、先進的なユーティリティと予防安全性能にも抜かりはありません。 <写真:トヨタ グランドハイランダー> 北米ではパスファインダーやパイロットがライバル北米市場では日産の「パスファインダー」やホンダの「パイロット」など、競合するライバルが大勢いますが、なかでも旬な存在と言えるのがマツダの「CX-90」でしょう。CX-90は3.3L直6ガソリンターボ+48Vマイルドハイブリッドと、2.5L直4ガソリンプラグインハイブリッドを設定。後輪駆動ベースという独自の個性が光ります。 <写真:日産 パスファインダー> <写真:ホンダ パイロット> ちなみに現状で日本国内で販売されているSUVの中で比べますと、同じくマツダの「CX-8」や三菱の「アウトランダーPHEV」も同種の競合車と言えるでしょう。 >>CX-8ってどんなクルマ? 価格やスペック情報はこちら 新型グランドハイランダーはアメリカのインディアナ州にあるトヨタのプリンストン工場で生産されます。日本では車体が大き過ぎる上、SUVのラインナップは既に飽和状態ですので、国内導入の可能性はほぼゼロと言えそうですが、こうした魅力的な3列SUVに日本でもぜひ乗ってみたいものです。 写真:トヨタ、日産、本田、マツダ |
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