215/45ー17の純正ホイールに71RSと、ホイールも変えて255/3
215/45ー17の純正ホイールに71RSと、ホイールも変えて255/35ー18のパイロットスポーツ Sportsは、どちらがグリップが高くてコーナーが速いのでしょうか。車はBRZです。タイヤのグリップは、
①ハイト100㎜以上。(厚ければ厚いほど縦グリップが上がる)
⇒
215/45R17;ハイト=215x0.45=96㎜
255/35R18;ハイト=255x0.35=89㎜
⇒215の方が、ハイトは高い=エアボリュームが大きい。
255で35%だと当然にXLで空気圧を高くしなくてはならない。
⇒215の方が接地面積が大きい=グリップが高い。
※接地面積を広くするには、
・タイヤの空気圧を下げる。
・タイヤの直径を大きくする。
・荷重を増やす。
の三つだけです。
・・・インチアップしてタイヤ幅を広くしても接地面積は広くならない。横長になるだけ。接地面積が変わらず横長になるということは、縦に短くなる⇒縦グリップは非常に低くなり、トラクションが減る。
※タイヤは、
・空気圧xサイドウォール剛性=タイヤのバネ定数
・エアボリュームxハイト=タイヤのバネストローク
として機能します。
②車はロールさせることで外側タイヤの荷重を増やして、グリップを上げて曲がる。
⇒が、ロールすればサスペンションは必ずキャンバー変化を起こす。
⇒どれくらいキャンバー変化を起こすかは、サスペンションアームの長さで決まる。長ければ変化は少なく、短いと変化は大きい。
⇒サスペンションアームを長くすることは(普通は)できないので、その車で変化量は決まる。
⇒キャンバー変化で接地面が浮いてしまう幅が広いタイヤには意味が無い。
キャンバー変化で半分浮いてしまう295より、左右幅一杯に接地する225の方が、当然、グリップは高くなる。
⇒その車によって、キャンバー変化を起こしても左右幅一杯に接地するタイヤ幅が自動的に決まる。
BRZで255にして、コーナーで左右幅一杯に接地するでしょうか???
③71RSと、CUP2、PS5は、「溝を増やしたSタイヤ」のような性質のタイヤです。
「アスファルトの小石と小石の隙間に叩きつけるようにしてめり込ませ、歯車と歯車がかみ合った状態を作る」ことで圧倒的なグリップを発揮します。
が、使用条件があって、
・温感適正空気圧
・ハイト100㎜以上の十分なエアボリューム
・適合リム幅の中で細めのホイール。
・ロール時に左右幅一杯に接地する幅。
・アクセルかブレーキのどちらかを常に踏んでトラクションをかけ続ける走り方。もちろん、当然に、「曲がるためのブレーキ」で走る。
そして、
・公道では「高浸透性舗装」とか「高排水性舗装」、と呼ばれる、小石が粗く隙間が大きなサーキット路面のような場所でのみグリップが発揮される。
⇒これらの条件を満たさないなら、高くて減りが早いだけのタイヤになります。
⇒少なくても週一で峠やサーキットに走りに行く、というのでなければ、ダンロップディレッツァⅢとか、ナンカンNS2辺りで十分。
⇒サーキット専用で使うなら、いっそ、Sタイヤの方がいいです。
※この場合は、上手く走れば横Gが1G以上になるので、サスペンションを適正にセッティングしないと高速コーナーでロールによる底付きを起こして吹っ飛びますので注意してください。
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