中古車も保証が付けられるの?車を購入した際の保証というと新車だけではなく、中古車販売店によっては保証サービスが充実していることも多くあります。また、新車納品時からの期間が短ければ、オーナーが変わった際に保証の引き継ぎができることもあります。 この記事では、中古車を購入する際に気になる付帯される保証について解説します。故障リスクを減らすための中古車選びのポイントも紹介しますので、ぜひ中古車購入時の参考にしてください。
中古車にも保証が用意されているケースがある「見た目はきれいだけれど実際に乗ってみたらトラブルばかり」ということを避けるべく、中古車を購入する際にアフターケアを気にする方も多いでしょう。実際のところ、中古車販売においても保証サービスが充実しているところもあり、安心できるカーライフを送りたい方は事前に保証の有無や内容をチェックしてみると良いでしょう。 中古車の保証とは?中古車として販売されている以上、新車と比較すると外装や内部のパーツは劣化が避けられません。この劣化というのは、事故などの大きなダメージによるものだけではなく、経年劣化によるものも含まれるため、トラブルに対する不安要素はゼロになることは少ないでしょう。 そこで、それらの不安要素をカバーできる保証サービスを確認、検討することが重要です。 保険との違いについて混同してしまいがちな言葉として、「保証」と「保険」があります。この2つは大きく意味が異なり、「保証」が日常的に使用している際に発生したトラブルに対応するものに対し、「保険」は事故や災害が生じた際にその損害に対して補填を行うというものです。 たとえば、駐車する際にうっかりポールにぶつけて外装が凹んでしまった、という場合は保証では対象になりませんが、保険に加入している際には適用となる場合があります。 中古車の保証は購入先によって変わる中古車の保証は、販売店や新車購入時からの期間などいくつかの条件によって、付けられる種類が変わります。ここでは、どのような場合に保証が付けられるのか詳しく見ていきましょう。 メーカーの中古車への保証メーカー保証は、新車を購入した時点で付帯される保証のことです。中古車として販売されていても期間内であれば継続できます。一般的に、中古車販売店で手続き費用を支払うことでメーカー保証の恩恵を受けられます。 また、自動車メーカーの保証は、内容の手厚いものが多いことが特徴です。たとえばトヨタでは、エンジンをはじめとした走行や安全にかかわる重要部のパーツに関して、新車購入から最長5年もしくは10万km走行時のどちらかまで保証しています。 メーカー系ディーラーの中古車への保証各自動車メーカー系列のディーラーには、独自に付帯している保証があり、ディーラー系の販売店で中古車を購入する際はこの保証が適用されます。メーカー系列のディーラーが販売しているということもあり、充実したサービスを受けられることが特徴です。 また、販売店でなくても同系列の販売店があればサービスを受けられるため、引っ越しや転勤が多いという生活スタイルの方でも場所を気にすることなく保証を受けられるでしょう。 中古車販売店の保証中古車の販売店で付帯される保証は、中古車販売店によってサービスの差が大きいという特徴があります。そのため、事前にどのような保証サービスが受けられるのかどうかをチェックすることをおすすめします。 具体的には、保証期間がメーカー保証やディーラー系列店保証と比較すると短期間であったり、保証されるパーツが限定的であったりというケースです。長期的な保証サービスを受けるためにはオプションサービスが必要となり、料金が割り増しになる店舗もあります。 保証無しの中古車購入後の故障トラブルとは?保証の有無を確認せずに、保証がないまま中古車を購入してしまった場合、どのようなトラブルが考えられるのでしょうか。以下に、トラブルとして多く挙げられている事例を紹介します。 エンジン故障エンジンが故障しやすくなる原因として、エンジン内部のオイル切れや冷却装置の水切れによるオーバーヒートという現象や、各パーツの劣化などが挙げられます。また、エンジンに限らず、故障に至った直接的な部位や原因によって修理の方法や費用は異なり、エンジンの修理費用の相場は安ければ数万円程度、重大なトラブルによるものであれば100万円に上ることも考えられるため、保証が受けられない場合は修理に大きな費用がかかるため注意が必要です。 重大なトラブルのあるエンジン故障の際、修理費用が大きくなる理由として、たとえばエンジン本体に深刻なダメージがあり、乗せ換えをしなければならない場合は、エンジンに接続している他の多くのパーツも取り替える必要があります。そのため費用が大きくかさんでしまいます。 バンパー不具合バンパーは、衝突や接触などによる衝撃や振動によって、車体内部のパーツを守るために取り付けられているパーツです。前方にはフロントバンパー、後方にはリアバンパーが装着されており、力を分散させるためにあえて壊れやすく設計されています。このため、バンパーのへこみや傷はトラブルの内容として珍しいものではありません。 バンパーを修理する場合、傷やへこみの度合いが小さければ修理、ダメージが大きいものは交換という2つの選択肢があります。バンパーの本体価格は5万円程度が相場のため、交換となると諸費用を含め10万円近い金額になるのに対し、修理の場合は3万円程度で済むこともあるようです。 保証内容で中古車を選ぶときのポイント保証無しの中古車を購入すると、その場では安く購入できたとしても、継続的に利用するにあたって大きな修理費用がかかることが懸念されます。そのようなトラブルを発生させないためにも、保証内容をしっかりと確認したうえで中古車を選ぶようにしましょう。 では、具体的にどのようなポイントを確認すれば良いのでしょうか。ここからは、中古車を購入する際に見ておきたい保証内容について解説します。 保証範囲・内容保証は一般的に、ワイパーのゴムやランプの電球などの消耗品が適用されることはあまりありません。エンジンやブレーキ、ミッション回りのパーツなど走行や安全にかかわる機構に対して設定されることが多い傾向にあります。大切なのは、どのパーツまで保証されているのか、その内容をしっかりと見極めることです。 また、保証内容によっては保証によって交換されるパーツ本体が無料であっても、修理や交換を行う工賃に費用が発生するというケースもあります。そのため、保証によって無料になるサービスと費用がかかるサービスとを確認しておきましょう。 保証可能な年式新車購入時のメーカー保証の期限が残されていれば、中古車として購入していても継続して保証を受けられます。メーカー保証には「一般保証」と「特別保証」の2種類が用意されており、特別保証は一般保証と比べ保証されるパーツの内容は少なくなるものの、保証期間を5年と長く設定しています。 なお、中古車販売店独自の保証としては、新車登録時から10年程度であれば延長保証などのサービスを駆使して保証期間を延ばすことも考えられますが、10年を超える年式の車は基本的には保証なしの販売となることが一般的です。 保証期間保証となる対象の部品が豊富であったとしても、保証期間があまりにも短く設定されている場合は注意が必要です。保証期間が長ければ長いほど、不具合を発見できる確率が高まります。中古車販売店からの納車後、半年から1年間ほどの保証期間が定められていると安心できます。 また、走行距離が長い車の購入を検討している場合、期間だけでなく走行距離制限が設定されているのかに注目しておきましょう。たとえば中古車販売店からの納車後1万kmは保証対象内、という場合は納車後の初期不良が起こった際にも保証の対象内となります。 故障リスクを減らす中古車選びのポイント車を購入する際には、保証があることはもちろんですが、できる限り故障リスクは減らしたいものです。なるべくコンディションが良い車を選ぶためにも、中古車を選ぶポイントをおさらいしましょう。 年式と走行距離中古車購入を検討するうえで、まず一番に意識しておきたい要素は走行距離と年式の差です。どれだけメンテナンスをしっかり行っていたとしても、新車と比較すれば走行距離の多い車の方が故障リスクは高まります。 また、年式のわりに明らかに走行距離が多かったり、反対に少なかったりする場合も注意が必要です。特に、走行距離が極端に少ない車の場合、適切な利用やメンテナンスがされることなくコンディションが悪化している場合があるため、実際に試乗するなどして見極めるなどを行いましょう。 これらを見極める一つの目安として、1年につき1万kmという走行距離の基準を把握しておくと良いでしょう。 定期点検整備記録簿があるか定期点検整備記録簿は、24ヶ月点検や12ヶ月点検などの自動車点検基準によって義務付けられている法的点検の内容の記録です。24ヶ月点検は車検と同時に行うものとされ、安全に車を利用するにあたって非常に重要な内容になっています。 この記録簿によって、以前の所有者がどのようなメンテナンスをしてきたか、どんな修理を受けてきたのかといった内容が分かります。記録簿を確認できないからといって必ずしもトラブルの元凶となるわけではありませんが、中古車を購入するうえでの判断材料として記録簿があることは、安心できる要素と言えるでしょう。 キズや汚れ、悪臭などはないか同じ車種で、同じ走行距離などの条件のはずなのに販売価格が低い場合は、傷など何らかの不具合によって価格が差し引かれているケースも少なくありません。その他、「シートがへたれている」「タバコなどの悪臭がある」などは、実際に試乗してみて初めて分かる要素でもあります。このことからも、実際に車の状態を把握するためには、目で見て確認することが大切です。 また、購入後に傷や汚れ、へこみなどが発覚したとしても、本当に納車以前の不具合なのかどうかを証明することは難しいでしょう。そのため、あとから販売店にクレームを入れたとしても、交換などの対応は期待できません。なるべく購入前に、実際に検討している車を見てさまざまな角度から写真を撮っておく、といった対策をしておきましょう。 エアコンやカーナビなども問題なく使えるか車のコンディションを調べるために、エンジンやミッション、安全装置などの走行にとって重要なパーツだけに着目してしまいがちですが、快適に車を利用できるようにするためには、エアコンやカーナビ、ライト、パワーウィンドウなど電飾系の設備がきちんと機能しているかを確認しましょう。 また、ドア、ボンネット、トランクの開閉やワイパー、ウィンカーの動作などの動作確認をしておくとトラブル回避につながります。 不安の少ない中古車探しをしよう中古車は、安ければ安いほど良いという訳ではありません。ただ価格が安いからという理由だけで中古車購入を決めると、トラブルにつながりかねないため注意が必要です。不安なく購入できるように、気を付けるべきポイントを再確認しておきましょう。 価格と状態のバランスを確認しよう「気に入った車種やモデルがあるから」という理由も中古車を購入するきっかけとして重要ですが、まずは予算の上限と下限を決めて、その中から比較検討する車を決めるようにしましょう。 とにかく費用を抑えたいと思ったら、数十万円で購入できる場合もあります。しかし、コンディションが悪くメンテナンスや整備が不十分な中古車もあるため、保証も付かないようでは安心できません。 走行距離や年式、そして搭載されている装備、および中古車販売店の保証の充実度などを加味して、価格とコンディションのバランスが取れたモデルを選ぶようにしましょう。 |
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