自動車免許は各都道府県単位の公安委員会が発行しているのに…例えば…
自動車免許は各都道府県単位の公安委員会が発行しているのに…例えば…A県でとった免許でB県の道を運転してもいいのはなぜ。
A県でとった免許なんで、B県の道を運転した時、B県はその人に免許を与えてないですよね? 答えとしては、
「事実上、国家公安委員会が管理するから」
と
「免許に関する決まりごとが『道路交通法』という『法律』だから」
という点が挙げられます。
まず、2つの公安委員会の違いと、警察組織の仕組みを説明します。
日本には2つの公安委員会、「国家公安委員会」と「都道府県公安委員会」があります。この2つは全く別の組織であり、階級や業務としてのつながりがあるだけです。
国家公安委員会は、日本の内閣にある1府12省のうちの1つの組織です。そのため外務省や国土交通省と同じ分類です。
国家公安委員会の管轄の中で特別な業務をする組織として、「警察庁」があります。
国土交通省の中で、天気に関する業務などをする「気象庁」があるのと同じです。
この警察庁は、警察制度などの企画などを行います。
その警察庁の一番偉い人に、警察庁長官がいます。
警察庁長官という役職は、警察官の最高位とされています(警察法では階級外)。
この警察庁長官の下に、警視総監と呼ばれる階級があり、この総監がトップとして働いているのが警視庁です。
警視庁は東京都の警察本部です。
各道府県には警視庁ではなく警察本部が置かれています(OX県警という響きでよく耳にします)。このトップは警視監と呼ばれ、警視総監の次に高い階級とされています。
警視庁や警察本部は、間に地方機関を挟むかはさまないかの差はありますが、警察庁の下にある組織です。
この警視庁や各都道府県警察本部などを管理するのが、知事の所轄である都道府県公安委員会です。
警視庁や道府県警察は、国家公安委員会や警察庁ではなく、都道府県知事の所轄とされます。
ここが2つの公安委員会の大きな違いです。
上のことからわかるように、別の組織ではあるが、階級の点で警視庁と警察庁はつながっているのです。
さて、免許証に話をうつしましょう。
日本の自動車運転免許は国家資格であり、
「国家」の名の下、国家公安委員会が管理監督しています。
A県の道だろうがB県の道だろうが、その両県の道を管理する「国」が認可する免許なので、どこの道を走っても問題ないのです。
また、国家公安委員会が免許を管理する際に根拠とする「道路交通法」という「法律」も存在するため、全国共通の法律として認可されているからという理由もあります。
では、どうして都道府県公安委員会が発行するのか?
それは法令の委任により、都道府県公安委員会が交付するように決まっているのです。
警察庁は日本の東京、霞ヶ関に一つしかありません。しかし国家資格を取得したい人は全国に何千何万といます。
もしそのために警察庁に大勢の一般市民が訪れて、試験なり交付なり再発行なり手続きをしていたら組織がパンクしてしまいます。
そのために法令で、都道府県公安委員会が管理などをするように委託されているのです。
しかしそれでも都道府県公安委員会に人が大勢訪れると大変ですね。だから、東京都の場合警視庁府中、鮫洲運転免許試験場、神奈川の場合神奈川県警二俣川試験場などがあるのです。
まとめると、
都道府県公安委員会が交付をしているのは、「国家」公安委員会によって委任されているから。
そのため、実質「国家」公安委員会が発行しているのと同じ。
だから日本国内どこの道でも共通して通れる。
となります。
長文失礼しました。 国家資格として都道府県の公安委員会が発行しているからです。
東京でないと国家資格が取得出来ないという訳にはいきません。
各都道府県で1日500人新規で免許を発行したとして2万人以上の分を発行しないといけません。
更新まで入れると現行のやり方でないと対応出来ませんよ。 というか、日本の公安委員会が発行しています。
それを、各都道府県が事務的な手続きを請け負っているだけです。
なので、全国で使えるんです。
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