718ケイマンのボディに911 GT3の4.0Lエンジンを搭載!ポルシェは2015年、ミッドシップクーペの「ケイマン」に「911 カレラS」から移植した385psの3.8L 6気筒ボクサーエンジンを搭載した「ケイマン GT4」を発売した。そして今回、新たに「718ケイマン GT4 RS」を追加、2021年11月17日にLAオートショーで社長のオリバー・ブルーメを筆頭とする重役出席の下、世界に向けて発表した。 選ばれたエンジンは何と「911 GT3」に搭載されているものと同一の水平対向4.0L 自然吸気エンジンである。最高出力は500ps、最大トルクは450NmとGT3よりも10ps少ないだけで、PDK仕様(MTは当面用意されず)で0-100km/hは3.4秒、最高速度は315m/hに達する。GT3に対して最高速度で僅か10km/h遅いだけである。 カーボンやチタンなど様々な軽量化パーツが用意される会場に展示された新色のアーティック・グレーのボディはフルオプション(ヴァイザッハパッケージ)装備でボンネット、前後のディフューザー、ドアミラー、リアクオーターのエアスクープ、ワンネックタイプのウイングなどがカーボン製だ。 インテリアはホールド性重視のクッションの薄い軽量パフォーマンスシートが標準装備されている。実際に座ってみると確かにスパルタンで、快適性を望むユーザーにはスポーツシートも用意されている。ただし16kgの重量増は覚悟しなければならない。 トリムはアルカンタラで、バックスキンのステアリングホイール上部中央にはスポーツモデルではお約束の黄色のセンターマークが施されている。パッと見では分からないが、軽量化のために採用されているガラスは薄く、防音材も省略され、ロールバーやエグゾーストパイプはチタン製で空車重量は1415kg(DIN)だ。 ケイマン GT4よりニュルで24秒も速い!3年の開発期間で誕生したこのGT4 RSはクローズドサーキットでの使用よりも週末のオンロードスポーツ走行に重点が置かれている。それでもニュルブルクリンク北ショートコースでのラップタイムは7分9秒300とGT4より24秒も速い。 こうした進化をもたらしたのは標準の718ケイマンよりも30mmローダウンされた車体、ピローボールを採用したシャシー、スワンネックタイプのリアウイングに象徴される洗練された空力特性などだ。エアロパーツはアジャスタブルで、パフォーマンスポジションにセットするとGT4比で25%増のダウンフォースを得ることができる。この時のCd値は0.32となる。 標準タイヤはミシュラン パイロット スポーツ カップ2でフロントは265/35ZR20、リアは295/30ZR20を履く。メタリックブルーのセンターロック・マグネシウムホイールは鍛造アルミよりも4本合計で10kg軽い。 日本での718ケイマン GT4 RSの価格は1843万円~となっている。・・・記事のラストは開発主任へのショートインタビューで締めくくろう。 LAショー会場で開発主任にショートインタビュー※フランク・シュテファン・ヴァリザー:718および911シリーズの開発担当チーフ Q:718ケイマン GT4 RSの開発意図、狙いはなんでしょうか? |
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