エスクードの上に位置するスズキの最上級モデルスズキと言えば、日本では軽自動車のイメージが強く、「スペーシア」や「ワゴンR」、「ジムニー」などいくつものヒット作を送り出している。 一方、「スイフト」や「エスクード」など小型車や、サイズの大きなモデルも古くからラインアップ。海外では日本で展開されていない仕向け地向けモデルのラインアップも充実している。 >>スイフトのカタログ情報をチェックする なかでも注目したいのが、スズキの牙城インドで昨夏発売された「グランドビターラ」。今回は、このグランドビターラに焦点を当てて、スペックや日本導入の可能性などを探ってみたい。 <写真:グランドビターラ> まず、ボディサイズをチェックすると、全長4345mm×全幅1795mm×全高1645mmと、エスクード(同4175mm×1775mm×1610mm)より全方位に一回り大きく、国産車ではトヨタ「C-HR」などと競合するサイズだ。なお、かつては3代目エスクードがグランドビターラとして海外展開されていた時期もあるが、現行モデルではエスクードとは異なるモデルとしてSUVのラインアップを充実させている格好だ。 >>エスクードのボディサイズやスペックをチェックする 1.5リッターマイルドハイブリッド搭載で約300万円スズキとしてはかなりの大きめのモデルだけに、現地ではフラッグシップとして扱われ、フロントマスクはメッキパーツの多用で高級感を出すとともに、インテリアもコネクテッドサービスの装備など車格にふさわしい装備が奢られる。 <写真:グランドビターラ> パワートレーンには1.5Lガソリンエンジンのマイルドハイブリッド仕様およびフルハイブリッド仕様を用意。特に後者はインド初導入で、ここにもスズキの気合いが表れている。トランスミッションはマイルドハイブリッドが5速MTもしくは6速AT、フルハイブリッドは電気式無段変速機(e-CVT)となる。 気になるお値段は、インド国内で104万5000ルピー(約174万円)からと、ボディサイズを考えればかなりのお買い得設定。これはマイルドハイブリッドの5速MTモデルという最廉価仕様の価格だが、フルハイブリッドでも179万9000ルピー(約299万円)からとなっており、国内市場でも競争力を発揮しそうだ。 現状では日本導入は望薄か<写真:グランドビターラ> グランドビターラは既に南米、アフリカ、中東、ASEANなど60か国以上にインドから輸出される予定で、海外では人気が見込まれている。さらに、このグランドビターラは、トヨタとの協業で生み出されたモデルのため、トヨタからも「アーバンクルーザー・ハイランダー」として現地で販売される。 では、国内導入されるかというと、現状では悲観的にならざるをえない。スズキはかつて「スプラッシュ」や「バレーノ」など海外生産のクロスオーバーを日本に導入していたが、残念ながら販売は振るわず、国内展開には慎重になっているからだ。 >>スプラッシュってどんなクルマ? 当時のカタログ情報をチェック ということで、現段階でグランドビターラの国内導入はやや期待薄と思われる。ただし、資源の高騰等により足下で進む車両価格の上昇が今後も続けば、日本国内でより安価なモデルを求める声が高まることは大いに想定される。その場合、グランドビターラの国内販売がニーズに応える解答となることもあり得るから、動向には注目しておきたい。 >>スイフトの中古車相場をチェックする <おわり> |
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